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COLORs 2022の話

ARTs*LABo様主催の「ARTs*LABo COLORs2022」に参加します。今回出品した3作品についての小話です。

■額装(太子サイズ)作品

「マリーゴールドの香る夜」

ARTs*LABo様で最も大きなイベントである「COLORS」。参加作家数も多く企業協賛もあるため、毎年お祭りの如く賑わう展示会です。そんな場にふさわしく華やかな絵にするために、メキシコの伝統的な風習である「死者の日」をテーマに選びました(11月開催なので時期もぴったり)。

線画

以前描いたユニコーンガール再登場です。鮮やかな刺繍が特徴的なメキシコの民族衣装と、行事に欠かせないマリーゴールドのお花を主役にする構図にしました。その香りを道しるべに、故人の魂が現世に戻ってくると言われ、現地では街中がマリーゴールドで埋め尽くされるそうです。
また、もう一つのモチーフとして蝶を入れました。蝶は完全変態することから生と死や復活(輪廻転生)の象徴とされています。オレンジ色が特徴のモナークバタフライを飛ばしました。

途中経過

背景色に悩みましたが、原色の刺繍が施される黒地のドレスにビビッドなマリーゴールドに負けない色にするため、黄色やオレンジの補色(=紫・青)となるバイオレットカラーに。最後に切り絵のガーランド、パペルピカドを飾れば完成!

額装

額装はオレンジのマットに黒い額縁でハロウィン感満載に(死者の日の風習は日本のお盆に近いので、悪霊を追い払うために行われるハロウィンとは起源が異なりますが…)。なんだか力強い作品になりました。縁に黒いレースがアクセント。

今回はアクリルガッシュ多めに透明水彩とホワイトワトソンで作成。がっつりアクリルを使ったのは初めてですが、絵の具の乾きも早くてなかなか難しいですね。ただ、原色が好きだったり自身の絵柄から「意外と透明水彩よりアクリルの方が向いてたりするのかな?」と思うようになったので、使い方をもっと学んでいきたいです。

■ATC作品

「誘い」
「マリーゴールドの肖像」

額装作品はポップで鮮やかにしたので、ATCは雰囲気を変えてやや退廃的でミステリアスな仕上がりに。こちらは透明水彩とホワイトワトソンで作成。「誘い」の髪の色合いや艶感がお気に入りです。
本当はそれぞれ馬の頭蓋骨にペイント、女の子にはカトリーナメイク(骸骨風フェイスペイント)を施す予定でしたが、時間が無かったのと日和ってやめました… 今度描く機会があればチャレンジしたいところ!

当企画は2022年11月23日(水)~27日(日)@Gallery CORSO(神保町)にて開催です。ぜひ原画を見に来て下さい!


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