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2023年春の日記

3月1日
論文を書く。春休み中に2本仕上げる必要がある。1本はとりあえずざっと書いた。もう1本。ふだんインプットメインの生活をしているせいか、急に論文執筆にアクセルを踏み込んむと加速がしんどい。

3月7日
『ハイパーインフレーション』を追う。終盤に来ての美しすぎる流れに感動する。漫画を読んでいるときが一番幸せかもしれない。

3月14日
『アフリカン・カンフー・ナチス』観る。アフリカに亡命し空手でガーナを支配する東條英機とヒトラーをカンフーで倒す映画。めったに映画は見ないのだが、ばかばかしすぎて最後まで視聴してしまう。基本バカ映画の割にアクションシーンだけちょっと良くて変な気分になる。最後は銃撃戦でヒトラーを倒す。

3月17日
友人の結婚式に行く。飯を食い酒を飲む。結婚式のときは酒を飲むことを世界から許されているので幸せである。家に帰ることもできたが、せっかくなので友人宅に泊まる。大変瀟洒なつくりで、ひとつひとつの設計に配慮がなされているのを感じた。翌朝みんなでマリオテニスをして遊ぶ。大人になって失っていたものは、友人たちとゲームをする時間だったのだ。

3月28日
論文の追い込み。少し余裕ができるとその余裕を食いつぶすまで関係のない本しか読めないという悪癖があり、早くから取り組んでいた割に〆切ギリギリとなる。そういえば中高のとき夏休みの宿題を最終日以前に終わらせたことがなかった。三つ子の魂百まで。

3月31日
論文提出。息抜きに動物園に行く。温泉に入ってご満悦のカピパラを見物。まだやや肌寒かったのだが、カピパラは常時露天風呂状態で風邪をひかないのだろうか。

4月1日
新年度が始まった。オーバードクターなので永遠にD3。ドクターは極めると歳をとらなくなるのである。いよいよ学生10年目で、同じところに10年もいたのかと思うとちょっとげんなり。10年あれば、中学生が社会人になるのだ。学割も10年間活用している。

4月4日
いまさらながら映画スラムダンク観る。予想以上のクオリティに感動。やはり山王戦は最高だ。ちなみに自分はあらゆる漫画の中で『SLAM DUNK』が一番好きである。二位が『魔人探偵脳噛ネウロ』、三位が『蟲師』か『葬送のフリーレン』あたり。ただし、精神に深く食い込んでいる度合いで言えば『動物のお医者さん』かもしれない。

4月11日
非常勤での授業が始まる。今年から一般教養だけではなく、専門の授業も1コマ担当。やはり自分の専門について話せるのは楽しい。テンションが上りすぎて授業後酸欠状態になる。マスクの自主的な着用を強要されているのがネック。せめてマイクが欲しい。

4月20日
北野のスターバックスで作業する。ここのスタバは西洋館風で観光スポットのようになっており、一見混み合っているのだが、ひとりで行くと案外座れる。夕方以降は観光客もはけて、むしろガラガラ。雰囲気がいいので研究がはかどるような気がする。ちなみに自分はあらゆるコーヒーチェーンの中でスターバックスが一番好きである。コーヒーチェーンのブレンドは基本酸味強めなのだが、スタバのロースト系のコーヒーは自分好みの苦味強めブレンドなのだ。

5月4日
なんか疲れたのでたくさん昼寝する。昼寝は金もかからんし、体力が回復するし、一番いい娯楽なのではないかという気がする。漫画を読んでいるときより幸せかもしれない。

5月15日
古本屋で何冊か本を買う。最近、「たぶん読まないな」という本をとりあえずで買うのはやめることにしている。積読の効用などというが、もう十分積んである。部屋に入ると古本屋みたいな匂いがする。というか古本が大量にあるわけなので、事実古本屋の匂いがしているのである。

5月17日
ジムへ。胸と脚の重量を上げる。気のせいか、寒い時期よりも暖かくなってからのほうが筋肉の調子がいい気がする。

5月30日
読書会。小島信夫の「馬」を扱う。昔から好きな作品で、「馬」があるゆえに小島信夫にうっすらとした好意を抱いている。議論の中ではやはり、「馬」の寓意性が問題となるが、正直言ってよくわからない。読書会の主催も早いものでもう6年目。6年もあれば大学のとき留年しかけて教授に泣きを入れていた友人が結婚式を挙げるまでになるのだ。





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