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ツインレイ?の記録1

ツインレイという言葉は知っていたが、それほど信じていなかった。

私はスピ好きではあるが、お手軽脅迫スピリチュアルが嫌いだ。

かつてライターとして、仕事で引き寄せの法則に関する記事も書いたことがあるが、あれも経験上言わせてもらうと、どうすれば多くの人に受け入れられるか共感度が高いかというのを読者層に合わせて書いていただけだ。

だからこそ、目に見えない不思議なものを信じるわりに、疑い深い面もある。

だから魂の片割れと言われる「ツインレイ」という概念も知ってはいたが、それほど信じていなかった。

なぜなら、自分が出会うすべての人は自分のソウルメイトであり、魂の縁は一つなんかじゃないと感じているからだ。

だから唯一無二の自分の片割れ、もう一人の自分なんていうツインレイの考え方は、いつか白馬の王子様が現れて私を迎えに来てくれる!に近い乙女で幼稚な発想と思っていた。

しかし、出会ってしまったのかもしれない。

もしかしたらちがうかもしれない。
何度も何度もそう思いながらも、そうかもしれないという確信が増していく。でも正直わからないし、この関係性に名称など不要などとも思う。

ただ自分の中には混乱もあり、書くことが落ち着くための瞑想でもある私は、ここに記録していくことにした。

彼を知ったのは1月16日のこと。

知人からの紹介だった。

私は今、とある異国で生活をしている。
とある異国のとある大学で外国人講師として働いている。

初めてこの国に来たのは、2016年だった。
当時の夫の赴任先についてきたのだ。

理由は「おもしろそうだから」

夫とは結婚半年ですでに関係が破綻していて、別居となっていたのだが、まったく想像もできない国での生活に興味があってついてきた。

この町に日本人はほとんどいない。
現在、日本人女性はおそらく私一人だ。

そんな小さな町ではあるが、日本のとある企業の駐在員さんも住んでいる。
そして一人の駐在員さんと知り合った。2017年か2018年のことだ。
彼を紹介してくれたのはその人だ。

今は日本にいるその人から、次の駐在員さんを紹介してもらったこともあったし、ほかにも何人か会ったが、この駐在員さんほど仲良くなれた人はいない。

だから今回も「上司を紹介します」と言われても、「まあ、いいですよ」ぐらいなものだった。
「顔もいいですが性格も良いです。かっこいいですが既婚者なので好きにならないでください」
なんて注釈付きの紹介だったが、それほど興味もなかった。

その理由として、

・彼女がいるだけでもダメな私は既婚者に興味がない。
・クズばかり好きになってきたので、完璧な人など好きにならない。
・恋愛対象が超年下が多く、成熟した大人の男(おじさん)に興味がない。

等が挙げられる。

そして彼から初めての連絡がきたのが1月18日。
簡単な名乗りと「よろしくお願いします」だけの短いメッセージ。
私も短く返したが、その後すぐに返事が来ない。

いつもなら、友だち申請を受けた時点で、改めて挨拶があるものだが、彼の場合はすぐに返事もなく、一体なんなんだろう?と思った。

そしてその夜見た夢が怖かった。

会ったこともないのに彼が夢に出てきたのだ。

夢の中でわりと話しやすい人だと思って話していたら、急に
「上からもの言うってよく言われません?」
と笑顔で言われた。
「上からもの言うかはわかりませんが、なんかすみません!」
という感じで逃げ出す夢。

とにかく私は彼が怖かった。

そして紹介してくれた駐在員さんに連絡。
夢を見たこと、実は怖い人なんじゃないか、私の態度に何か失礼はなかったか等のメッセージ。

しかしそれに対して元部下であった駐在員さんはこう返信。

「あの人は性格もイケメンで、怒ったところを見たことがありません。自分がミスをしても感情的に怒られたことはないので安心してください。いつも通り普通通りに接していいですよ。かしこまらなくて大丈夫です。気をつかわないで話せると思います」

そうは言っても、私はただただ怖かった。
ホラーな悪夢を見るよりも「怖い」と感じていたのだ。

そもそも何でこんなに返事が短くそっけないんだと思っていたら、その翌日に来たメッセージが異常に長くて驚いた。

とても丁寧な言葉使いで誠実さを感じさせる内容だった。そしてところどころに人の好さややさしさがにじみ出ている。

怖いしそっけないと思っているところにあまりにもタイムリーにメッセージがきたので、紹介者である駐在員さんが本人に何か言ったのかと思ったら、何も言っていないと言う。

私も基本長文メッセージであり、そんなに怖い人ではないかもと文章からも感じ取れたので、返信は負けないぐらい長文になった。

そして、私はあることをお願いした。

それは自分の学生を家庭教師として紹介したいということだ。

私はこの町の大学で日本語を教えているのだが、前述したように、ここには日本人が非常に少ない。ましてや彼らが直接知る日本人は私だけだ。

よく言われるが、私は一般的な日本人とは言えない。
主張は強いし、喜怒哀楽もわかりやすく、裏表もなく単純で、声は大きいしガサツだ。
日本人の美徳とされるや謙虚さや慎ましさは皆無といっていい。
私のような日本人が日本代表と思われるならば、国家の恥となる一大事だ。

そのことを彼にも伝え、どうか学生のために、彼らを家庭教師にしてくださいとお願いした。家庭教師というのは名目で本当は何でもよかったのだが、交流の機会を与えてほしかった。

すると彼も、この国の言語の勉強手段に困っていたと言って快諾してくれた。

そして、日程調整のために都合を合わせて会いましょうという話になった。

が、思わぬ形で私は彼と突然会うことになる。




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