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2022/10/27 クリエイターフェスチャレンジ セミナーレポート:人材育成で実現する企業DX

こんばんは。

毎日投稿チャレンジ中です。

今日はデジタル人材育成支援EXPOに参加してきましたのでそのレポートです。

DXが叫ばれる世の中ですが、牽引する人材が不足していてなかなか思うように進んでいない当社にはぴったりなテーマでした。
オンライン学習を軸にした自習用のプラットフォームを提供・宣伝しているブースが多かったかなという印象です。コンサル的なサービスもありました。専門的なことは適切に外注していきたいですね。

他にもVR、メタバース、AI、ブロックチェーンなど、徐々に私たちの生活でも身近になってきた技術に関する製品・サービスがたくさん展示されていて楽しかったです。時間をかけて見て回りたかったな~

さて、EXPOの中でいくつかセミナーを実施していたのでこちらにも参加してみました。

人材育成で実現する企業DX [協力:(一社)日本ディープラーニング協会]
<講演概要>
今、産業界におけるデジタル人材育成への動きが加速しています。DX実現に向けては企業全体における取り組みが重要で、その鍵は全社員がデジタルを理解し使える人材になることです。本講演では、全社におけるデジタル人材育成の重要性とその取り組み方について、実際の企業の事例を交えながらお伝えします。
<講演者プロフィール>
●高橋 範光
アクセンチュア、(株)チェンジを経て、チェンジとKDDIのデジタル人材育成合弁会社である(株)ディジタルグロースアカデミアを創業し、現在代表取締役社長。(一社)データサイエンティスト協会スキル定義委員、(独)情報処理推進機構 専門委員を務め、デジタルリテラシー協議会の設立に関与し、現在事務局としてデジタルリテラシーの普及・浸透を担う。その他、(一社)オープンガバメント・コンソーシアムデジタル人材育成分科会主査など、企業から官公庁、自治体まで幅広くデジタル人材育成を推進。
●倉形 直樹
早稲田大学大学院卒業後、大手SIerに入社。その後、数社の経験を経て、2021年大林組入社。社内におけるMicrosoft365を中心とする情報共有・コミュニケーションツールの利活用推進に従事。2022年2月DX本部発足。2022年4月から現職。一級建築士。認定ファシリティマネジャー。IPAプロジェクトマネージャー試験他合格。
●岡田 隆太朗
慶應義塾大学経済学部在学中に起業。代表取締役として会社経営およびプロジェクトリーダーとして従事。2007年、インターネットリサーチを基幹事業とする株式会社ゲイン執行役員となり、その後代表取締役社長に就任(2016年退任)。2012年、株式会社ABEJAを共同創業。2013年ディグラム・ラボ株式会社を設立。2014年には博報堂との共同で株式会社NEWSYを設立し、「しらべぇ」を運営。2017年、ディープラーニングの産業活用促進を目的に一般社団法人日本ディープラーニング協会を設立し事務局長に就任。2018年より同理事兼任。

HPより引用:https://biz.q-pass.jp/f/5191/ntxr2022/seminar_register?co=ai

内容をメモったので簡単にまとめます。

なぜデジタルリテラシーが必要なのか?

デジタルリテラシーがないと、

  • 知らないものに対して不安になる

  • 不安なものは欠点ばかり探すようになる

参考:https://vimeo.com/688705813/7f708f61d3

DXは全社的に取り組んだほうが効果が出やすい。(一部の部門だけ集中的に取り組むのはイマイチ)

組織のデジタル推進イメージは下記の総和で大まかに表現できる。

知識のない層 -a (DX化の阻害要因になる)
知識だけある層 b=0
デジタルを利用できる層 +c
デジタルを活用して企画できる層 *d

aの層が多いといくらcやdが頑張っていても効果が出づらい。aの層をいかに巻き込んでいけるか(まずは0へ、ゆくゆくはプラス要因へ)がDX化においては大切。

事例紹介

㈱大林組のDX推進

全社員で取り組むことを重視
近年DX本部デジタル教育課という専門部署を立ち上げ、戦略的に実行している。

1.取り組みの背景にある課題と解決方法

  • 労働時間削減の必要性(2024問題)

  • 業界としての就業者人口減少傾向

  • 属人化問題(技術者の高齢化、継承されずに消えていく)

⇨これらを解決する施策として「”デジタルを使う人”に向けた教育プログラム」を展開

2.デジタルを使う人材の育成

手順は以下。
①人材を5つのタイプに分ける
②タイプ別に学習のフレームワークを用意する

学習コンテンツとして「マインド」「知識」は必須としている

自発的に学ぶコツ

①データドリブンな教育
研修システムはモニタリングできるようにする
・研修参加者、動画視聴者
・サイトアクセス状況
・アンケート回答
など
これらに従業員の情報(所属、年齢、構成)をかけ合わせると、データから「若い層はRPA・ノーコード開発に興味があるな」など傾向がつかめる。
傾向に合わせて学習内容の調整をするなど、最適化が可能になる。
(RPAだけでなくBIも学ばせよう 等)

3.学ぶ場の工夫:プラットフォームの提供と定着

社内ポータルサイトの活用
社内外問わず役立つ情報を発信する学びの場を提供する。有益な場だという印象を持ってもらい日常的に利用する場にしてもらう。(定着)

例:MSの公式サイト紹介(PowerBI)など

※おそらくまとめサイト的なイメージだと思う

事例紹介まとめ

研修のポイントは、

可視化 ⇨ 興味の幅を広げる ⇨ 学びの場提供・定着

また、ITパスポートなどの資格取得率は全社DX推進のKPIとして使いやすい。

質疑応答

Q.DXは何から始めたらいいか?

まずはどんなことができるのか「知る」「気づく」
「知る・気づく」⇨「使ってみる」⇨「慣れる」⇨「活かす」
なおIT領域は知識も技術も常にアップデートされていくので「知る・気づく」は継続的に行うこと。

また、DXは経営者の理解を得ることも大切。
場合によっては国の施策などを説得材料として持ち込むのも有効。

Q.DX化を進める上で意識するポイント

-a層の人材を0にすること。KPIとして三検定を用いるのも良い。
その後は役割によって求められるスキルや活かし方が変わってくる。


以上です。
当社はこれから0→1を目指す段階にあるので今回のエキスポは結構学びになりました。今後具体的な方針を検討する中で活用していきたいと思います。

というわけで、エキスポは明日までやってるらしいので、気になった方は足を運んでみてはいかがでしょうか。ではまたね~。

生きられそうです