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労働者のストレスの現状丨日本社会全体

今回は近年の日本社会全体における労働者のストレスについてです。
重要なポイントは画像で掲載していますので、
忙しいよー!疲れてるよー!という方は画像だけ拾ってみてくださいね。

見出し画像の答え合わせ!

60.9 %という数字から皆さんは何を思い浮かべたでしょうか。
正解は下の通りです。

厚生労働省は労働に関するさまざまな大規模調査・統計を行っています。
そのうちの1つに「労働者健康状況調査」というものがありました(現在は廃止)。

同調査が実施された最終年、平成24年(2012年)のデータから引用した
「強いストレスがあると感じている労働者」の割合が60.9 %でした。



僕はこの数字を見た時に、
「もっといるかと思っていた!意外!」と感じました。
一方で、「こんなに多いのか!」と感じる方もきっといるでしょう。
この数字をどう捉えるかは人それぞれかと思います。



ただ、
現代の日本では「仕事に”強い”ストレスを感じる」ことは
珍しくもなんともない
とは言えそうです。

さらに動物病院で働く人々には
平均的な会社員よりも強い精神的負荷がかかっていると考えられています(動物病院業界の現状は別記事で紹介予定です)



僕は動物病院で働く人々にはメンタルヘルスケアがより重要となると考えています。

なにがそんなにストレス!? ストレス要因 Top 3!

冒頭の数字を見て僕が気になったのが、
労働者が強いストレスを感じやすい要因は何かです。
その内訳をみると、以下の通りです。

古今東西、人間関係はストレス要因の王様なのかもしれません。

動物病院には、人間関係の悩み・トラブルが生じやすい土壌があると
僕は考えています。誰が悪いというわけではなく、構造的要因です。

大企業のように人事異動があるわけでもなく、
ともに働くメンバーが比較的固定されています。

密な連携が必要となる業務が多く、相互のコミュニケーションが必須です。
往診などを除き、1日の大半を病院の中で過ごしています。

特定のスタッフ間にトラブルが起きれば、
院長先生や周囲のスタッフまで巻き込むことも多いでしょう。


有名な書籍である「嫌われる勇気」でも取りあげられていた
心理学の巨匠アドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とまで言ったとされています。

僕はこの考えに全面賛成はしませんが(そこまで割り切れない…)、
「嫌われる勇気」が国内 200万部以上もの大ヒットを記録したことは
それだけ人間関係に悩む方が多いことを示しているように思えます。

第 2位につけている「仕事の質」を少しだけ解説すると、
・仕事で自分がとれる裁量が狭い
・仕事に伴う責任が大きい
・業務に高度な知識・技術を求められる
などがストレス要因となりやすいと考えられています。

その次の「仕事の量」は言わずもがな、「過重労働」です。

またまたクイズ! 10.0%は何の数字?

さて、今日はクイズを2つ用意しています!
こちらの数字はどうでしょうか。
またまた厚生労働省の調査である「平成25年度(2013年度)労働安全衛生調査」からの引用です。

正解は…!?

直近の 1年間でメンタル不調による休職ないし退職者がいた事業所の割合でした。

この調査における「メンタルヘルス不調」とは、
うつ病などの診断名がつくものだけではなくストレスや強い悩み、
不安などを幅広く含んだものです。

僕はやはり「意外と少ないな」と感じましたが、
皆さんはどのように感じられたでしょうか。

まとめ

今回は労働者のストレスに関して日本社会全体の現状を見渡してみました。

仕事に対して強いストレスを感じること、
メンタルヘルス不調で休職ないし退職者がでることは珍しいことではなく、
人間関係はストレス要因となることが多いと言えます。

ここまでお読みいただきありがとうございました!
感想・フィードバックいつでもお待ちしています!
次回は動物病院業界に焦点をあてて情報をまとめる予定です。

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