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ベンチャー企業の理想と現実、答え合わせ。

 こんにちは、株式会社VERTEXグループの井手です。私はファーストキャリアからベンチャーを選んだのですが、ベンチャー企業に就職した同期はまだまだ少なく、ベンチャーにまつわる印象をいろいろと聞かされることがあります。その中には「確かに!」というものも、「え〜」というものも。

 ただ、聞いていると案外「え、ベンチャーに夢見すぎじゃない……?」みたいなことも多くあります。

 今回は、私がよく耳にする「ベンチャー企業の理想」をあげて答え合わせをしていこうと思います。ベンチャーにいる人がクスッと笑ってしまうような、もしくはベンチャーに転職を考えている人のためになるような楽しいnoteになるよう尽力します!

「自由そうで羨ましい」

A. 羨ましいですか?実は自由って結構大変なんです……

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 ベンチャー=自由、というイメージはかなりよく耳にします。実際にベンチャー企業ではフレックスタイム制が導入されているケースも多いので、働く時間などは自由が効くことも多いです。また、服装もかなり自由で、役員はみんなパーカーにジーンズ、みたいなこともあります。それは事実です。

 ただ、ベンチャー企業は大企業にくらべて資源が限られているので、とにかくしっかり働いて成果を上げることを求められる環境です。もしも「なんの縛りもなく自由に仕事やらせてもらってるよ!」という人がいるとしたら、その人は相当優秀だと思います。

 働き方に関しては自由ですが、仕事はかなり厳しめ。KPIが達成できなければ上司からの厳しいフィードバックや管理が待っていることもしばしば。そう、ベンチャーは結果を出せる人には天国ですが、結果を出せない人には超厳しい環境です。自由≠放置してもらえる、なので要注意。


「自分がやりたいことできるんでしょ?」

A. できます! ただし、責任が伴います。

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 ベンチャー企業はなにもかも手探りです。基本的には「すでにフレームワークができているもの」よりも「これから作っていくもの」のほうが多いので、絶対厳守のルールは少なくかなり自分のやりたいようにやっていくことはできます。レガシーなやり方ではなく、新しいやり方やアイディアを採用するスピードも早いです。そこはすごく楽しいポイントですね。

 ただし、ベンチャーも限られたお金と時間のなかで最短ルートで成功していきたいのが本音。何でもかんでも試させてもらえるわけではありません。やりたいことをやりたかったら、「なぜやるのか」「どうやるのか」「成功すると思う根拠」を示す必要があります


「給料たかそう」

A. それは業界によりけり。でも夢はあります!

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 いわゆるグリーやDeNAなどのメガベンチャーは初任給が高いことが話題になる程なので、ベンチャー=給料高い、というイメージは結構定着しているようです。当たり前ですが儲かっていないスタートアップや業界的に利益率が低いところでは給与は低くなりがちです。

 しかし、ベンチャーでは「若くても優秀であれば出世できる」「ストックオプションで大当たりすることもある」など、逆転のチャンスも。地道に給料が上がっていくのを待つだけではありません。

 聞いたところによると、某ベンチャー企業のスタートアップ期にジョインした総務の女性の場合、持っていたストックオプションが上場後7億円の価値になったと言うケースも……宝くじみたいですよね。むしろ、自分たちの頑張りで当たる確率の上がると言う意味では宝くじよりお得かもしれません。 


「どこで仕事してもいいんだよね!」

A. そういう会社も増えて来ました! ただ、リモートには良い面も悪い面も。

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 ベンチャー企業で「リモートワーク」を導入している会社は確かに多いです。大企業でも少しずつ増えて来ましたが、割合的にはパソコン一つで仕事ができるベンチャーの方がリモートワーク推奨の会社は多いようなイメージです。

 リモートワークは確かに通勤などの負担が軽減され自由度が上がります。が、いろいろな問題点も。

 まずはセキュリティの問題。カフェなどで機密書類を開けるか?と言われればもちろんNoなので、完全に”どこで仕事をしてもいい”というわけではありません。そして、リモートワークではかなり高度な自分を律する力が求められます。監視する目がない環境で集中力を高く保ち続けるのはなかなか厳しいもの。たしかに仕事をする場所の自由度は高いですが、それもなかなか大変だったりするのです。 


「優秀な人が多そう」

A. 結構2:6:2の法則は崩れなかったりします。

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 どこの会社でもあるように、ベンチャーもまた、「優秀なトップ2割」が全体を引っ張っています。なので、ベンチャーに入る=優秀、でもなければその逆でもありません。優秀な人は優秀。そして他の多くの人たちが優秀な人のアイディアを実行に移し支えています。

 ただ一つ、ベンチャーにおける「優秀」の定義は、ただ仕事ができることだけではなく「会社の風土(=カルチャー)に合っている」ことが含まれていることがほとんど!

 「仕事力がレベル100、カルチャーマッチがレベル50のAさん」よりも、「仕事力がレベル50、カルチャーマッチがレベル100のBさん」のほうが優秀とみなされる場合もしばしば。自分にあった会社で働くことが何よりも大切です。


「成長できそう!」

A. ええ、それはもう!

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 成長はできます!もちろん、仕事を楽しみ、努力し、勉強した結果成長はついてくるものなので、ベンチャーに入れば成長できる!という受け身な考えでは意味がありません。

 ベンチャー企業の、特に立ち上げのメンバーは勉強熱心で努力家が多いのは事実です。そういう人たちの良い影響を受けながら仕事ができるので、「努力グセ」「勉強グセ」みたいなものはつきやすいかなーと勝手に思っています。

 また、人数が少ない会社では手を抜くとすぐにバレるので(笑うところ)、緊張感の中仕事をすることになり結果的に成長すること 、学べることは多いです。


「みんな仲良さそう!」

A. "人間関係も仕事のうち"はベンチャーあるある。

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 仲間意識は強く、仲のいいイメージは確かにありますよね。実際に社員のコミュニケーションのために飲みが盛んだったり、社内イベントなどを行う回数は多いかもしれません。

 ただ、これは「飲みたい、仲良くしたい」という思いよりも「人間関係を円滑に保って理解し合うことも仕事のうち」という考え方が強いような気がしています。

 チームで結果を出すこと、少数精鋭で力を出し切ることを主眼に置くベンチャー企業では特にこの傾向が色濃いです。あくまでも、勝手に仲良くなっているわけではなく、仲良くしていくための努力を怠らない、という傾向ですね。


 以上、「ベンチャーの理想と現実 答え合わせ」でした。ベンチャー生まれベンチャー育ちの私としては、ベンチャー企業に良い印象を持ってくれる人が多いのはすごく嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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