うぬーひ

とある法を専攻に研究している博士課程の学生です。

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同性婚訴訟五地裁判決の比較検討と同性婚規定不存在に対する私見(覚書)

Ⅰ はじめに  近年、我が国では「家族」と憲法をめぐる諸論点について活発に議論されている。たとえば、実際に最高裁判所で違憲判決が出されたものとしては、非嫡出子の国籍取得制限[1]、非嫡出子の法定相続分[2]、女性のみの再婚禁止期間[3]についての問題などがある。もちろん、「憲法と家族」という論点は、古くから検討されてきた問題でもある。我が国において初の違憲判断が下された尊属殺重罰規定違憲判決[4]の事案にかんしても、こうした「憲法と家族」をめぐる事案であった。実際の裁判におい

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