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【意外と多いボイトレ質問その1】「デスボイス出したい。」のお話

Yoshikiです毎日が予想外の連続でクタクタです…。

僕は暇なく働いている印象があるという人がいますが、まぁあながち間違っておりません。うん、掛け持ち4つは伊達じゃありません。

しかももう少しで26歳、四捨五入したら30歳(それは今も同じか笑)、まさか支払いに追われていることになろうとは一昨年の僕は想像もしていなかった事態でした…。
レッスンも少し増えたし、収入的にはようやく目処が立ってきたところですが、それでも予定詰め詰めなのでしんどいことに変わりはありません。
兎にも角にも声を大にして言いたいのは

「コロナの馬鹿野郎!!!!!!!!!!」

↑コレ。他は割と充実した生活を送らせていただいております。


ってのは長い前置きとしまして()


1. 今回は自己紹介のあるあると、よくある質問の話。

初対面の相手に自己紹介をするとき、大抵はボイストレーナーであることを明かすようにしています。
簡単に覚えてもらえるし、声関連の質問を受けたり、実際に体験を受ける流れになったりすることも少なくないんですよね。
僕としても声関連のお悩みがある方の力になりたいし、素人判断で喉を壊すようなことをされている方もかなりの頻度で見かけるので止めてあげたい気持ちもお節介ながら…。
最初に言っておくと初めましての相手でも話題にも困りませんしね。
(あとは「ドラム叩かない方のYoshikiです!ボーカルです!」なんていうと一発で覚えてもらえるのでテンプレにしていますw)


で。

今回はその時よく受ける質問の話なのですが、30代の男性はデスボイスを出したがる傾向があるのです。
何なら自分で調べて練習されている方も少なくないようです。
いや、ほんと多くてびっくりしましたよ。

世代的にDIR EN GRAYの影響だろうか?
V系でデスボ出すのが増え出したくらいの頃に高校生だったのかな、もうちょっと若い世代だとFear, and Loathing in Las Vegasとか…
あ、ちげえ、マキシマムザホルモンの影響だ(いやおそらく全部だ)

デスボに限らずシャウトやベルティング(張り上げた雄叫びのような声)のボーカルが流行った時代、例えば轟音系(残響系)と呼ばれる音楽が流行った2000年代に青春時代を過ごされた方には共感されている方も少なくないのではないでしょうか?

デスボと一口に行ってもさまざまなタイプがありますが、僕は自分の声質がクリーンかつライトな方なのでデスボイスは不得手だったのですが、あまりにもよく聞かれるので練習しちゃいました(笑)
その流れでFALILVのJust Awake歌ったんでそのうちアップロードしますね。

ちなみに、よくされる質問の一つとして
「ええ!じゃあ歌上手いんですか?!」「歌手志望の方に教えているんですか?」なんてのもよくありますがYESでもNOでもないのでいっつも困ります。なんて答えるのが正解だろう?(笑)



2. デスボイスの出し方と注意点

しかしまぁ。

質問されたからと言って口頭でパッと説明できるようなもんならトレーナーなんて要らんのです。一言やちょっとのアドバイスってその方が難しいんですわ…(笑)

「危ないんで自主練はお気をつけください」

とだけいうようにしています。

呼気を過度に流すことによって作る歪みは迫力とキレを生み出しますが、諸刃の剣です。
実際には適量の息、声帯のコントロール、仮声帯の操作、共鳴のコントロールが必須とされていて、ただ叫べば出るってものでもないのです。

デスボイス専門トレーナーの方もいるくらいでして、得意ってわけでもない僕なんかがやり方を教示していいのか不安もあるのですが、簡単にやれる方法と練習時の注意点について動画化してありますのでそちらをご参考にしてみてください。


あくまで僕流ではありますが、動画内で言っているようにラトルをベースにトレーニングするのが安全かつ簡単じゃないかと。
(ニャ○ちゅうの声って言ったらわかりやすい?)

フォールスコードとかフライスクリームの方が有名ではありますが、その練習をする前段階にやった方が良いです。絶対。

特にフライスクリームはミックスボイスのできない方がやると喉がイカれます。
フォールスコードはファルセットさえ出せれば勢いで出せたりしますが、フライは無理です。
大体の方が間違えたやり方をしてしまいますし、エッジボイスすら正しくできている方になかなかお会いすることがありません…。

過度に息を流すのは声帯にも気道表面にも喉周辺の筋肉群にも負担をかけますし、ポリープの原因にもなります。
その上咳癖なんかついたらもう最悪です。
(そもそも負担ゼロのデスボイスというのはないものだと思っていただいた方がいいかもしれません。)


3. エッジボイスについての話をちょこっと

初心者あるあるというか、ユーチューバーやボイトレにわか勢のせいでもあると思うのですが、エッジボイスは危険です。
適切な指導なく素人がやるもんじゃありません!

間違ったやり方をすると喉がいかれますし、悪い癖がついて帰って発声の阻害になります。

声帯を閉じて作る音なのに声帯以外の箇所が閉じられている方がかなり多い。
そもそも声帯に閉じる感覚なんてないんです。
だって意図して閉じようとして閉じる器官じゃありません!
呪怨の声っていうのも不正確、だって喉を締めていますもの。

喉の位置や音の粒、ピッチ、息漏れの具合、筋肉の緊張具合など確認しながらやらなければ安全なエッジボイスはできません。

さらに言えばそれらは音から導き出すしかないんです。

聴き取れる耳と正確な知識や経験なしにざっくりと
「エッジボイスやれば歌上手くなるよ!ハイトーン出るようになるよ!ミックスボイスできるよ!デスボできるよ!」なんていう方の言葉は信頼しない方がいいです。
「このサプリを飲めばどんな病気も治るよ!」とか「このコルセットつけるだけで1週間で5キロ痩せるよ!」って言ってるいかにも怪しい営業と何ら変わりません。

ていうかね、

騙される人多すぎ!!!!

ハイトーンもなんもそんな簡単に身につくわけないからー!!!


まとめ

心の声ダダ漏れの記事が続いております…溜まってるんだろうなぁ。

でもね、本当に気をつけて欲しい。
多くの人が楽して得しようとしすぎな気がするのよね。

「3週間で〇〇できる本」とか「人は〇〇が九割」とか「〇〇さえしてれば病気にかからない」とか「絶対に〇〇になれる!」とか「猿でもわかる〇〇入門」とかとかとか…etc

誇張した表現や単純化された情報に踊らされすぎよ?

ん?デスボの話から逸れているって?

そんなことないよ、だってデスボもいい例だもん。
簡単にできるよ!〇〇するだけだよ!って情報たくさんあるじゃない。

本当に良識ある専門家はそんなタイトルにしませんって話よ(笑)

今日のお話はここまで、次はよくある質問その2としてハスキーボイスの出し方についてお話ししますね。

読んでくださりありがとうございました。

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