私達を支配するお金 ~通貨発行編

前回の記事に引き続き、通貨について、今回も探求していきたいと思います。

前回記事

まず初めに、前回の要点を3行でまとめるとこんな感じでしたね。

・通貨はもともと金により価値が裏付けられていた

・現在の通貨には価値の裏付けがない

・硬貨は日本政府が発行、紙幣は日本中央銀行が発行している

これらの事を意識しつつ、通貨の本質に迫ります!

日本の通貨はどこから生まれるのか

日本の通貨はズバリ、日本政府と日本中央銀行が発行しています。

しかし、日本政府が発行する硬貨は少額の通貨であり、かつ1度の決済に使える金額が制限されている補助的な通貨です。

そのため、これ以降は通貨=紙幣としてお考え下さい。

通貨の発行元は中央銀行であり、アメリカでいうFRB(連邦準備銀行)、日本でいう日本中央銀行です。

中央銀行は学校では「銀行の銀行」と習うと思いますが、ズバリ、中央銀行は発券銀行であり、唯一の通貨発行権を持つ組織です。

そのため、通貨の発行を辿る際は、中央銀行がスタートになります。

中央銀行は通貨を発行する際、日本政府に通貨を貸し付ける形で発行します。

どういう事かというと、日本政府は通貨(紙幣)を発行できないため、代わりに中央銀行に通貨を発行して貰う必要があります。

その際、国債と呼ばれる借用証書のようなものを発行し、中央銀行に国債を売ってお金を借ります。

国債とは日本政府が借金をしている相手に対して渡すものであり、国債を持っている人は日本政府にお金を貸している状態ということです。

中央銀行は発行した通貨を日本政府に売り、代わりに国債を手に入れる。

つまり、先に申し上げましたように、「政府に通貨を貸し付ける」ということです。

中央銀行の通貨発行=政府の国債発行=通貨の流通

という構図になりますね。端的に言いますと、現在日本に流通している通貨は、政府が中央銀行に対して負っている借金そのものな訳です。

そもそも日本政府が借金をしなければ、通貨を生み出すことはできないのです。

借金ですから利息が発生しますし、借金は返済すれば消滅します。

この仕組みを理解されている人って意外と少ないのではないでしょうか。


日本の借金とは?

通貨発行の仕組みを説明しましたが、ついでなので少し話を脱線して余談話をさせてください。

よく新聞やニュースでこんな声を聞くんじゃないでしょうか?

日本の借金が1000兆円を突破!

国民1人あたり800万円の借金!

日本は借金大国だ!増税しないと!

でもよくよく考えてください。政府は国債を発行して借金をすることで通貨を流通させる訳です。

つまり日本の銀行や企業、私達の元にお金が存在しているのは、政府が借金をしているからなのです。

日本の借金が1000兆円を突破!

。。。

いや、当たり前ですし、それがあるべき姿ですよね。

逆に借金を全て返済した際には、日本からお金がなくなります。

※実際には借金の中には利息分が含まれているため、余程のインフレが起きない限り、借金を全て返済するという仮定すら成り立たない気がしますが。

だから日本の借金云々の話は全くもって、当たり前の話であり、そもそも政府が借金をする仕組みになっているんですね。


中央銀行の所有者は?

話が脱線しましたが、本題に戻ります。

ここまでご拝読頂いた方は、通貨と政府と中央銀行の関係を理解し、通貨流通の仕組みもご理解頂いたのではないでしょうか。

そして、私達はお金に支配されており、そのお金をコントロールしているのが中央銀行だという点もご理解頂けていると存じます。

では中央銀行とは一体、何者なのか。

中央銀行は無から無限のお金を生み出すことができる唯一の機関です。最強です。日本政府よりも日本社会を大きく左右する機関と言っても過言ではありません。

1万円札の原価がだいたい20円と前回の記事で記載しましたが、実際には原価率はもっともっと低いです。

日本に流通している通貨の総額≠紙幣の流通額だからです。

皆様の現金資産が仮に100万円だとして、皆様の手元には一体いくらの硬貨と紙幣が存在しているでしょうか?

おそらく財布を開くと数万円程度の硬貨と紙幣があり、あとは通帳に記載されている数字や電子マネーなどだと思います。

中央銀行が発行している通貨のうち、物理的に製造される硬貨や紙幣は一部に過ぎず、大部分はパソコンに数字を打ち込んでいるだけです。

キーボードマネーなどと呼ばれています。

つまり原価0円でパソコンに数字を打ち込むだけで、無限に通貨を発行できるのです。

こんな最強の機関である中央銀行。

さて、これは一体誰が所有しているのでしょうか?

普通に考えると政府が所有する政府機関だと考えるでしょうが、実は中央銀行は民間企業であり、政府とは完全に独立した組織です。

政府と中央銀行は完全に独立した組織であり、政府による口出しができないようにするためです。

実は日本中央銀行はジャスダックに上場している民間企業であり、株主は55%が政府、45%が民間です。

株主という表現がよく分からない場合、株主=出資者=所有者とお考え下さい。

先ほど述べました話は日本の場合であり、アメリカの中央銀行であるFRBを始めとした、外国の中央銀行の多くは民間100%出資の完全な民間企業です。

これでも日本は政府の出資が多い方なのです(日本では法律で政府が最低でも55%の株式を保有するように決められています)。

私達を支配しているお金、そのお金の唯一の発行権を持つ中央銀行、その中央銀行は民間企業であり、株主の45%は民間。

これって多くの人が知らない事実であり、結構不安な気持ちになりますよね。

でも安心してください。

先ほども記載しましたが、中央銀行は民間企業ですが、特別な企業であることは言うまでもなく、株主が経営に口出しすることは禁止されているのです。

だから、日本政府が中央銀行の経営に口出しすることはできず、もちろん民間人が口出しすることもできません。

完全に独立した実質、公的な機関という位置づけをされています。


金融エリート

さて、このままでは都市伝説でも真実の探求でもなく、ただの通貨の仕組みの勉強会になってしまいます。この記事の趣旨が崩壊します。

中央銀行は民間企業だが、完全に独立し、中立を保ち、公的な機関として位置づけられている。

本当にそうでしょうか??

本当にそうだと信じた方はとても素直で、善良な方なのだと推測致します。

だからこそ、今回は疑って見て欲しいのです!

政府は公の機関ですから常に監視の目がありますので、独立性を保つのは必須です。

しかし、民間の45%の株主は個人名を公開されておらず、どこの誰が株主なのか分からないのです。民間なので仕方ないですが。

都市伝説業界では、この45%の民間株主は過去の歴史や、中央銀行設立の経緯から、大方の予想はついており、それは金融エリートと呼ばれる国際金融資本家だと言われています。

世界の富が偏在している事は皆様ご存じだと思います。

・世界の富の半分は62人の個人が所有している。

・世界の上位1%の富裕層が持つ富は、残りの99%の人間が持つ富よりも大きい。

富の偏在を端的に言い表す言葉です。

そして世界の富を独占する上位1%の人達のことを金融エリートなどと呼びます。

もし、金融エリートが中央銀行の株主であり、政府が口出しできないのを良いことに、中央銀行を裏で操っているとしたら、私達99%の庶民は「お金」を通じて世界の1%の人達に支配されていることになります。

というか、政府も金融エリートとグルと考えるのが自然です(実際には政府も中央銀行も金融エリート達の操り人形です)。

さて、お金による世界の支配構造が見えてきましたね。

世界中の中央銀行を牛耳る金融エリート達。

確証のない都市伝説や陰謀論として認識された方が多いと思いますが、逆に都市伝説業界ではただの事実として認識されている話です。

例えば、ロスチャイルド家、ロックフェラー家と言えば、都市伝説に興味のない方でも名前を聞くような世界屈指の資産家一族ですよね。

少なくとも金融エリート達は存在している訳です。

都市伝説や陰謀論というレッテルを貼ることにより、事実が隠蔽されているだけなのです。

次回からは金融エリートによる支配構造について紹介していきたいと思います。

なぜ貧富の差は埋まらないのか、なぜ戦争は起こるのか、なぜ政治家は国民のための政治をしないのか、なぜグローバル化が進んでいるのか

世界の真実を探求していきたいと思います。

さらにもっともっと多くの情報を認識し、十分な情報量を得たところで、皆様自身の頭で何が真実を判断することが理想であり、私はそのための環境を提供できれば幸いです。

ここまでご拝読頂き、誠にありがとうございます。

次回も一緒に真実を探求していきましょう。

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