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セクシャリティの定義を改めて調べてみると発見があったよという話

いまあなたがバイセクシャルという言葉を初めて聞いたとしたら、何を説明する言葉なのか正しく想像できるだろうか。

こんな笑い話がある。先日同僚たちと立ち話をしていた。生まれた国、育った国は全員バラバラだ。何の流れでバイセクシャルの話になったか忘れたが、ある人が「え? バイセクシャルってなんのこと? あ、もしかして、年に2回セックスする人のこと?」と言ったのだ。

確かにこの街に来てからはジムの利用料はbi-week(2週間ごと)で支払っているし、bi-の意味するところは2そのものだったり、年2回とか月2回とかを意味するので、その人の推測は別におかしくない。ただ、ふつふつとこみ上げる笑いには堪えられなかった。「年に2回」することといえば、何かしらの儀式だったり、墓参り的な風習だったりを想像してしまい、そのギャップが発言者の意図を超えて面白おかしく聞こえてしまったのだ。

私と同じく話を聴く側にいた同僚と目が合って、お互い笑いを噛み殺しながら会話の続きを聞いていた。若い頃って知らないことがたくさんあるものだ。歳をとっても知らないことはたくさんあるのだが。

セクシャリティについて学ぶ機会を得たのは社会学のクラスだった。当時の教科書が手元にないのでアメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health:日本でいうと厚生労働省管轄の医学研究機関)の用語一覧を参考にバイセクシャルの定義を見てみる。

Bisexual people have the potential to be emotionally, romantically, or sexually attracted to people of the same and different gender—not necessarily at the same time, in the same way, or to the same degree.

https://www.nih.gov/nih-style-guide/sex-gender-sexuality

同性にも異性にも魅力を感じるタイプの人たち。気持ちが揺れ動いたり、想像を働かせたり、性的に魅力を感じることがあるが、いつも同性も異性にも魅力を感じているのではない。魅力の感じ方や程度もいつも同じである必要はない、ということだそう。

これを読んで気づかされたのは、定義とは物事を白黒はっきり線引きするためにあるわけではなくて、理解を深めるために存在してるんだよなということ。NIHによるバイセクシャルの定義を読んで私が新たに理解したことは、セクシャリティは時間(人の成長過程)による変化もあるし、セクシャリティを感じる程度も一定しているわけではないということ。自分のセクシャリティとジェンダーアイデンティティは白黒の世界のように定義できるものだと思い込んでいたけれど、振り返ると、流動的だったし、ライフステージによって変化があったよなと思うなどした。

本日のリアル英会話:Just a heads-up

薄暗くなってきた時間に歩道を歩いていたら、反対側から歩いてきたおばあさんに声をかけられた。"Just a heads up, there is a lot poops over there. Hahaha!"

暇を持て余したのか、目に余る惨状を誰かに伝えたかったのか分からないが、ニコニコしながら彼女は私に「気をつけてな!」と話しかけてきた。「ハハハそんな時期ですからね」と渡り鳥の落とし物だと思って返事をした。おばあさんは「注意を向けてくれてありがとう。バイ!」と言って歩いていった。おばあさんの歩いてきた道は、注意して歩かないといけないほどたくさんの落とし物で一杯だった。

Just a heads-up, ~の意味と使い方はこんな感じ。

直訳で「頭を上げる」を意味する“heads-up”は、事前に何かを伝える時に使われます。“let you know”と意味と使い方はほぼ同じですが、よりフレンドリーでカジュアルな響きがあります。“I wanted to give you a heads-up”の後、友人との会話ではシンプルに“just a heads-up”の後に知らせたい内容を入れるだけでOKです。

https://hapaeikaiwa.com/blog/2023/07/24/%E3%80%8Cheads-up%E3%80%8D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%84%E3%81%86%E6%84%8F%E5%91%B3%EF%BC%9F/



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