見出し画像

山本太郎が思う「差別のなくしかた」

「あなたを幸せにしたいんだ 山本太郎とれいわ新選組」発刊記念 ト-クイベント 2019.12.17 大阪市中央区

質問者(1:48~):

こんばんはです。えー、初めまして。私はリ・ソンゲと申します。朝鮮半島にルーツを持つ在日3世のリ・ソンゲと申します。本日はお会いできて光栄です。私と同じルーツを持つ、この国で生きていく子どもたちのために質問します。

朝鮮半島と日本は古代からの交流があります。1910年、日本統治時代から朝鮮半島独立、1945年までをピークに、200万以上が在日朝鮮人としてこの国に存在していました。現在、ニューカマー、日本国籍帰化人を含め、50万人がこの国に生きています。戦後74年経ち、未だに高校授業料無償化制度除外、地方自治体が分配する学校補助金に対して、現政府の自治体への圧力が暗黙裡に存在します。最近では幼保無償化除外など、この国の人たちとともにこの国で未来を生きていく、朝鮮にルーツを持つ子どもたちに対し、国が行う差別が未だにあると僕は考えています。私は堺市美原区で日本の義務教育を9年受けましたが、一番近く、歴史的関係性の深い三国間、あえて三国間と言います、についての歴史教育が皆無に近いことが、未だ存在する差別の根源だと考えています。そこで太郎さんにお聞きしたいのですが、人と教育の関係性とか、重要性とか、あり方を、どのように考え、捉えられていますか。お聞かせください。

山本太郎(3:43~):

ありがとうございます。自分と違うものをどうやって認めていくかっていうことが、たぶん、私達が受け入れる準備ができてない状態で大人になってってると思うんですよ。すわっていいですよ(笑)。で、おそらく自分と違うということで差別の対象になってきたりとか、ある意味それがガス抜きとして使われたりとか、っていうようなこともこれまであったのかなというふうに思います。ただ、これまでの悲しい歴史も含めて、そうは言いながらも、私たちはこの国に生きてきたんだっていう現在にあるわけですから、そこに対して差別的な差をつける、格差をつけていくっていうようなことは私は反対であると。というよりも、教育の話がありましたけれど、子供を巻き込むなっていうことだと思うんですね。

誰でも、この国に来た人誰でも彼でもっていうわけにはいかないだろうと言う方、よくいらっしゃるんですけど、今お話しされてる通り、そもそもは大日本帝国の臣民として認められてたっていうような人たちまで、「戦争終わったあともう知りません」っていう、「日本とは関係ないですよね、あなたたち外国の方なんだから」っていうような扱い方にされちゃったってことですね。これ、あまりにも一貫性ないじゃないかってことだと思うんですよ。少なくとも私は、もうすでに3世って方がいらっしゃって、おそらく4世っていう子供たちもいるってことですから、そういう方々に対してやはりちゃんと教育を受けていただく権利であったりとか、その地域・地方というところの政治にも関わっていただくっていうようなことが国内で認められるような世の中にならなきゃ、いつまでも日本は後進国だろうなと。やはりこれまで代々この国に住まわれて、しっかりとこの国に生きる者の義務として納税をしていただいたりとか、この国の中で労働をしていただいたりとか、その地域にとって構成するメンバーであり続けてくれたと思うんですね、私は。そういうところに対して、やはりもう今やその差別対応っていうのはかなり時代遅れの話だろうというふうに思います。

教育の中でどうしていくのかっていう部分に関しては、まず自分自身が大切な存在だということを分かっていない人が非常に多いと思うんですね。自分は大切な存在であるってことさえも忘れてしまってて、それどころかもう自分には価値がない、自分が嫌いでしょうがない。私の中にもあるんですね、それって。自分のこと好きになるって、すっごいハードルが高い話なんですよ。僕自身の中にもあるということなんですね。「自分を好きでしょうがなさそうだな」ってよく言われるんですけど、そうでもないんですよ(笑)。どうやったら自分のことを好きになれるだろうかということで、やはり理想の自分に近づきたいという部分もあるっていう、そういう葛藤も自分の中にあります。

その一方で、どうしてそういうことになっちゃったんだろうと考えたときに、自分という存在は非常に、自分という存在はものすごく重要な存在、この社会にとっても、この地球にとっても、自分も重要なように他の人も重要なんだって言えるようなことして、すごく重要なんだよ、みんなで認めなきゃねっていうようなことが、私、最初の教育で行われない限りは、こういった問題はなくならないんだろうなと思います。なので、そういうような教育がされていくような社会を作っていきたいなと思ってます。

(文字起こし&太字:Shino)

#山本太郎 #れいわ新選組

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?