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花と紅茶展の話

「馥郁 -シャリマティー-」

ARTs*LABo様主催の「ARTs*LABo 花と紅茶展」に参加します。今回出品した作品についての小話です。

テーマを聞いたとき、アップルティーやレモンティー、ピーチティーなどお花と果実が一緒に描けるものにしたいなと思い調べたところ、「シャリマティー」というオレンジの輪切りを浮かべる紅茶があることを知り、作品のテーマに掲げることにしました。

シャリマは北インドのカシミール地方にある花園の名前。オレンジの華やかな香りと切り口の美しさがその花園を彷彿とさせることが由来だそうです。輪切り以外にもオレンジピールを浮べたり、カップの縁にこすりつけて香りを楽しむ、なんともお洒落な紅茶です。

▲中途半端な線画
各工程に飽きるので、大体線画が完成する前に塗りに入ってしまいます…

オレンジは花と果実が同時につく特性から、豊穣や多産のシンボルとされています。香りも良いことから結婚のシンボルとして、婚礼でもよく使われました(オレンジの花言葉の一つには「花嫁の喜び」があります)。
そこで「インドの花嫁」をイメージし、オリエンタルで華やかな雰囲気に仕上げてみました。

ドレスやロゴの鮮やかさと、オレンジの深い茂みのコントラストが出せて良かったです。細かな装飾や葉っぱを描くのが大変で途中で挫けそうになりましたが、最終的にはお気に入りの作品の一つになりました。

ARTs*LABo様の企画でポストカードサイズ以上の作品を出すのは初めて。1年半前、結婚式のウェルカムスペース用に用意した作品以来の額装です。

▲選んだ披露宴会場名が庭園に由来するものだったので、
当時の額装作品もオレンジ+秋の実りがテーマでした

額は最初からゴールドに決めていました。マットは色々悩みましたが、朱色寄りの深い赤をセレクト。とても艶やかな印象になりました!

▲額装でよりゴージャスに!

好きなゴールドをはじめ、オーロラ顔彩やメタリックペンなども沢山使ったので、原画はとてもキラキラしています。
当企画は2022年4月15日(金)~19日(火)@Gallery CORSO(神保町)にて開催です。ぜひ原画を見に来て下さい!


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