月刊Synthwave生活 2023年11月号

このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
手前味噌で恐縮ですが、私もBandcampで楽曲を売ることになってしまいました。こちらです。詳しい話は一個前の記事に書きました。ジャンル的にはChillsynthですね。自分的には性に合っているのかChillsynthな感じの曲は作りやすく、いくらでも作れそうな気がします。そのうちアルバムも出す予定です。毎月いろんなSynthwave作品を聴いてきた末の一つの成果として、完全に自分の趣味嗜好を追求した作品作りをしてますので、いままでこのnoteで紹介してきた作品が気に入った方ならかなりの確率で気に入ってもらえるのではないかと存じます。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。

Yatte & Duett - The Minute

孤高の現代ヨットロッカーYatteと、おしゃれで都会的なSynthwaveに定評のあるDuettのコラボレーション。これはずばり必聴の一枚。80年代のパロディというような意味合いのSynthwaveではなく、本物のヨットロック・AOR。なんというか、とてもハートフルだ。音もいい。

AgonyOST - Halfway House Near Me

AgonyOSTはSewerslvtの別名義ではないかとの未確認情報があるアーティスト。確かにそれっぽい感じはあるが、公式にそういった情報は現時点では出てない模様。というか永遠に明らかにされないかもしれない。まあとりあえずSewerslvtと同一人物という前提で話をすると、以前と比べるとドラムンベースやブレイクコアというスタイルにはこだわらず幅広い方向性になりつつも、おそらく人間性から来てると思われる不穏さと狂気はあまり失われていない。しかしこの不穏な世界に救いを見出す人々も一定数いる。

NewRetroWave - First Person Shooter (Original Documentary Soundtrack)

FPSについてのドキュメンタリーのサントラらしい。Darksynth系がメイン。本当に洋ゲー感丸出しなジャケットが素晴らしい。昔から洋ゲーのBGMはEBMっぽいのも多かったので、今のDarksynth勢にみられるEBM要素は割とその辺に由来するのかもしれない。

Millennium Falck - Blades of Gold

フィンランドはヘルシンキのアーティスト。MitchMurder的なオーソドックスなSynthwave。Bandcampで買うとはいえ、ジャケ買いは割とする。ジャケットの雰囲気と曲の内容があっていて期待通り。もっともこのイラストはAIによるもののようだ。

Vincenzo Salvia - They Speak Italian

Vincenzo Salviaは結構古くからSynthwaveの作品を作っている人のようだ。何となく名前は記憶にあったがちゃんと聴いたことがなかった。Synthwave界狭しといえど、私の知らないアーティストもまだまだいる。ゴリっとした硬質なサウンドのホラー風味のSynthwave。