うつわの寸法について
今回は、うつわの大きさの測り方について。
うつわの大きさを測るには「尺貫法」を使用するのが通例となっています。尺貫法は長さ・面積などの単位系のひとつで、東アジアで広く使用されています。尺貫法という名称は長さを「尺(しゃく)」、質量を「貫(かん)」とすることから名づけられていますが、「貫」は日本独自の単位のため、中国では「尺斤法」と言います。日本では計量法により、1958年限りで取引や証明など正式な書類に尺貫法を用いることは禁止されており、日常生活でも尺貫法を使用する機会はまずないのですが、うつわの世界では取引や証明にあたらない範囲内での使用が一般的です。
丸皿なら直径の長さを口径として、「○寸」と表します。
1寸=約3.03㎝で換算します。
すなわち、下記のような換算となります。
昔話の一寸法師は身長が約3cmということですね。
それと、5寸釘は約15cmということに。
タイトルに掲げた「寸法」もですが、「原寸大」「採寸」といった言葉も現代に残っています。
うつわの分類にもおおよその目安があります。
「小皿」は4寸くらいまで、「中皿」は5~8寸くらいまで。
「大皿」は9寸以上とされています。
以上、うつわの寸法のおはなしでした。
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