vertigo

96- 勢いで書くので誤植等あるかと思いますが、気になる際は指摘いただればと思います。

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24-25アーセナル展望 ミケル・アルテタ論

 今更という感じですが、備忘も兼ねて。  ・ミケル・アルテタ論  まず、多少、他人と違う切り口で、アルテタという監督を語ると、アルテタが愛読書に、古代ギリシャ哲学のストア派の本を挙げていたことが個人的に彼の哲学の肝にあると思う。  ストア派、というと難しいが、現代ではストイックの語源だといえばわかりやすいだろう。一口に語れないが、禁欲的に自分の欲望や感情を抑える態度、厳格さが彼の基準にあることは、アルテタのアーセナルを見てきている人には明白だろう。元はたどれば、チームに厳

    • 現代思想入門とかいう難題 おすすめの本10選

       大学時代、現代思想に下手の横好きでハマっていました。  現代、というかいつの時代もなのか、何を求めてか哲学にハマる人というのは一定数いるようです。しかし、その範囲は広大でして、大陸哲学(主にヨーロッパで発展してきた構造主義の哲学)だけ、取り出すにしても、何人もの登場人物がおり、そこで引き合いに出されている精神分析やギリシャ哲学など、枝分かれはいくらでもするわけです。なので、この世に『現代思想入門』『哲学入門』を謳い、簡単に分かる、という入門書の本は無数に存在するのですが、

      • 初心者向け 映画感想/批評入門書 10選

         リンク貼りますが、収益化とかないです。  映画批評、これからやるぞって方がどれだけいるか分かりません。大学生のレポートなど役立てば幸いです。  私は、批評という言葉が便利に使われたり、感想なのか、批評なのか、悪口なのか、というよく分からんものが生まれているのが昨今の実情なのだと思っています。ネットの発達によって、一億総批評家ともいえる状況ゆえ、やたらめったらプロットホールを指摘したり、生理的な価値観を押し付けたり、自分の感想が正義や絶対だと思う人が少なくないようです。  

        • マリノスの大量失点負けについて雑感

           雑感なのでデータ等出せません。見出しにした写真のオブジェは、横浜市民なら誰もが見たことあるものですが、名前は有名ではありません。ちゃんと調べれば分かるのですが、モクモクワクワクヨコハマヨーヨーといいます。子供のころは、何故かジェットコースターのように乗れると思っていましたが、今では永遠解けない知恵の輪のように見えます。以上、小ネタでした。  マリノス、立て続けに大量失点負けを喰らい、Xなんかは荒れてるわけです。 また同様に週末に行われたシティ対アーセナルも荒れていました。

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        24-25アーセナル展望 ミケル・アルテタ論

          夏の終わりに 好きなアニメ映画3選

          1.押井守『イノセンス』(2004) 2.細田守『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000) 3.山田尚子『リズと青い鳥』(2018)  色々書こうかと思ったのですが、特に思い入れのあるタイトルだけ。  なんだか、映画批評というジャンルに興味を失って久しいのですが、界隈の話題を薄めで眺めていると、腹立たしいみたいな気持ちを抑えられない、そんな憂鬱な日々を送っているので、ここは愛だけ書きたいと思います。  自分はネガティブな人間で、楽しいだけを追求し

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          『ペルソナ3』から『メタファー:リファンジオ』へ 思い出的批評

             今度エピソードアイギスが出る前に簡単にと思い。  ペルソナ3を初めて触れたときの衝撃というのはしっかり覚えています。  どこが衝撃的だったのか。  いまでこそ4や5があるので、驚きませんが、戦闘曲のMass Destructionがとくに衝撃的。しっかりボーカル入りの戦闘曲かつ、ラップというのは、当時珍しかったはずです。ボーカル入りで、スタイリッシュさという面では、のちに『すばらしきこのせかい』がありますが、それより前にやっていたわけですね。  『8mille』から

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          アニメ評:『コードギアス 奪還のロゼ』 続編アニメはつらいよ

           注意:最終幕までのネタバレを含みます。    熱量あがって、早口オタクになってしまうので、簡潔に書きます。  4か月の劇場連続公開だったのですが、あっという間に完結してしまった印象です。おそらく『亡国のアキト』が明らかに間が空きすぎの反省がそこにはあったのではないか、と思いますが、このスピード感はよかったです。  おおむね私は、本作には満足していますが、これからの評はまあまあ厳しいこと書きます。これからも、ガンダムのように、サンライズの看板として、コードギアスシリーズを

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          生成AIイラストの見分け方と思うこと

           もし期待されている方がいるならあれなので先に告白しておきますが、残念ながら、AIのプログラミングができるわけでもなく、プロイラストレーターでもないのですが、生成AIのイラストを見抜くことに関しては、まあまあ自信があります。  よく無邪気というか、生成AIのイラストがもうプロのイラストレーターを超えたという趣旨を見なくもない世の中にもなりましたが、いや、長年漫画やイラストを見てきた私にとっては、現時点では、違和感を感じます。  なので、需要があるか、わかりませんが、現時点で

          生成AIイラストの見分け方と思うこと

          noteを続けてみた感想と好きなものの対立

          曲がりなりにも一ヶ月半くらい経過したので。簡単に。 ・記事は鮮度が重要じゃないのかも YouTubeがある今、記事は鮮度が重要なのかなと思っていましたが、案外そうでもないのかなと。私の出した記事でスキが伸びたのはこの二つ。  どちらもマニアックよりで、批判的なニュアンスもあるので、伸びるとは思いませんでした。  夜眠れず勢いで書いたので、新鮮さよりも勢いみたいのはあったのかなと。 ・いかにして好きでいられるのか。  続けてきて分かるのは、やはり極端に、好きか嫌いかじゃ

          noteを続けてみた感想と好きなものの対立

          ハッチンソンマリノスの修正

           DAZNで遅れて視聴。良い試合だったので、簡潔に。  ジョン・ハッチンソン監督の初陣でしたが、見事首位町田相手に勝利。よく勝ったと思います。前半はしっかりやりたいゲームができていましたが、後半はかなり修正され(ゲームコントロール上引き気味とはいえ)押し込まれるような展開、ただ、耐えることに関しては、ACLで、ある意味鍛え抜かれた守備陣でした。 ・ミドルブロック  前節の鹿島戦で、天野選手を前に出してハイプレスしていましたが、トップ下に置く形。下田選手を意識した感じ。そ

          ハッチンソンマリノスの修正

          EURO2024の感想 塩分量について

           全部見たわけじゃないので、簡単に印象だけ。    今大会はスペインの強さが際立った大会かなというのは誰しもが明らかでしょう。  今大会のスペインは、正直、そこまで期待されていませんでした、というか、有識者ほどそこまで期待していなかったと思います、だから、手のひら返しだ、とか、このチームに日本代表が勝ったという意見を見ると、イラっときますね。もはや、別チームですから。  というのも、若手サイドアタッカーのニコとヤマルがに戦術的にここまで中心になるのも、彼らがウォーカーやシ

          EURO2024の感想 塩分量について

          キューウェル解任と鹿島戦はなぜ勝てたのか。

             ついにハリー・キューウェル監督が解任されてしまいました。    筆者はキューウェル自体、全盛期のリヴァプール時代は知らないものの、オーストラリア代表で知っていて、現役時代を知っている選手が監督になるということで、それなりに思い入れがあったのですが、監督になってからは、選手並みに感情的になる部分、戦術的にスクランブルしがちだったりする一方で、人柄の部分で、対戦相手にはリスペクトを持っているところ、選手への信頼を口にするところなど、より好きになったと言わざるを得ません。ま

          キューウェル解任と鹿島戦はなぜ勝てたのか。

          感情的な他人の暴走ついてのメモ

           ネットは所詮掃き溜め。ネット上、しょうがないのだけど、どうしようもなく客観的意見を欠いて暴れ回っている人は思わず見てしまう、何よりそういう文章は感情的で、一応訴えかけようという意思のもとで書かれているから、求心力みたいのは強いのだと思う。  行動経済学みたいなものを引き合いに出すまでもなく、人間は非合理的な生き物だ、客観性やデータよりも感情が何よりも行動づける。だから、強い文章や言葉に寄せられてしまう。  客観的な文章を書きたければ、相手の気持ちになり、事実と私見を分け

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          フットボールとグローバル化によるつまらなさ

           先日、ブラジル対ウルグアイをたまたま見ていて、ブラジル相手にソリッドな攻撃を挑むウルグアイ側を応援していました。  もちろん、それは知る人ぞ知る知将マルセロ・ビエルサがいるから。度々、日本代表の候補監督にも挙げられる人ですが、まあ来ることはない飛ばし記事ばし記事ばかりでした。  そんなビエルサは、試合後の会見で、あまり試合に喜ぶことなく、現代フットボール界に対しての提言をしました。  ビエルサの発言は、詳しくは記事を参照して頂きたいにですが、要約すれば、この中でビエル

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          私が好きな若手ラッパー:Kvi baba

           唐突ですが。最近、ディグってるわけでもないのでYouTubeで見つけた人に軽く思うことなど乗っける程度。どうしても長い文章を書くのがしんどくなりつつあるので。知ってるよって言われても知りません。 Kvi baba  もう既に有名でしょう。メジャーデビューもしていることですし。  BACKLOGICプロデュースの楽曲もあり、既存のラッパーでは、SEEDAやNORIKIYOに近い印象があります。いわゆるエモラップ系です。  どうしてもヒップホップとなると、マッチョイズムや下

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          映画評:『蛇の道』(2024) 黒沢清を巡る道

             本作だけでなく、過去の原作作品のネタバレを含みます。  黒沢清作品を語るのは難しい、それこそ蛇の道のよう。  全く事情を分からない人に説明するのが難しいが、当人の師である批評家の蓮實重彦の影響下が大きい。簡単に説明すれば、黒沢清は、シネフィル(映画狂の意味で蓮實重彦の影響が日本では大きい)ジャンル映画好きの間あるような人である。その意味で、批評家が作ったような作品である。その意味深なシーンの連続を読み解かず、そのままにしておけば、わりかし凡庸なまま受け取られがちで

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