月刊Synthwave生活 2023年10月号

このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
このシリーズも結構な数の記事を書いてきたので、なんかもうレビューのボキャブラリーがだいぶ枯渇していて毎回同じような文章ばっかり書いているような気がします。今回も割とそんな感じ。もういっそレビューの文章を何パターンかの定型文にしようかとも思っています。
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。

Makeup and Vanity Set - FM

かなり精力的に毎回いろんな方向性の作品を投入するMakeup and Vanity Set。今回はレトロ感の極まったポップスに振り切った一枚。Mitch MurderとYatteが5曲目に参加。非常に作りこまれた本気度の高いSyntwave。

Hotel Pools - Evenings 夕​暮​れ Vol. 1

Chillsynthのシーンをけん引すると言っても普通に過言ではないHotel Poolsによる極上の一枚。冒頭から引き込まれるものがある。Chillsynthの完成形の一つではなかろうかと思う位の出来。

FM Attack - Cosmic

Synthwave界の最古参アーティストの部類に入るFM Attackの新作。往年のサウンドをそのまま維持していて、王者の帰還といった感じ。この感じはすごい懐かしいな~と思いながら聴いていたら、3曲目と4曲目は初期のEPに入っていた曲がそのまま収録されているようだ。

Timecop1983 - Searching for Tomorrow

こちらもSynthwave界のパイオニアといえるTimecop1983。初期と比べるとシリアスな雰囲気の曲ばかりだが、それでも音の傾向としては誰がどう聞いてもTimecop1983そのものだろう。Synthwaveもいろんな方向性に分化したが、やはりこの音を聴くと戻るべきところに戻ってきた感がある。

Neuromancer - Hardwired

NewRetroWaveらしい正統派のDarksynth作品。NewRetroWaveの作品はポップな系統にしろDarksynthにしろこのレーベルの色というのが割と明確に出ている。まあ長いことやっているレーベルなのでSynthwave界の少年ジャンプみたいなところはあると思う。