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「ずっと我慢していたけど本当はいやだったことリスト」を書いてみた

最近、本をよく読んでいる。



小説やエッセイではなく、精神疾患や発達障害の方に向けた本。主に「自分でやってみよう」というコンセプトで、病院やカウンセリングに行きたくなかったり、行くほどでもなかったり、行くお金がなかったりする人たちのための本だ。


私が抱えているものでなくても、読む。それを読むと「なるほど、この名前が付く人はこういう症状を持っているんだな」って勉強になる。


昨晩はADHDの人がどうしたら忘れ物をしないか、朝の支度が時間内にできるか、などの対策をする内容を読んだ。


その中に「時間内に間に合わせるかどうかよりも、まずは自分が無駄なことをしていないかを考える必要がある」と書かれていた。ふむ。


いらないものをたくさん置いて、それを片付けるならそもそも必要ないんじゃないか。洗濯は干さずに乾燥機にまかせてもいいんじゃないか。布団は本当に毎朝干さなければいけないのか。などきちんと考えてから計画を立てるべき、と。


仕事そのものを減らす重要性が書かれていて、たくさんワークをやるようにとあった。私もやった。そこで私が一番やってよかったとおもうワークを紹介する。それは、


あなたの心の負担を減らすリスト


「やらなければならないと思って我慢してやっていたけど、よく考えたら必全然やりたくないこと」


私はちょっとびっくりした。え、それ言っていいの。やりたくないって言っていいの。でも、結局はやらなきゃ、でしょ?


でも少しうれしくなった。それを書き出していいんだ、noteできいてもらっちゃおうって。


実はこれ、なかなか思い浮かばない。というのは「やるべき」って頭に刻み込まれすぎて、もう自分の意志とかほとんど介入できない脳みそになってしまっているからだと思う。


みなさんも、よかったらこれを機会にちょっと考えてみませんか。コメント欄に書いてみてね。「もう絶対やらない!」とかではなく、頭の体操というかはけ口として書いてみるといいかもです。


私の心の負担を減らすリスト
「やらなければならないと思って我慢してやっていたけど、よく考えたら必全然やりたくないこと」

・朝昼晩の料理
→これは意外でびっくりした。料理は好きだと思っていたから全然負担ではない、と。でも、美味しいものや新しいものを作って楽しむのは好きだけど「時間が来たから、家族のためにつくらなきゃ」っていうのはやっぱりしんどい。毎日続くとなおさら。

・掃除機
→音、匂い、袋からごみをだすこと。何もかも嫌い。それをやるくらいなら、箒とぞうきんがけの方がいいとすら思う。学校の掃除みたいな。

・ゴミ出し
→その行為よりも「こんなにゴミがでちゃったなあ」って思いながら歩くのが小さなストレスになっていることに気が付いた。

・洗濯物を畳む
→干すのはいいけど畳むのがあまり好きじゃない。というかあまり意味を感じない。

もっともっと書いたよ!


やっぱり、家事が多いんだなって思った。
私の旦那さんは協力してくれるタイプ。自分から気づいて、というレベルではまだないけど「やってほしい」といったら必ずメモをしたりアラームをかけて忘れずにやってくれるのでとても助かる。


夫に、このことを話した。彼の反応や、どうやって改善していくかについて話したことがすごく面白かったので、また別の記事に書こうと思います。



不思議だけど、書いていると反対のことが浮かぶようになった。つまりこんなリスト。


私の心をすこし元気にするリスト
「必要ないと思っていたけど実はやった方がいいかもしれないこと」

・夫よりも先に起きる
→私は早朝がとても好きな人で、夜明け前に起きて日の出を見るのが大好き。家の中が朝日で少しずつ満たされていく時間がとても落ち着く。でも夫に「あまり寝れなかったの?」と聞かれるたびに「早朝起き=睡眠が浅い」と思い無理に寝ていた気がする(夫のせいではないよ♡心配ありがとうね)

・朝に電気をつけるのをやめる
→部屋ではあまりしないけど、トイレとか洗面所とか小さな場所になって光があまりないと朝からパチン、とスイッチを入れてしまう。私のあこがれはノルウェーのヴァイキングキャンプで参加者がやっていた方法。つまりオーガニックの蝋燭を付けて、火が出るまではその光のみでやりくりするというもの。

・いいハンカチを持ち歩く
→素材のいいハンカチを持ち歩くととても気持ちが落ち着く気がする。手を拭こうと取り出すと柔らかくてうれしい。自分がとてもしっかりした人間のような気がする。ハンカチだけでなく、枕カバーやパジャマなど、リラックスするときは素材を選びたいかもしれない。

・シャンプー&コンディショナーをやめる
→匂いがすきじゃない、泡立ちすぎて流すのが大変、床が汚れやすくなる、というのを聞いて全身を固形石鹸で洗っていたことがあるんだけど、その時の方がすっきりしていてよかったな。風呂の中のものも減るからゆっくり湯につかる時に視界がすっきりしているのもいい。

これも深堀してみたい

皆さんには何かありましたか?
なかなか出てこないけど、一度出たらたくさんある!って気づくからちょっと面白いです。


全部叶えられなくても、一つずつ実現していくといいよね。ゆっくりです。



ところで。
ある本には読者から寄せられた意見や感想がのせられていた。
苦情などではなく「私はこういう風になりたい」「ここまで立派になりたい」という目標や夢を書いているひとが多かった。やっぱり現状を改善したい人が読む本だから。その中に


夜ご飯のしたくをしている間に、お風呂を沸かせるようになりたい


と書いてあるのを見た時、すっかり泣いてしまった。
どうしてそんなことができないの?ということができない自分。私はうつ症状がひどいとき、いつも「自分で箸を持って食べられるようになりたい」と思っていた。


夜ご飯のしたくをしているだけでいいんだよ。それだけでえらいんだよ。お風呂はあとで沸かせばいい。別に急いで寝なきゃいけないことはないんだよ。


でも、渦中にいるひとはそれがわからない。夜ご飯のしたくくらいしなきゃ。風呂もたかなきゃ。早く寝なきゃ。

世の中で「よい」とされていることに近づくために。もっと良くしないと、できないことをできるようにしないと。そうしないととんでもないことが起きるように思ってしまう。自分の価値がゼロになってしまい、この世から淘汰されてしまうかのように思ってしまう。


わたしにも、そんなときがあった。あったんだよなあ。





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