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【What's Today?】国連デーに考える私たちができること

担当者:大角

実は本日、10月24日は国連デーです。

国連デーとは
1945年10月24日、国際連合が発足しました。それにちなんで、毎年10月24日は国連デーとされています。第二次世界大戦が終結し、世界が一丸となって平和や持続可能な発展を目指して進んできた、その原点とも言える日です。

ちなみにvery50では、世界メンタルヘルスデー世界食料デーに関する記事を掲載してきました。世界中の人々に対して、設定されたテーマの問題解決を重点的に呼びかける日とされています。改めて、世界にはまだまだ解決されていない課題あると認識させられます。

国連機関と聞いて、想像するものとは?
みなさんは国連と聞いて、何を思い浮かべますか?
私は高校に入るまで、国連機関と聞いて思い浮かぶのは間違いなくUNICEFでした。恵まれない子どものために活動している、というのは非常にインパクトがあります。とはいっても、国連機関はUNICEFを含め、対応分野によって分けられた多くの機関によって成り立つ組織です。

国連というと、なんとなく世界をまとめる大きい組織であるというイメージが強いかもしれません。そこで今日はまず国連を身近に感じられる例を2つご紹介したいと思います。

持続可能な開発目標って知っていますか?

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持続可能な開発目標=SDGs(Sustainable Development Goals)と言い換えれば、なんとなく聞いたことがある人も増えるのではないでしょうか。

これは2015年の国連サミットで、世界一丸となって17の目標に向かって2030年までに達成を目指しましょうと設定された目標のことを指します。

実はSDGsには前身となっているMDGs(ミレニアム開発目標)という目標がありますが、どちらかというと途上国の貧困削減をはじめとする開発援助的な要素が大きく、先進国や経済界からはさほど注目を集めていませんでした。しかし「世界で起きている問題は途上国だけにあるわけではない、先進国にも問題が山積みだ!」という声が高まり、全世界で包括的に社会課題を解決しようと打ち立てられたのがSDGsです。この目標達成ができると、大きな経済的効果や雇用増加が見込まれることから企業からも大きな注目を集めるようになりました。

堅くSDGsについて書き連ねてしまいましたが、要するにSDGsは私たちの身近に存在するものであり、私たちの手で達成するべき目標です。

現在SDGs達成に向けて、多くのセクターが課題解決に取り組んでいます。例えば、皆さんも知っている味の素グループ。味の素グループは、事業を通じて栄養や食資源・地球持続性に関する課題に貢献しています。

味の素

またヤフー株式会社はCSR事業の一環として、情報技術を用いた災害支援などを通じ、SDGsの達成に向けてアクションを取っています。

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国連で決められたSDGsと聞くと、かなり大きな目標のように感じるかもしれません。しかし実は私たちの身近なところにも、国連が掲げたSDGsが存在しています。

「How dare you!」に隠れた世界を変えるヒント

約1か月前、スウェーデンの高校生環境活動家Greta Thunbergさんのスピーチが話題になりましたね。知っている人も多いのではないでしょうか。彼女は国連気候行動サミットの場でスピーチをした際に、怒りに肩を震わせながら訴えかける様子が非常に印象的だと多くの人々の衆目を浴びました。

今回の国連気候行動サミットは「2020年までにCO2排出量を大幅に削減していかなければ、気候変動を大幅に避けることは難しい」という点から、より連帯して気候変動に対するアクションを行っていくために、事務総長が加盟国を招集したものです。私もグレタさんのスピーチを見ましたが、

① How dare you!の強いインパクト
② 彼女を称える拍手への違和感

を感じました。

スピーチを見ていただくと一目瞭然ですが、グレタさんの感情に訴えかけてくるその姿勢が最も心に響くセリフが「How dare you!」です。彼女の力強い言葉を聞いて、気候変動や温暖化が進んでいる現状を知っているにもかかわらず、見て見ぬフリをしているのは、世界のリーダーだけではなく自分も同じだと感じました。

またそんな彼女を称える拍手がスピーチの中で何度も見られますが、私は正直彼女が求めていたのは拍手ではないと思います。環境問題へのアクションを起こし続けている子どもを、ほめたたえるように会場に響く大人の拍手に強い違和感を覚えました。彼女は拍手ではなく、スピーチを聞いた人が何らかの行動を起こすことを求めていたのではないでしょうか。

世界が抱える問題を解決するためのきっかけ

世界で起きている問題は、私たち1人1人にとって。SDGsが生まれた流れやグレタさんの発言からもわかるように、今は困っていない人も地球規模の課題だからこそ、巡り巡って自分にとっても問題になる時が来るのではないでしょうか。

私は組織やアクションの大小に関係なく、それぞれができることに1つ1つ取り組んでいくことが、 シンプルかつ最も大切な一歩になると思っています。エコバッグを使ったり、労働者としての権利を主張したり、社会的に弱い立場の人に寄り添って声を上げるなど、できることはたくさんあるのでしょうか。みなさんも国連デーである今日を機に、行動を起こしてみませんか?

〈特定非営利活動法人very50〉
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