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「最強の個人農家」と「安定の農業法人」

いつもご覧いただきありがとうございます、ベンチャー農家のなかたく( https://twitter.com/venture_nouka )です。

”食の当事者を増やす。”をミッションに長野県須坂市で「りんご」と「ぶどう」を作っています。プロフィールはこちら↓をご覧ください。

先日、農業に必要なお金のハナシというnoteを公開したところ反響が良かったので、今回は「個人農家と農業法人の違い」について書きました。

成長に合わせて経営を変える

農業経営の方法には、家族経営・法人経営があり、大規模もあれば小規模もあります。また、品種の多角化もあれば専門化もあり、多種多様です。

様々なやり方の中で、経営者の生き方や考え方が意思決定に大きく影響を与え、究極的にはトップの考え方ですべてが決まると言えます。

私は現在家族経営ですが、今後も家族経営を貫きたいと考えています。

日本の農家の約8割は「家族経営」と言われています。法人経営では各産業で優秀な経営者がいらっしゃいますが、その思想を家族経営に反映するのは中々難しいと考えています。

なので、日本における大多数の農家さんの発展につながるよう、家族経営での最適解を探し求めたいのです。

家族経営は効率が良い

タイトルにもあるように「個人農家は最強」だと考えています。なぜなら、家族経営は効率が良いからです。

打ち合わせや会議は毎日食事の時に行えばよく、経営の内容を全員が把握でき、みんなで一つの目標に向かって頑張れるからです。経営が不安定でも、みんなで我慢して乗り切れるのです。

一方で、家族内の健康状態が経営に直結するので、常に5〜10年後を意識して行動していく必要があると言えるでしょう。

大規模経営には適切なフェーズがある

以降は法人化した場合の例です。客観的な内容ですが、農業に限らず、ほとんどの業種に共通すると思うので、参考になれば幸いです。

・従業員10人前後、売上1億円程度

人材の採用や設備投資等を行うフェーズなので、家族経営時に比べて売上は上昇しますが、利益率が低下します。

従業員30人前後、売上3億円程度

前フェーズでの投資効果によって、事業も軌道に乗り、安定して売り上げを上げられると思います。また、利益率も一番良いはずです。

一方で、トップダウンで意思決定できるのはこのフェーズまでが限界なので、さらに拡大する場合は人材の育成や組織整備が必要です。

・従業員50人前後、売上5億円程度

トップダウンで意思決定するのは難しいため、組織として機能するように行動する必要があります。

利益率は下がりますが、更なる拡大に向けて、耐える時だと思います。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

農業経営の方法には、家族経営・法人経営があり、大規模もあれば小規模もあります。また、品種の多角化もあれば専門化もあり、多種多様です。

様々なやり方の中で、経営者の生き方や考え方が意思決定に大きく影響を与え、究極的にはトップの考え方ですべてが決まると言えます。

気になった点や要望・質問は、ぜひコメント欄へ!

今後もこのnoteでは「農業」や「地方」を軸としたコンテンツをお伝えしていくので、ご覧いただければ幸いです。

農業の始め方に悩んでいる方は、実際に私が農業をはじめるために行った7つのステップを以下のマガジンで紹介しているので是非ご覧ください。


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