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突然!!!ワンちゃん・ネコちゃんの目が痛そう!!!

目が痛そう!!!!どうしたらいいの?!

・仕事から帰ってきたら目が白くなってた!!!
・なんか目をしょぼしょぼしている・・・
・おとといは良かったけど昨日より今日の方が目が痛そう・・・

などなど、『目が痛そう』には色々な場合があり、原因によって様々な状況があります。なかにはかなり緊急性の高い場合があります。

今回の記事では、この緊急性の高い場合についてフォーカスを当てていきたいと思います。

『突然、目が痛そう』な緊急時の見分け方を端的に申したいところなのですが、まずは目の構造について簡単にご説明をしないといけません。

目の簡単な構造(猫ちゃんを中心に)

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拙いイラストで申し訳ありませんが・・・

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・角膜:いわゆるコンタクトレンズが乗る部分。通常は透明です。
・虹彩:一番上の写真では茶色っぽい部分。中央の写真では点線の外側の色い部分。猫ちゃんによっては水色や黄色、緑色など様々です。
・瞳孔:虹彩の縁で形作られた空間。太陽の光などでキュッと縮まり、驚いたり興奮したり暗い中にいると開きます。中央の写真では点線で囲まれた部分です。
・水晶体:レンズと言われる部分。ピントを調節する役割があります。

簡単ではありますが目の構造について説明させていただきました。
(猫ちゃんの虹彩は明るくわかりやすいため説明に使わせていただきましたが、基本的に目の構造はワンちゃんもほぼ同じです)

緊急性の高い病気って??

具体的にどんな病気が緊急性の高いものなのか一部ですが列挙します。

・角膜潰瘍:角膜に傷が出来ている状態です。これだけであればそんなに心配なさそうですが、この傷にばい菌(細菌)が入り込んでしまうとたちまち角膜が溶けてしまい、穴があいてしまいます。目を瞑り、涙、目やにが出ている状態です。この目やにが黄色い場合には細菌感染が起きている可能性を考えます。
・角膜穿孔:角膜に穴があいてしまった状態です。場合によっては緊急手術が必要になります。特徴としては充血が見られ、目を瞑り、目の中の水(眼房水)が溢れ、目の周りが濡れている場合があります。
・緑内障:目の中の圧力が何らかの原因で上がってしまい、目の神経(視神経)がダメージを受けることで失明する可能性があります。その痛みは強く、頭をカナヅチで叩かれているようだと言われております。特徴としては充血が見られ、目を瞑り、角膜が少し濁ったように見えます。

この他にもぶどう膜炎(眼内炎)、水晶体脱臼、網膜剥離などなど多くの病気が挙げられます。

緊急性があるかどうかの見分け方

さて、本題に戻りますが、『目が痛そう』な時に緊急性が高いかどうかを判断するには4つのポイントがあります。

・しょぼつきが見られるかどうか(目を閉じっぱなしにしている場合も含)
・涙、目やにが増えているかどうか
・角膜が白くなっているか
・目の中に出血がある

まず、『しょぼつきが見られるかどうか』『涙、目やにが増えているかどうか』です。これら2つは動物に触らなくてもわかるので簡単ですね。
ちなみに目やにが黄色く、しょぼつきもある場合には上述しましたが注意が必要です。角膜が細菌感染を起こしてるかもしれませんからね。

そして、『角膜が白くなっているか』についてです。こちらに関しましては少しコツが必要になります。お手持ちの少し強い光源を発するもの(スマホでも可)で目を照らしてみてください。もし照らしても角膜が白くなっていつも見える綺麗な虹彩が見えないよ!!という場合には緊急性があるかもしれません。

さいごに、『目の中に出血がある』場合です。眼内出血といいます。なにか強い衝撃が加わった。あるいは、ワンちゃんに見られますが、おもちゃを加えて激しく首を振った。などといった場合に見られることがあります。

もし、これらのどれか1つでも当てはまる場合には緊急性が高い場合がありますので病院に行くことをおすすめいたします。ただし、もちろんすべてが当てはまるわけではありませんのでご了承ください。

まとめ

目の病気の変化は場合によっては進行が早いことがあります。現状、問題なさそうだから様子を見てみようかな。と判断してもその数時間後には出血していたり、目があかなくなってしまうこともあります。もし、上記に当てはまらない場合でも症状が続いたり強まる場合には早めに病院へ!!

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