月刊Synthwave生活 2023年8月号

このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darksynth、Chillsynth等の作品のレビューと言うか紹介をしていきます。
めっちゃしんどい。おもんない。とまあこういう風に愚痴をこぼすと「そんなこと言うな」と、なぜそれがいけないのかをグダグダ言われる可能性がありますが、そういうのは要するに昭和の時代に「部活中に水を飲むな」と言っていたのと同じ話で、他の人から見て不快に思うからでしょう。消防士がコンビニで買い物をしているのを見て不快に思う人がいるのと同じかもしれません。しかしそれで我慢してしまうとストレスでちょっとずつ寿命が削り取られていく気がするので、やはり適度に言ってしまったほうがよさそうです。あああああああああああしんどい。おもんないわ~~~~~!暑いいいいいいいいい!
というわけで、今月もレビューの方に行きましょう。

Mega Drive - 200XAD

Darksynthという名前が多分まだなかったころからこの手の音楽を作っていたパイオニア・Mega Driveの新作。198X、199Xに続くシリーズとして今回は200X。このシリーズの1作目に入っていた代表作でもある「NARC」が2作目では「NARCS」となり、そして今作は「NARC³」という曲が入っている。これは映画「エイリアン」のシリーズ名(原題の方)のオマージュかと思われる。Mega Driveの音楽性というのはその名前が示す通り、16ビット時代のゲーム音楽の質感をベースにより狂暴にサイバーに推し進めたスタイルが軸で、本作でもそこはブレていない。

FUJII - Voxanima

適度なローファイさ加減のChillsynth。とろけるようなアナログシンセをかき鳴らす。短めの曲が次々と切り替わっていくラジオのような構成となっている。

MAGNAVOLT - MOTOKO 2

漆黒でゴリゴリなDarksynth。ヘヴィで無慈悲に叩きつけられるリズムと金属的な硬さと冷たさを感じさせるシンセベース。

GOLFHAMMER 40000 - In the grim darkness of the far future there is only GOLF

なんかよくわからないけどネタ系とおもわれる。喋りのサンプリングが多い。4曲目とかサンプリングで遊んでるだけのように思えるが、なんかちょっとおもろい。曲作りはハードウェア派なんだろうか、使用機材のリストが書いてあるが、ハードのシンセやサンプラー、エフェクターに加えてカセットのMTRもある。そこから古いラインミキサーにつないでステレオ録音したとのこと。まあそういう曲作りのやり方には憧れる人と憧れない人がいる。