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山本太郎が語るカジノ問題

山本太郎(れいわ新選組代表) 街頭記者会見 横浜駅西口 2019年12月14日

記者(11:14~):
フリーランスのタナカと申します。カジノのことについて伺います。ここの横浜の市長がカジノを強行しようとしております。それをどう思うのか。それと、それに関連してですが、この市長選挙の時ですね、野党第一党の議員さんたちが何人もですね、カジノを進める林市長の応援に入ってるわけですよ。この分かりにくさ。この二つです、質問は。

山本太郎(11:44~):
ありがとうございます。カジノの問題。横浜にカジノ必要だと思われる方、この中にどれくらいいらっしゃいますか? 歩きながら手を挙げられている方がお一人。他いらっしゃいますか? 横浜にカジノを作ろう。2、3、3名、4名……。あ、違いますね、これは。都合上手を挙げて。すいませんね。5、6。ありがとうございます。

あの、カジノ行ってみたいなっていう気持ちはわかります。それは何か旅行、行かれた時に行けばいいんじゃないですかって話なんですね。どうして、どうして外国資本によるカジノが日本の国内で作られ、で、その訪れる客の7割から8割は日本人なんですよ。つまり何かって言ったら、日本の金融資産的なものが海外の企業に横流しされるような話だよってことです。

で、これ安倍さんと近づいて、それを一気に前に進めたっていう話は誰なのかって言ったら、私は、トランプさんの一番の後援者であるアデルソン、アデルソンさん。一番お金出してんですよね。はい、ありがとうございます。出てくるかな。あ、この一番左側の人ですね。

ま、この方との、アメリカに渡った時に、この方、この方達とも会食とかをしてるんですね、安倍さん。ま、結局トランプさんの支持、お金もいっぱい出してるっていう人たちに対しての旨味を私は横流ししてるんだろうというような部分も考えてます。

百歩譲って、百歩譲って、日本の企業がやった上で、競馬や競輪や競艇やっていうようなものと同じ扱いであるならば、そこからの議論は、私は議論はしてもいいと思ってんです。議論はね。私はいらないと思ってますよ、カジノ自体。でもそういう立て付けじゃないだろってことなんですよ。もうすでにあふれてるじゃないか、博打で、ってことです、この国は。だって全国の交番の数に近いぐらいパチンコ屋が全国にあふれてんですよ。

ごめん、久里浜の調べて出せるかな。ま、ちょっと今調べてもらってる間にですけれども、市長が、なんだろうな、カジノっていう部分に対して選挙の時とかあまり前に出していなかったってことですよね。結局、自分が権力を手にして、で、国でカジノを認められるっていうような状況になった時に、それを前に進めようとしてるっていうのは、これはっきり言って裏切りだと思いますよ、ええ。そんなこと許されてはならないってことですね。

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厚生労働省の委託を受けて、2016年から国立病院機構の久里浜医療センター研究グループが調査をしたってことですね。「これまでの生涯でギャンブル依存症が疑われる状態になったことがある人、およそ283万人。このうち最近1年間に依存症が疑われる状態だった人は約70万人と推計される」、こんな状態なんですよ。だから誰しもが、何だろうな、ギャンブル依存症に陥りやすい環境は十分に整ってるってことですね。

こういう話をすると、だったらパチンコ屋潰せみたいな話があるんですが、実際に今営業してるようなところを国の力でどんどん潰していくっていうのは、私、これ、実現可能だと思いません。じゃ何を変えていかなきゃなんないのか、カジノの前にですね。私は、パチンコ、パチスロ、この機械、EGM って言われるものですね。エレクトリックギャンブリングマシン、出るかな、エレクトリックギャンブリングマシン。要は、パチンコ台、スロット台の話ですよ。ここから脳に与える影響っていうものがギャンブル依存症につながっていくという可能性がある、そういうような研究もなされています。

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「強烈で刺激的な照明、色彩、フラッシュ効果、音響を駆使し、勝利の快感を持続させ、負けた時より大勝した時の高揚感をすり込む、サブリミナル効果を強化し、勝ちを求め続ける方向に心理的・生理的にいざなう刺激として機能する。そして日本のパチンコ、パチスロは海外の EGM とは異なり、物語性の面白さを前提に、大当たりの前兆であることを暗示するサイン、いわゆる「リーチサイン」を強烈な視覚と音響によって繰り返し刺激する。医学的にはこのような刺激に繰り返しさらされることで、脳内に病的変化が起こると考えられてる」と。

だったらさっさとこの研究に対してお金を出して、国内の今依存症状態にあるようなその大元を解消するようなことをやるんだったら分かるんですけど、そんなこともやらないんですよ。もう一つ賭場を開けっていうような話ですから、全く筋が通らない、国としてもね。そういう話だと思います。

横浜にカジノはいらない。だって考えてみてくださいよ。シンガポール。シンガポールのやつ、出るかな。ごめん。シンガポールと日本の観光客の違い。その観光客の増加数ってものを見ていったとしても、日本の方が圧倒的なんですね。カジノもないのにってことですよ。要は、カジノ以外の観光資源が山ほどある国で、わざわざカジノを作る必要があるかってことですね。私はないと思うってことなんです。

もちろんデフレで、世界で、世界の中でも日本、物価安いから、お金使いごたえあるなってことで、今インバウンド増えてますよ。でもそれ以外の部分でもやはり魅力的な観光資源が日本にあるわけだから、わざわざカジノ持ってきて、観光客呼び込もうっていうような雰囲気に見えるけど、実はそうじゃないってことですね。大阪が出しているような方針の中身を見てみたら、75%近くぐらいは、要は自国民なんですよ、利用者が。おかしいじゃないかってことですよ。横流しするなってことですよ。そういうことはやめたほうがいいと。

そして、カジノもやめたほうがいいけど、市長もやめたほうがいいって話ですね、はっきり言ったら。手のひら返しの政治っていうのはもう皆さん慣れっこですよね。例えば民主党が4年間のあいだ消費税上げないと言いながら三党合意で消費税を上げることを決めたりとか、TPP 反対と言っていた自民党が TPP に推進したりとか。で、カジノはやらないっていうような雰囲気を醸し出していた市長がカジノに推進しだしたりとか、こういう人たちには分からせるしかないんですよ。何を持って分からせるかって言ったら当然、選挙であったり、今言われたリコールであったり、住民投票であったり、いろんな選択肢がありますよ。

このまま野放しにしてたら、権力とったら好き放題できるっていう世の中になっちゃってますよ、もうすでに。これ変えてかなきゃなんないってことですよ。だって権力者はあなたじゃないですかってことですよ。この国に生きているあなた、横浜にお住まいのあなた、それ以外にお住まいの方もそうだけれども、みんなの力でひっくり返す以外ないってことですね。

政治に信用を取り戻すっていうのは政治の現場での話ではないんですよ、もはや。それを選ぶ人たちの手に委ねられてんですよね。力を合わせてやっていきませんかってことです。ありがとうございます。

(文字起こし&太字:Shino)

#山本太郎 #れいわ新選組

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