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江戸期に巨人や小人は存在していた?!

大阪、南蛮文化館には、興味深い展示物で溢れていました。
中でも『日本地図・世界地図屏風』は衝撃が走りました‼︎

なぜなら、長人(巨人)と小人が描かれていたからです‼

『日本地図・世界地図屏風』

『日本地図・世界地図屏風』は、寛永期(1624年~1644年)の作品と記されています。寛永期は、徳川家光の時代ですね。

屏風には『世界40ヵ国の男女の人物図』のほか『南北両半球』『天体運航図』も描かれていました。(こちらも興味深い!!)

そこで、世界40ヵ国の人物図がとても興味深いので、ひとつひとつご紹介したいと思います!

...といいたいところですが、展示物の撮影は禁止で、購入した本の図もぼやけて見にくい...

そんなわけで、時代は少し後になりますが、1714年の『世界人物図巻』からご紹介させていただきたいと思います。

①大明人(明/中国)
②大清人(清国/満州)
③朝鮮人
④琉球人
⑤東京人(トンキン)
⑥韃靼人(ダッタン)
⑦呱哇人(シャハ/ジャワ人?)
⑧馬加撒爾人(マサカル/トルコ人?)
⑨暹羅人(シャム)
⑩莫臥爾人(モゴヲル)
⑪阿蘭陀人(オランダ)
⑫百儿西亜人(ハルシヤ)
⑬度爾格人(トルコ)
⑭莫斯哥米亜人(ムスコビヤ)
⑮以西把尼人(イスパニヤ)
⑯波爾杜尾爾人(ポルトガル)
⑰意太里亜人(イタリヤ)
⑱齋爾媽尼亜人(セルマニヤ)
⑲諳尼利亜人(イキリス)
⑳伯刺西爾人(ブラジル)
㉑魯西亜人(ヲロシヤ)
㉒為■亜人(グイネヤ)
㉓羅烏人(ラウ)
㉔亞爾黙尼亜人(アルメニヤ)
㉕槃朶人(ハンタ)
㉖亞費利加人(アメリカ)
㉗比里太尼亜人(ヒリタニヤ)
㉘工答里亜人(コンタリヤ)
㉙大泥亜人(タニヤ)
㉚翁加里亜人(ヲンカリヤ)
㉛撒儿木人(サルモ)
㉜亜勒戀人(アセレン)
㉝加拿林人(カナータ)
㉞答加沙谷人(タカサゴ)
㉟凡良哈人(ヲランカイ)
㊱呆宋人(ルスン)
㊲刺答蘭人(ラタラン)
㊳蘇門答刺人(スモータラ)
㊴小人
㊵長人

長人国は、東方あるいは海にある島、または、南米の奥とも。
(ガリバーの出身地?!)

長人

小人国は、東方の海にある島、または、中国とヨーロッパの間 とも。
(白雪姫の小人の国?!)

小人

特筆すべきは、約半数16カ国の人々の肌色が褐色なことでしょうか。

褐色の16か国の人々

ちなみに、1726年に出版された『ガリバー旅行記』には、小人国『リリパット』、大人国『ブロブディンナグ』、空飛ぶ国『ラピュタ』などさまざまな国が登場しますね。

いずれにしましても、この時代に巨人や小人が存在したことは濃厚のようですね。

次回も『南蛮文化館』のある展示物の一つをオルタナティブ歴史考察してみたいと思っています。

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