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イタリアワインの魅力 -バラエティの豊かさ編-

こんにちは、ワインと家電をこよなく愛するVentitalia中の人、竹下です。
イタリアはその歴史、文化、食事、ファッションなど世界中を魅了する多種多様な魅力に溢れている国ですが、その中でもイタリアを語る上で外せない要素として「ワイン」があります。

そんなイタリアワインの数多の魅力を今回は「バラエティの豊かさ」に焦点を当てて紹介したいと思います。

ワインの品種と言えばみなさん何を想起しますか。
シャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン等はよく日本でもよく耳にする品種かと思います。
そんな中イタリアにはなんと、固有のぶどう品種、いわゆる土着品種が500種類以上もあると言われています。

海に囲まれた大地、燦々と降り注ぐ太陽と作物が育つのに理想的な環境を持つイタリアは数千年前からワインを生産してきた「旧世界」に分類され、今でもフランス、スペインと並びワイン生産量が世界トップなのです。

また20州全てでワインを生産しており、それぞれの土地や文化、食事などの特徴をよく表しているものが存在しています。

今回はそんなイタリアの中でも有名なヴェネチアがあるヴェネト州から私の生涯オススメの赤ワインを紹介させて下さい。その名も

Amarone Della Valpolicella
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ(通称:アマローネ)
(ブドウ品種:コルヴィーナ・ヴェロネーゼ主体)

ヴェネト州を代表するワインの一つであるアマローネ。意識して選ばないとなかなか日本で飲む機会はないと思いますが実はこれ、私が10数年前初めてワインに衝撃を覚えた思い出深いワインでもあるのです。深いガーネット色、力強い香り、口にした瞬間その複雑で奥深い果実味に体中に衝撃が走りました。思い返せばワインを本格的に好きになり面白いと思ったのはこの一本に出逢ったからでした。

当時明らかにそれまで飲んできたワインとは全く違う。それもそのはず、アマローネはブドウを3ヶ月陰干して濃縮し糖度が上がったところで発酵させるという珍しい製造方法という大きな特徴があるんです。だから果実味も力強くなり旨みがギュッと凝縮され、他とは一線を画す味わいになるんねすね。ただ要注意なのがその分アルコール度数も少し高めで14%以上、高いもので16%以上のものもあります。

ちなみに同じヴェネト州にある、ロミオとジュリエットの舞台として有名な街、ヴェローナの名物料理に

Risotto all'Amarone
リゾット・アル・アマローネ


という一品があります。
もうおわかりでしょう、なんとこのアマローネをふんだんに使ったリゾットなのです!アマローネの出逢いから10数年の時を経て味わったこの夢のようなリゾット、濃厚なチーズとの悪魔的なマリアージュは言葉にできない美味しさでした。

Risotto all'Amarone: ヴェローナ, "La Vecia Mescola" にて

「バラエティの豊かさ編」としてお送りしてきたはずが、ただのアマローネ推しが止まらない記事となりつつありましたが、イタリアにはバラエティに富んだ20州、そしてその中の各地方で本当に色々なワインが存在しているのです。そして味わいはもちろん、畑の種類、製造過程、裏話にわたり実にバラエティ豊かなのがイタリアワイン。

ぜひご一緒に果てしなく楽しいイタリアワイン探究の旅にでかけましょう。
それでは、Salute!


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