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【嗚呼、人生 vol.68】初級の日本語学習者の翻訳作業

私がお手伝いしている12年生はあと1人6回ずつチュートリアルをしたらいよいよ口頭試験本番を迎えます。

口頭試験は全部で15分あり、最初の7分は生徒に関わる身近な内容を話し、そのあとの8分は自然と環境にかかわるトピックに関してのディスカッションをします。

前の学期では、身近な内容についての練習をしていたのですが、今学期はディスカッションの練習をしています。
生徒はディスカッションのために自然と環境にかかわるトピックを考えてそのトピックについて説明し、メリットとデメリットを述べたり、自分の意見を述べたりしなければなりません。口頭試験は全て日本語で行われますがその準備をする段階で日本語で考えるのはまだ難しいのでまず英語でどのようなことを言いたいかを考えてもらうことにしています。

多くの生徒は、たくさんの情報が入った複雑な英文を書きます。でもそれだと日本語に訳すときに生徒がまだ知らない単語や文法が必要になってきて、実際の試験では忘れてしまったり言えなかったりする可能性も考えられるんですよね。
なので、一通り英語で言いたいことをまとめて書いてもらった後は、その文章をできるだけ簡単に、シンプルにしてもらうようにしています。
そうすれば、生徒が知っている単語と文法で伝えたいことを伝えられるからです。自分の持っている知識で言いたいことを言う練習をする。こういった訓練は言語能力を少しずつ高める良い練習になると思います。

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