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私が好きな実況アナウンサー2 下田アナ


・下田恒幸アナウンサー

 他人を下げるようなこといいたくないのですが、じゃあ嫌いな実況アナウンサーは、どんなのか、というと基礎がないのに、から回っている人です。つまり、選手名間違えたりだとか、興味がないのが透けて見えているように見えることです、そして、無駄に叫びたがりしているアナウンサーはより最悪です、でも素人がやると恐らくだいたいこうなります。最後に無理矢理叫んで終わりみたいな。

 私が好きな実況アナウンサーは、決め台詞がかっこよく決まる人です、いやアナウンサーなんだから自分が目立つな、という意見はあるんでしょうが、いい実況というのは、そこが目立つとか目立たないとかでなく、台詞とドラマが総合関係にある実況なんだと思います。
 俳優でも、名演技が、実は、緻密な用意された演技プラン通りだった、あるいは完全即興の演技だった、というエピソードがつきものです。それはアナウンサーの実況でも同じことがいえます。
 私が好きな名実況で、ディープインパクトの菊花賞、馬場鉄志アナウンサーの『世界のホースマンよ、見てくれ、これが日本近代競馬の結晶だ』はある程度考えて用意されたものだったと後に語っています。
 では、本題なのですが、私が好きな下田アナウンサーは、あんまり考えていないというか、即興でそのカメラのショットやシチュエーションに合わせて、決め台詞を創作しているよう思うわけです。

 先日に試合ですが、このレベルの名台詞、実況は結構頻繁にあります。名台詞言いたいけれど、毎回シチュエーションも違うし、予想もつかないなか、いちいちかっこよく決まる人は下田アナウンサーしか知りません。

 でも、下田アナウンサーがそれはできるのは、基礎があるからだと思います、まず、選手名を間違えることはほとんどないです。無駄に大声出したりしません。また、ユーロの開幕戦の実況を担当され、長谷部元選手に細かい質問を嬉しそうにされていたのが印象的で、戦術面での下調べもされていることが窺えます。

 https://youtu.be/0uAZuP2bmjw?si=lFsObIlJBakBvlQ8

また即興でかっこいい名台詞が言える人は、仕込んでも、かっこいいというのが、下田アナウンサーの試合前も口上です。下手な人ほど、自己陶酔しがちですが、いい意味でその酔いが心地よく、ワクワクし、ドラマを見ている気分になるのは下田アナウンサーだけです。もはや芸術です。

 私が好きな下田アナウンサーがよく使うフレーズはドリブラーに言う『挑む〇〇!』です



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