RPGに興味がない
興味のないことについてわざわざ書くシリーズ「興味がない」。
前回はちょっと長くて説教的な内容になってしまったので今回はいつものようなクソ文章に徹したいと思います。
今回のテーマは「RPG」。言っておきますが、RPGといっても旧ソ連のロケットランチャーではないですよ。
ちょっとググってみたところ、RPGとは「Report Program Generator」の略で、IBMのAS/400とかいう機械向けのプログラミング言語だそうです。yahoo知恵袋には、「基本的にはDBからのIO制御、それに付随する帳票の出力、および簡単な画面出力を行うしか能のないつまらない言語です」と書いてありました。
要するに、プログラマー以外の一般人が興味を持てないものであることは考えるまでもないですが、プログラマーにとっても正直興味のない代物です。Wikipediaにソースコードの例が載っていましたが、ソースというより設定ファイルか何かに見えました。
この調子でRPG言語について語ったところでもうこれ以上文章を展開できなさそうな気がしてきましたので、話題をちょっと変えて「ロールプレイングゲーム」の話をしようかと思います。ゲームは好きだけども実際には非常に偏ったジャンルにしか興味のない私は、もちろんRPGにも興味はありません。
というか、前回もRPGのことをちょっと書いたので、ある意味前回の続きみたいな内容になるかもしれません。前回の話を要約すると「RPGで何回も敵と戦ったりして経験値やお金を稼ぐ行為がめんどくさくて仕方なく、結局RPGをしなくなった」という話でした。
で、今回はもう一つ別の話で行きます。RPGのストーリーとか設定とかその辺に関してです。そもそもRPGに限らず、ゲームのストーリーに納得したり腑に落ちたりすることってあんまり無かったような気がします。ゲームのストーリーって何かと「世界を滅亡の危機から救う」という方向に行きがちですが、個人的にはそういうストーリーに特段興味をそそられないんです。
私はなんだかんだで古い人間なのでファミコンのスーパーマリオの時代からゲームをやってるわけですが、例えばスーパーマリオのストーリーは、「ピーチ姫がクッパにさらわれたからマリオが助けに行く」というものだったと思います。これはストーリーというより状況説明の意味合いが強いんじゃないでしょうか。おそらく80年代の人々はまだゲームに慣れてない人も多いわけで、それが何をするものかよくわからない場合も多かったと思われます。だから「ピーチ姫を助けに行く」という分かりやすいストーリーで、マリオがどこに行こうとしているのか、マリオがなぜクッパのところに行くのかというのを示すのは、商品としての一つの親切だったんだろうと思います。
だから「世界を滅亡の危機から救う」というタイプのストーリーは、ゲームの黎明期からの伝統として残っている「状況説明」の名残で、「主人公はなぜ戦うのか?」という問いに対する答えとしての意味合いが多分に含まれていると思われます。だから紋切り型になりがちという面もあるでしょう。例えばこの「状況説明の名残」としてのストーリーから脱却して、完全に自由な発想でストーリーを考えたら何かすごい面白いものになるかもしれないとちょっと思ったんですが、そんなことを考えるクリエーターがゲーム業界にいるかどうかは知りません。
まあそれは別としても、RPGの典型的なイメージというか、西洋風の人々が西洋風の衣装で出てくるのがなんかちょっと貴族趣味みたいであんまり好きになれないということと、あと魔法が出てくるというのもあんまり好きになれない理由です。ゲームに限らず、魔法とか超能力の出てくる話はなぜか昔から興ざめしてしまいます。「魔法があったら魔法で何でもできてまうやん」と思ってしまうわけです。
それでも子供のころはそれなりに大真面目にRPGのストーリーを読んでいたような気がします。今となってはまったくどんな内容だったか思い出せませんが。その当時はゲームを買う基準というのは「友達がみんな持ってる」という程度でしたし、ゲーム1本の値段も(特にスーファミ時代は)高かったので、何が何でも買ったゲームはクリアするまでやり遂げないといけない意識があり、その頃の記憶ゆえに私の中ではRPGというのは「ノルマ」のイメージが強いわけです。
こんな感じでダラダラと書いていると、なかなか本題に入れないような気がしてきたのでそろそろ本題に入ります。「本題ってなんやねん!」と思うかもしれませんが、前回の記事と同様で私のアプリの宣伝です。「ブラック企業レヴォリューション」GooglePlayでAndroid版が好評配信中です。
前回も書いたように、このゲームは放置型RPGというジャンルになります。放置型RPGはRPGの一種になるんですが、どっちかというとストーリー要素が希薄なものも多いジャンルです。スマホ向けゲームってある意味そういう部分は淡泊なものも多いです。
しかしながら今回の「ブラック企業レヴォリューション」には割とがっつりとストーリーがあります。ストーリーに興味がなくてそもそもRPGに興味のない人間がなぜそんなものを作ったのか?それを説明するには前作に当たる「モヒカン黙示録」から説明しないといけません。
前作の「モヒカン黙示録」はストーリー要素のほぼ無いゲームでした。ストーリーが無いからこそ好き放題に作れるというのもあったし、ほかのゲームと差別化するための個性が必要と思ったので、このゲームはギャグの要素を売りにすることにしました。徹底的にあらゆる要素にネタを仕込みました。プログラム以外は全部ふざけて作ったと言っても過言ではありません。基本的には武器防具などのアイテム名や敵の名前にボケや小ネタを仕込むというやり方でした。ただユーザーの反応を見てみると、受ける人には受けるのですが、受けない人には受けない。そこから学んだのは、ボケには突っ込みが必要ということでした。ただひたすらボケを提示するだけでは、能動的に突っ込みを入れられる人間にしか受けない。突っ込みというか、「笑いどころを示す何か」ですね。例えばテレビのテロップとか、画面の片隅に芸人の顔をワイプで出したりするのも、それを出すタイミングによって笑いどころを視聴者に教える役割があるんだろうと思いました。
というわけで、その反省を踏まえて、前フリや突っ込みやオチというような、流れのある笑いで笑いどころを分かりやすくしようという考えから、今作ではストーリーをつけることにしました。一般のRPGのストーリーとは全く違う出発点になってしまいました。まあそもそもRPGに興味も思い入れも無かったので、前作の時点からRPGの伝統や約束事に縛られるつもりは全くなかったです。
よくよく考えると、ゲームのストーリーを作ろうと思ったことはこれまで全くないし、完全に初めてのチャレンジだったんですが、意外にサクサクと執筆は進みました。イメージとしては、吉本新喜劇とか、あるいは昔のごっつええ感じのコントとかを意識しながら書いてます。とりあえず笑いどころを分かりやすくするという意味ではまずまずの成功だと思ってます。ちなみに、主人公がなぜ戦うのかについての説明も一応ストーリー中にありますが、読んでもらえばわかりますが多分あれで納得する人はいないと思います。
出来上がったストーリーを改めて読んであることに気づきました。なんかどことなくどおくまんの漫画っぽいんです。書いている時には特にどおくまんを意識していたわけではないんですが、なんとなくどおくまんの影響がにじみ出ているというか。
思えばどおくまんの漫画を最初に読んだのは、近所の喫茶店でした。おばちゃんが一人で経営している店で、実家のすぐそばにあったのでほぼ近所づきあいのような感じでそこによく行ってました。おばちゃんは確か正月にお年玉をくれるくらいに良くしてくれていたのですが、なぜか店内の本棚にはオッサン向けの雑誌や漫画しか置いてくれてなかったのです。なので仕方なくオッサン向けの漫画をいつも読んでました。その中で一番ハマったのがどおくまんの「なにわ遊侠伝」で、子供ながらに滅茶苦茶面白かった記憶があります。どおくまんの漫画は大人になってからも読みましたが、やっぱり面白かった。大人が読んでも子供が読んでも笑えるというのは実はすごい事だと思います。どおくまんの漫画はインパクトの強さで笑わせる部分が多く、特に絵のインパクトがすごいので、多分外人が読んでも笑うんじゃないでしょうか。
というわけで、ストーリーを書いてみたら、思わぬ自分のルーツに迫ることになってしまいました。まさかどおくまんにこんなに影響を受けていたとは。考えてみれば、子供のころから読んでいた漫画といえばギャグ漫画ばかり。そもそも漫画やゲームのストーリーに対して、愛や感動といったものを求めたことは無かったような気がします。そんな人間なのでそもそも普通のRPGは向いてなかったんです。おそらく今後も普通のRPGをやることもないし作ることもないでしょう。漫画の世界ではギャグがメインの作品はいくらでもありますが、ゲームの世界ではほぼ皆無に近いです。スマホのゲームでは割とネタアプリがたくさんありますが、どっちかというと「出オチ」的な作品が多いと思います。スマホゲームの市場は結局アプリ名とアイコンだけでユーザーにアピールしていくパターンも多いので仕方ないのかもしれませんが。ただ私としてはギャグを全面に出していく以上は、最後の最後までぎっしりとネタの詰まったゲームにしたいと思ってますので、考え付く限りのネタを仕込みました。おそらくゲーム史上で最も面白い(ギャグ的な意味で)ゲームだと思います。そもそもここまでギャグを全面に出したゲームは前例がないので、ナンバーワン宣言をしても差し支えないでしょう。割と自信があるというか手ごたえを感じています。
というわけで、「ブラック企業レヴォリューション」よろしくお願いします。