山本太郎は政権をとったら支持者を裏切るのか

山本太郎（れいわ新選組代表） 街頭記者会見 埼玉県浦和駅西口 2019年12月11日

質問者（3:08～）：

れいわ新選組、すごい応援してます。本当に政権交代ぜひしてもらって、消費税とか廃止してもらいたいと思います。でも一つ気になるのが、前回民主党がですね、政権交代をした時に、今ではもう明らかに失敗だったという評価が今なってるんですけれども、ちょっと気の早い話なんですけれども、私なんかやっぱり誰かに説明するときに、れいわ新選組を応援したいっていうこと言ってる時に、もうまた前の民主党時みたいに失敗するんじゃないかって、そういう反論があるかもしれないんですけども、今度は絶対れいわ新選組で失敗しないっていう、そういう何か秘策、例えば消費税廃止するときも、財務省ですね、官僚の抵抗とかすごい強いと思うんですけれども、それに対して何か秘策みたいのがあれば、だから大丈夫なんだっていうふうにはっきり言えると思うんですけれども、何かそういう秘策がもしあるとしたらば、ちょっと教えていただきたいなと思います。

山本太郎（4:03～）：

ありがとうございます。れいわ新選組代表の山本太郎が皆さんからのご質問にお答えいたしております。今ご質問頂いた方、もし万が一れいわ新選組が政権を握った時に、今言っている消費税を廃止にするとか、奨学金555万人、これをチャラにするとか、こういうことが反故にされる恐れがあるんじゃないか。これは過去の政治を見てきて、数々裏切られてきた。当然民主党も裏切った。4年間増税しないっつって増税することになった。TPP、道筋つけた。自民党だってそう。 TPP 絶対反対って言いながら、政権とったら TPP やった。いろんなことで政治の中に裏切りがある中で、今ご発言をされた方のような、疑心暗鬼になると言いますか、政治に疑いを持つという気持ちになるのはよくよくわかります。それでいいと思います。信じるものじゃないから、政治は、ってことですね。政治はアイドルでも宗教でもないということです。政治家を疑え、政党を疑え、山本太郎も疑え。その考え方で間違いないと思います。

ただ、そういうスタンスは持ちながらも、力いっぱい応援していただきたいなと思うんです。なぜならば、ちょっとしたことがあって、ちょっとした行き違いがあって、ああもういいやっていう話になっちゃうと、そこから先、自分たちに力持ち続けることができないわけですね。例えばですけれども、鳩山政権時代、民主党鳩山政権時代、沖縄の基地に関して最低でも県外って言っていましたよね。でも結果、県外には移設できなかった。どうしてか。もう決まってたんですよ、候補地。でもそれは、それは進まなかった。理由は何かっつったら、官僚が、外務官僚が偽のペーパーで総理を騙したんですよ。それ、出ますかね。ありがとうございます。読みます。新聞記事です。

2010年、鳩山由紀夫首相が米軍普天間飛行場の県外移設を断念する材料判断、断念する判断材料となった政府の内部文書を朝日新聞入手。米軍の基準としてヘリコプター部隊と訓練場との距離を65カイリ、約120 キロ以内と明示しているが、在日米軍司令部は朝日新聞の取材に「そのような基準はない」とした。

沖縄県内の普天間基地を移動しようとした。でもヘリコプター部隊と訓練場の距離が120キロ空いてたらだめだよ、アメリカがそう言ってるんです、こんな文章があるんです、っていうのを見せられて、これは無理じゃないか、断念するほかなかった。でもあとで分かったことは、この、この官僚からのペーパーは偽物だったってことですよ。米軍に聞いたら、そんな決まりございませんよって言われてるってことです。

つまり何か。いろんな所で足引っ張られるんでしょ、都合の悪いことをしたら。その足を引っ張られるっていうことに対して、マスコミが垂れ流すものをそのまま「そうだ、そうだ」という形で皆で盛り上がって、とうとう退陣にまで追い込んでしまうっていう結果になっちゃったってことですね。詰めが甘いんじゃないか、そういう考え方もあるかもしれません。まあ、私だったらこの時点でどうするかっつったら 、NHK で生放送ですよ。すいません、普天間から移そうとしたんですけど、アメリカさんがこういう紙でこういうルールにしてたらしいんですよっつたら、もう外務官僚、大変なことですね、これ。何が必要かっつったら、当然、皆さんに対して情報を共有し続けるということが一番重要なんだろうと。今何が行われているのかということに対して皆さんが知れる機会を作っていくってことで繋がりを途切れさせない。そういうことをやっていく必要があると思います。

何か。支えるほうにも気合がいるってことですよ。私はそう思うんです。だってそれを実現したいんだろうってことなんです。前に立ってるフロントマンだけ頑張れって話じゃないんですよ。だって、この国を変えるのは全員なんでしょって。みんなじゃないですかって。誰かを送り出して一票を入れたから後はがんばれって話になって、どこまでひどい世の中になったかですよ。もうこれ以上壊れたら、この国の将来、非常に危ない。だからこれを変えなきゃいけないってことで私は旗揚げをした。まだ2議席。国政政党としてまだ始まったばっかりですけれども、皆さんとぜひ力を合わせて、ひっくり返していきたい。

消費税廃止にしたいんですよ。20年以上のデフレで首しまってる人達、山ほどいるじゃないですか。中小零細企業。このままだったらどうなりますか。個人事業主、どうなりますか。この国に存在している企業の99%が中小零細なのに、中小零細、個人事業主、消費税滞納っていう状態に追い込まれてる。税金の滞納のうち、その6割が消費税の滞納。もう税制としてぶっ壊れてんだってことですよ。消費に対する罰金。消費税上げるたびに皆が苦しくなるに決まってんじゃん。だって、強制的な物価の引き上げが消費税ですよ。デフレの20年間に強制的な物価の引き上げをし、一方で実質賃金が下がり続けてる。あなたの生活苦しいの当たり前です。その苦しさを、あなたが頑張らなかったからって話にされてないかってことですよ。大間抜けな政府や政治が間違った経済政策、数々の失策によって、あなたの首を絞め続けてる。この現状を変えられるのは政治だけだという話なんです。

もう一度話に戻ると、民主党や自民党がやったような裏切り、私もやるんじゃないかっていうお話です。だったらここに立ってないし、政治家なんてやってないって話ですよ、めんどくさい。当然です。元の仕事の方がどんだけ楽かってことですよ。年収下がってまでやる売名なんてないでしょ。私がやりたいことは明らか。もう自分の中に決めてる。この国に生きている人々、生産性で人間の価値が図られて、自分は生きててもいいのか、消えてしまいたいと常日頃からを思わされ続けてる人たち、生活が苦しいのを自己責任にされてしまってる人たち、ここに対して、政治を使えば世の中変えられるんだってことをみんなでやりたいんですよ。こんな面白いことありますか。やってやりましょうよ。そういう話なんです。ありがとうございます。

（文字起こし＆太字：Shino）

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