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2020年12月の記事一覧

猫にナメクジ、カタツムリ駆除剤は危険!メタアルデヒド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫にナメクジ、カタツムリ駆除剤は危険!メタアルデヒド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

園芸用品は、最も危険な殺虫剤や殺鼠剤、除草剤などが区分されており、またこれら薬物には家庭内や庭、散歩コースなどに溢れています。

これらの薬系薬剤の中で、特に注意が必要な薬剤は、動物や昆虫が好むように誘引剤が入っている、いわゆるベイト剤と言われるもので大量摂取になりやすく重篤な中毒に至る場合が多いです。

このメタアルデヒド剤は、ナメクジやカタツムリの駆除剤として販売されております。

いわゆるベ

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猫にホウ酸団子は危険!ホウ酸中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫にホウ酸団子は危険!ホウ酸中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ゴキブリ駆除の目的で、ホウ酸団子として販売されています。

大変危険な薬剤であるにもかかわらず、一般的には比較的安全なイメージがありホウ酸団子を作り、配布したり自宅で作ることもあります。

市販品のホウ酸団子のホウ酸含有量も結構な量が入っていますが、一般的には、自作のホウ酸団子もホウ酸濃度が高いため注意が必要です。

このホウ酸団子に小麦粉などの誘引剤が入っているため、動物も喜んで食して中毒に至る

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猫に人の鎮痛薬は危険!アセトアミノフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に人の鎮痛薬は危険!アセトアミノフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

アセトアミノフェンとは非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種で、一般大衆薬の解熱鎮痛薬の70%以上の製品に含まれている物質です。

多くの鎮痛薬、解熱薬、抗炎症薬はこの種類の薬に属します。

しかし、犬、猫では安全域が狭く、小動物領域では処方されることはなく、誤食による中毒がほとんどです。

誤食以外にも、医療従事者や、鎮痛剤

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猫にネギは絶対にダメ!ネギ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫にネギは絶対にダメ!ネギ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ねぎ中毒は、飼い主様の中でもかなり有名で、ご存知の方も多いかもしれません。

猫がねぎを食べると、場合によっては中毒を起こし、様々な症状が出ることがあります。

本記事では、猫のねぎ中毒の病態、症状、中毒量、治療法に至るまでを獣医師が徹底解説します。

この記事を読めば、猫にねぎを与えていけない理由と対処法が分かります。

猫にとって危険な物を知りたい飼い主必見です。

限りなく網羅的にまとめまし

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猫に不凍液、保冷剤は危険!エチレングリコール中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に不凍液、保冷剤は危険!エチレングリコール中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

エチレングリコールは非常に危険な中毒の一つです。

夏に使われる保冷剤や、車の不凍液にも入っており、味覚や嗅覚を刺激する甘い匂いが入っているため、興味を持ちやすく、非常に危険です。

中毒の中でも非常に多い部類に入ります。

自宅に帰ると猫がぐったりしていた。

冷凍庫から保冷剤をかじっていた。

夏の冷却シートの中身を食べていた。

その様な経験のある飼い主へ。

では、エチレングリコール中毒に

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猫に殺鼠剤は危険!ワルファリン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に殺鼠剤は危険!ワルファリン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

キッチンの猫の口の届く所には様々な危険なものがあります。

猫が殺鼠剤をかじっていた、咥えていた。

台所に犬が入った形跡がある。

朝起きたら猫の様子がおかしい。

そんな経験のある飼い主は多いんではないでしょうか?

猫は珍しいものを口に咥える習性があります。

今回はネズミ除けとして置かれている、殺鼠剤中毒に関してお話しします。

当記事では、猫が殺鼠剤を誤飲、誤食してしまった時に起こる中毒

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