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活動報告34(2024年4月)

プロジェクト薬箱「DMM.make AKIBA施設運営終了」
 ついに、この日がやってきてしまった。元々施設のフロアは2階分あったのが1階分となり、その後も1階分のスペースが徐々に縮小していたから予感はあった。コロナ禍が契機となってこの施設と関わりを持つようになったが、結局はコロナ禍とそれに伴う社会的活動の抑制、その後に続く円安と物価高が原因で、この施設とお別れすることになったのだと思う。もう少し存続してくれれば、ここで起業していくらかの恩返しもできたはずなのに、それが叶わずとても残念だ。

 正直なところ後半2年間は、プログラミングがメインだったので、自習室扱いだった。基本的に平日夜間か、休日午後にしか利用できなかったが、ほぼ365日24時間利用できるので非常に助かった。そしてどの時間帯もたいてい誰かが作業をしているので、寂しくもなかった。思い立てば隣の部屋に行って、ワイヤー加工やはんだ付け、切断等の作業がすぐに実行でき、ものづくりの敷居を低くするように工夫された施設だった。しかも眺望良好でエアコン完備、空間的にも贅沢な使い方をしており、非常に居心地の良い場所だった。今だから白状するが、眠気に耐えられなくなって、木製の長椅子で横になって寝ていたことも一度ではない。
 
 そして、秋葉原という場所。ものづくりをするにあたり、これ程適切な場所があるのだろうか。東京の都市がどこも均一化する中で、文化的・歴史的にものづくりと親和性のある街は、秋葉原以外には存在しない。このような施設を運営するにあたり、費用面や労務面等において相当に大変だったことは、容易に想像がつく。DMM.make AKIBAと出会わなければ、自分のプロジェクトが中止になっていたことを考えると、本当に感謝しかない。
DMMとスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

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