▶建築レポ #43『旧三井銀行京都支店』
四条烏丸交差点に高くそびえる三井住友銀行京都支店。
そこにはかつてイオニア式洋館の旧三井銀行京都支店がありました。
向かい側には旧三菱銀行が見えます。
洋館は取り壊されましたが、イオニア式の列柱がファザード保存されています。
そんな旧三井銀行京都支店は大正3年(1914)に建てられ、昭和59年(1984)に建て替えが行われました。
とはいえ、イオニア式の柱とともに残されたものがありました!!
それは、『フクロウのレリーフ』です!!
フクロウは、世界中の神話に登場します。
ギリシャ神話では、女神アテナのお供として登場しますが、
フクロウには、女神と同じ力が宿っていると信じられています。
古代エジプトでは、フクロウの形をした知恵の神様トト神があがめられています。
またフクロウは、『不苦労』や『福朗』『福老』等の文字に当てはまめられ縁起の良いものや、『知恵の象徴』『学業成就』
そしてフクロウは、目と耳が良いため、商売のチャンスや縁を逃さないという意味もあるようです。
ちなみに、フクロウのレリーフは、丸石ビルディング(太洋商会)や、芦屋警察署の建築物にも見て取れます。
いずれにしましても、こうした美しい建築物は、ひとつでも多く次世代に遺したいものですね。
そのためにもレトロ建築物に光を当て話題にしていきたいと思っています^^
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