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【嗚呼、人生 vol.75】朝、気持ちよく起きられるようになりたい

「あー、もう朝か。まだ寝たいのに。」
朝、目覚ましの音を聞いて目を覚ます時、毎回こう思う。

二年前の私は朝が来るたびに絶望を感じていた。また今日も一日生きなければならないのか。そんな風に感じていた。目覚ましなんてかけてなかったし、日がどんなに照っていようと、誰かに無理やり起こされるまで布団から出ようとしなかった。それくらい起きるのが、というより生きているのが嫌だった。そうなったきっかけは今振り返ればちっぽけな出来事だったけれどその時の私にはとても大きな出来事で、早く消えていなくなりたかった。毎日よくないことばかり考えていて頭の中がぐちゃぐちゃだったけど、自分の力じゃどう足掻いてもその思考回路から抜け出せなかった。


その頃と比べたら、少しはマシになったかな。いや、だいぶマシになった。
朝起きるのは億劫だけど、朝が来るのに怯えてないし、いやなことばかり考えていた頭も、今考えなければいけないことを考えるために使ってる。大きな進歩だ。

私の悪い癖は、「こうしなければならない」という厳しいルールを自分に課してしまいがちなところ。ある程度の年齢までは、そのルールのおかげで自分の目標を達成できたし、何度もそのルールに感謝した。でもそれが度を超えると、ルールに縛られて自分自身を疎かにしてしまう。それが、2年前に起こったことだ。またあの日を繰り返したくないから、自分に厳しいルールを課そうとしているときにはより自覚的になるようになった、気がする。「本当にそのルールを課す必要はある?」「自分のこと、追い込みすぎてない?」こんな具合にだ。多くの場合、そんなに頑張らなくてもいいことに気づいた。自分にできることしか自分にはできないから。わからないときはすかさず人に聞くようになった。些細なことでも相談するようになった。人に頼れるようになった。そのおかげで問題になる前に対処できるようになった。自分に優しくなったら、今までできなかったことができるようになった。等身大の、ありのままの自分でいられるようになった。大きな進歩だ。

それでも、たまにある、朝起き上がりたくない日が怖かったりする。またあの絶望的な日々がはじまるような気がしてしまうから。今のところ大丈夫。まだ、ちゃんと、生きていられてる。

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