月刊Synthwave生活 2024年4月号

このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
もうそろそろ花見の季節でしょうか。うちの近くにもちょっとした花見スポットがありまして、こないだそこを通りかかったときはまだ全然桜が咲いてなかったんですが、にもかかわらず花見をしている集団がいました。なぜでしょうか?花見をしに行って桜が咲いてなかったら、「まだ咲いてないし今日の花見は中止にしようか」とはならないんでしょうか?まあなりませんかね。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。

KEYGEN CHURCH - Nel Nome Del Codice

KEYGEN CHURCHは、MASTER BOOT RECORDの変名ユニットだそうだ。基本的にはMBRと同じだと思うが本物のギターは一切使ってなくてそれでもメタルとしか認識しようのない曲が出来上がっているのはいつもながら驚愕。なんかクラシック的な旋律をフィーチャーしたメタルのようで、あんまりそういう方面は知らないので何とも言えないが、なんともラスボス戦っぽい曲が続くアルバム。たぶんその辺がMBRとの違いなんだろうと思われる。

Gost - Prophecy

これもメタル的なDarksynthになるが、こちらはEBM寄りの部分もだいぶある。目まぐるしく展開が変わりまくり、EBMとメタルの展開が交錯する。久々に腹いっぱいのDarksynthを味わえたという気分。

Windows96 - 19999

なんかもう3か月くらい連続でWindows96がらみの作品を紹介しているような気がする。結構多作なアーティストだ。しかも音楽性はいつものように全然ぶれていない。天性のアーティストというのはこういう感じなのかと思う。

At 1980 - Forget To Remember

AOR感が多めの歌ものSynthwave。特に奇をてらったところはなく、純粋に80年代なポップソングとして良いものをストレートに作った感じで、なるほどこういうのこそNewRetrowaveレーベルの本領発揮といったところ。