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艶やかな肌に映えるフレッシュオレンジの彼女になりたい

トムフォードのプレタポルテ2020SSのショーで一番記憶に残ったのが、
濃いめの肌に両目の下から鼻筋にかけて広い範囲にオレンジのチークが入った、グレーのルックでした。

彼女の艶やかな肌色に合うオレンジのチョイスが、
しなやか且つ
内側に満ちたエネルギーが溢れ出ているかのように魅力的で、
そのメイクを真似したいな、と思ったのです。


本当に美しかった。


しかし、彼女の肌は黄色味のない赤寄りの色黒肌で、
私はほんの少し赤みの混ざった暗めの黄色肌。

同じようにオレンジを幅広に乗せたとしても、
私が美しいと思った彼女には到底なれそうもありません。


思えば、生まれた時から父親に「黒豚みたい」と言われたことをはじめとして、
小学校の時には男子生徒に「黒ブス」と言われた事もありました。

どちらかと言うと、弱視故の瓶底メガネからの「メガネザル」だったり、
体が大きくて少し太めだったことからの「デカイ男女(おとこおんな)」だったりの呼び方の方が目立っていたため、
黒ブスについて傷ついた記憶もないのが幸いではありますが。

そんなことが小さい頃からあったので、
手の届かない色白について考えるより、
色黒な自分の魅力はどういうところなのだろう、と考えるようになりました。


周りの色白な子を「可愛い」と思うなら、
雰囲気に甘さのない私は「格好良い」になれるのではないかと。


可愛い要素より格好良い要素の方が目指しやすいのであれば、格好良い人間になりたいな、と思ったのです。
(結局切っても切れない要素のメガネを一時期フューチャーしたことで、いつからか「格好良い人間」から「個性的な人間」へ進んでいたことは、また後日。)


当時は色黒の格好良いゴージャスな女性がめちゃくちゃ活躍していたのも大きかったと思います。


スーパーモデルブームを牽引し今尚オーラを放つナオミ・キャンベル

海を越えて日本までも席巻したTLCやDestiny's Child


特にビヨンセは、後に度々訪れるマイナス期から私を救い上げてくれるミューズになりました。


結局、私の憧れは永遠に憧れのまま、
自分で納得する「格好良い人間」には色んな面で遥かに足りないのですが、
いつかビヨンセのように、自分に自信と誇りを持つ「格好良い人間」になりたいな、と思うのです。


ところで、今年のスーパーボウルでのJ.Loとシェキーラは、迫力満点で超スーパー格好良かったですね!
あの大舞台に選出された精鋭であるダンサーを何十人と従えても、圧倒的なオーラを放つゴールドとシルバーの二人が、世の女性に与えた希望は大きかったのではないかと思っています。
そして、自らの故郷とアメリカとの現状を盛り込んだ力強いステージングメッセージ。

2016年の第50回スーパーボウルハーフタイムショーのビヨンセを彷彿とさせる、素晴らしい舞台でした。

そんな彼女達のことを
「良い歳こいて短いスカートを」とか
「露出が激しすぎる」とか
「結構な歳のくせにすごいよね」とか
そういう視点でしか評価できない人達は相変わらず世界にはたくさんいて、
なんだか残念な気持ちになったものです。

(ビヨンセを筆頭にした私の大好きなディーバ達のことは、また後日語らせてください)

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