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ウグイスに遊ばれる我。

ホーホケキョ。
綺麗な声で森を盛り上げてくれているウグイスさん。
全身を使うように叫ぶあなたの姿を
見たくて、大きな公園へ行きました。
野球場が三つ程、建つくらい大きな公園で木もたくさんあり
鳥たちにとっては楽園であり、そして
バードウオッチャーにとっては天国な場所です。
どうやら月に一回ほど野鳥の会もその公園で行われているようです。

公園へ到着し、しばらく歩くと、
ウグイスの綺麗で透き通る声が聞こえてきます。
今日こそは彼らの姿をこの目で見てやると双眼鏡をぶら下げながら
声が聞こえる方へ小刻みに向かう。

近付きすぎても、ピポーピポーヒヒヒと注意喚起で鳴き始め
逃げられるかもしれない。

距離感はとても大事である。

好きな人ができた時、いきなりグイグイとはいかないでしょう。
嫌われてしまうからね。
その感じと同じです。

耳を澄ませ、些細な木の揺れにも着目する。
耳と目の情報の一致があれば、的は絞れる。
シンプルで簡単に聞こえるかもしれない。
しかし、とってもDifficultである。

”ここだ!!”と思って見上げても、いない。
”ここで間違いない!” いない。
”いた!” メジロだ。
10回ほど繰り返しては、諦めて。
を何十回。

目がドライアイなんて事は忘れて凝視しているため
涙がポロポロしてる。
もしかしたらその涙はドライアイのものではなく
私の心なのかもしれない。
体は素直だな。

ウグイスはきっと、私のことをからかっているんだろう。
どうせ私に見つかることなんてないから
遊んでやろうと思っているに違いない。

ホーホケキョは恋人探しではなく
ここにいるよーん♪にしか聞こえなかったぞ。
(愛してる。)

見事に遊ばれた私。(別に遊ばれていない)
見たくて仕方ない鳥を見れない時の気持ちは
好きな子を自分の恋人にできない時のような
気持ちに似ている気がする。

でも双方ともに簡単にできないからこそ
価値があり、目標達成できた時の喜びというのは
計り知れないだろう。

それでもやっぱりウグイスさんよ。


片想いでいいから、どうか次はお顔を見せておくれ。
私はみんなと違って黄緑色の鳥とか言って
メジロとは間違えないよ。


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