「承認」っていうと日本語では「上から目線で認めて褒める」みたいな意味に感じますが、生徒のやる気を引き出すための「承認」は少し違うんだぞっていう話
こんにちは。
獣医専門予備校VETの永目です。
今日は「承認」について考えていきましょう。
生徒との信頼関係の構築で大事な要素である「承認」について今日は考えていきましょう。
ベストセラー「嫌われる勇気」で有名になったアドラー心理学でも「承認欲求」について言及されていましたが、日本語での「承認」っていうのは以下のようなイメージではないでしょうか!?
「すご〜い!」
「キミは勉強家だね!」
「またいい成績とったんだね!」
みたいな感じで
すごいことをしたから褒める=承認
という図式になっていませんか?!
実際、国語辞典で調べてみると・・・
承認
1 そのことが正当または事実であると認めること。
2 よしとして、認め許すこと。聞き入れること。
3 国家・政府・交戦団体などの国際法上の地位を認めること。
ちょっと仰々しいというか、上から認められてるイメージを感じませんか?!
ところで「承認」を表す英単語に「acknowledge」というものがあります。
acknowledge
①認める
②(…の)事実(存在)を認める
③(…を)認める
④受け取ったことを知らせる
⑤(…に)気づいたことを知らせる
⑥(…に)あいさつする
⑦(…に)感謝する
⑧礼をいう
⑨証書などで(正式に)承認する
こちらだとどうでしょうか!
存在を認める・事実を認める・受け取ったことを知らせる・気づいたことを知らせるなど上下がなく、フラットな感じがしませんか?!
ということで、教育の現場での生徒に対してやる気を引き出す際にはacknowledge(承認)をするといいです。
何故かというと最初に書いたような
「すご〜い!」
「キミは勉強家だね!」
「またいい成績とったんだね!」
という日本的な「承認」は、何かを成し遂げないと承認してもらえないのです。
生徒にとって「承認される」ということは、意外とモチベーションに大きく関わる大事なことなんですが、これだと結果が出ていない生徒には「承認する」ことができなくなってしまいます。
すると以下の図のような「悪循環」に陥ってしまいます。
生徒を「悪循環」から救う方法が「承認する」ということなのです。
結果が「今は」出ていない生徒でも
存在や事実を認める・受け取ったことを知らせる・気づいたことを知らせる
ということをすれば、いいのです。
例えば
・あいづちをうつ
・うなずく
・おうむ返しをする
これだけでも立派な「承認」です。どれも「あなたの言葉を受け取っていますよ」というサインです。
他にも、事実や存在を認める意味で
・昨日は遅刻したけど、今日は間に合ったね。
・前回よりも2点上がったね。
・自分で決めたことを守れたね!
これも立派な「承認」です。
数字やデータを使ってより具体的に事実を述べるとなおいいですね。
これのすごいところは「失敗した子」「結果を出してない子」でも承認できるということです!!
遅刻の常習犯(笑)がいたとして、前回1時間遅刻した生徒がいたとします。
でも今回は30分の遅刻で来れたら、それは立派な成長です。
実際、今通ってくれてる生徒さんで、毎回授業のラスト5分にくる生徒さんがいました。
でも、その生徒に対して「ラスト5分なのによく来たね。僕なら休んでるわ〜」と承認し続けました。
すると次第に、ラスト30分前に来るようになり、数十分の遅刻になり・・・
1年ほどかけて今では、ほぼほぼきちんとした時刻に来ることができるようになり、遅れる時は連絡が来るようになりました〜!
その間決して怒ったり、怒鳴ったりしていません。ひたすらできるようになったことを「承認」しただけなのです。
日本的な「承認」から「acknowledge(承認)」に切り替えることで「善循環」に切り替えていくと、生徒がメキメキやる気を出していきますよ!
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