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ストレスと向き合うコツ③丨2種類のコーピング
コーピングとはストレスに適切に対処する方法・行動のことを指します。コーピングは大きく2種類に分かれており、意識的に使い分けたり、併用したるすることが大切です。さて、その2種類とは!?
問題焦点型と情動焦点型です。この2種類の違いは、アプローチする対象の違いです。詳しくは後述!
忙しい日々の中で、誰もが半ば無意識にコーピングを行っています。なんか疲れたな…と思えば、美味しいものを食べに行ったり、旅行に行ったり、サウナに行ったり。あるいは課題を達成しようと努力したり。
しかしながら、2種類のコーピングを意識的に活用できている方はあまりいません(佐々木調べ)。そして重要なことですが、コーピングにはその人独自の癖がついていきます。これまでの人生経験や信念・価値観からくる癖です。癖がよい方向に働けばいいのですが、残念ながら悪い方向に働くことも少なくありません。
まずはいま自分がどちらの種類のコーピングを使っているのか意識することから始めてみましょう。
コーピングの分類方法はいくつかあり、もっと細かく分類する考え方もあります。今回の記事ではわかりやすさを重視して、最もシンプルかつ基本的な分類を紹介しています。
ちなみにシリーズ名を「ストレスに対処するコツ」から「ストレスに向き合うコツ」にマイナーチェンジしました。「ストレスに対処する」という言葉が、「ストレスをなくす」と解釈されがちだったためです。背景はこちらの記事で!
1. 問題焦点型コーピング
問題焦点型コーピングとは、ストレッサーそのものや自身の認知にはたらきかけてストレスと向き合う方法です。
たとえば…
明日が〆切の仕事がある!いまは…22:00!!やばい!!
想像しただけでドンヨリした気分になりそうです。このとき、仕事(ストレッサー)に集中してサッサと終わらせようとする方もいるでしょう。あるいは「やばい!」という「認知」に対して、「大丈夫、1時間もあれば終わる仕事だからやばいと思う必要なんてない!」と思い直す方もいるでしょう。
2. 情動焦点型コーピング
一方で、情動焦点型コーピングとはストレス反応、主にはストレッサーによって引き起こされる不快な感情(怒り、不安など)を緩和することを目的とする方法です。
たとえば…
職場の人間関係にモヤモヤする!
モヤモヤした気持ちを緩和するために、自分へのご褒美で美味しいものを食べに行ったり、旅行に行ったり、映画やアニメに浸ったり…。
具体的な方法は人それぞれでしょうが、気晴らしや気分転換、リフレッシュをするための方法を指します。
それぞれ一長一短!だから使い分けや併用が大切!
一長一短だからこそ、自分が何に対してストレスを感じているのか気づき、どちらの方法をとるか意識的に選ぶ必要があるのです。
問題焦点型コーピングは成功さえすれば、根本的な解決をすることができ、自身の成長へとも繋がっていくでしょう。ある意味では理想的なストレスとの向き合い方ともいえます。
しかし、人間関係などのように絶対的な正解が存在せず、複雑に絡み合う問題に対しては画像で示したようなデメリットが生じえます。ストレッサーを取り除くことは難しく、かといって自分自身を変えるのもなかなかエネルギーを消費するものです。こういった場合は情動焦点型コーピングをうまく組み合わせていくことが必要です。
一方で、情動焦点型コーピングばかりでは、時間が解決してくれるストレッサーでもない限り問題の根本的な解決は起こりえません。自身の成長にも繋がりづらいでしょう。明日に迫る〆切を前に、気晴らしや気分転換に明け暮れていても何も解決しないのです。(僕は試験前夜に漫画を読み出して、翌日ひたすらに後悔していたクチです。経験者は語る。)
Action丨以下の質問の回答を紙に書き出してみてください
1. あなたが今感じている最も強いストレスはなんですか。
2. そのストレスに対して、いまはどのような対処をとっていますか。
3. それは問題焦点型、情動焦点型のどちらに分類されるでしょう。
4. この記事の内容を踏まえて、いまあなたがとっているコーピングは適切(バランスがよい)といえるでしょうか。それとも、もっと良さそうな方法を思いつきますか。
以下の質問の回答を考えてみると、今感じているストレスに対する理解が深まると思います。余裕があれば、あるいは上の質問の回答に迷うようであれば考えてみてくださいね!
a. ストレスによりあなたの心やからだ、行動にどのような反応が出ているでしょう。
b. そのストレスを生じさせている原因はなんでしょう。また自身のどのような認知(思考や価値観、人生観)が関わっているでしょう。
このワークを日常生活に活かすには、「あなたならどうする?」と家族や信頼できる友人や同僚と共有してみるのがとても良いと思います。単純に感想を言い合うだけでもいいです。自分ひとりでは気づきもしなかった認知の偏りだったり、思いもよらなかった視点が得られることも多いものです。
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