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(6/11更新)コロナ死者数の報道発表情報を整理する

 東京都や大阪府などの自治体が日々発表し、メディアが速報する「感染者数」や「死者数」は、あくまでその日に確認、集計された数です。
 報道発表に基づきメディアが伝えている「感染者数」(正しくは「陽性者数」)は、発症日や確定診断日から遅れて報告されてきたものがほとんどで、「死者数」も死亡日からかなり遅れて(例えば1ヶ月以上遅れて)発表されるケースも珍しくありません。
 一例を挙げると、大阪府は5月7日に「死者50人」と報道発表しましたが、内訳を整理してみると次の通りでした(大阪府の発表資料)。

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 よく参照される東洋経済オンライン特設サイトも、「検査陽性者数」や「死者数」のグラフは各自治体による報道発表値の推移を示したものであることに留意が必要です。
 そこで、このページでは、報道発表される「新型コロナ関連の死者数」に関する情報をより客観的に、かつ視覚的に把握できるよう、死亡日別、年齢層別に整理して、お伝えすることとします。
 なお、東京都に関しては、死亡日別死者数の推移を都庁公式の特設サイトに掲載していますので、ご参考ください。

(ここでは、2021年4月以降の報道発表データを整理し、公開しています。グラフは毎日は無理ですが、時々更新する予定です)

【追記】
東京都の最新情報はこちらのページで更新しています

(最終更新日:2021年6月11日)

(注1)死亡日別グラフは最終確定値ではありません。今後の発表で、死者数が積み増しされる可能性がある暫定的な数値であることに留意してください。
(注2)厚労省の方針で、新型コロナに感染した人の死者は、死因にかかわらず「新型コロナの死者」として報告することとされており、新型コロナに感染していたものの別の要因で死亡した方も「新型コロナの死者」としてカウントされて発表されています。大阪府は、発表した死者のうち「コロナ関連死」の認定の有無も発表しています。そこで、大阪府の死亡日別死者数は集計する際、「コロナ関連死」と認定されなかった死者や関連性を「調査中」の死者を除外してあります
(注3)4月以降に発表された死者数には、3月以前の死亡者も含まれています。そのため、下記グラフの死亡日別死者数の合計と発表日別死者数の合計は一致しません。

東京都の死者数推移(発表日別/死亡日別/年齢別)

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※データのソースは、東京都の報道発表
※死亡日別人数の推移は、東京都公式の特設サイトも参照のこと

大阪府の死者数推移(発表日別/死亡日別/年齢別)

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※データのソースは、大阪府の報道発表

【訂正】
・集計ミスにより、大阪府の死亡日別死者数を以下の通り修正し、グラフに反映しました。(2021/5/11)
  4月10日 +2人
  4月11日 -2人
  4月23日 +1人
  4月30日 -1人


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