【メカニックの日常】#4 シフトケーブルとブレーキケーブルの渋い動きを良くする方法

どうも!メカニックのチャーリーです(^_^)v

今回は変速とブレーキのケーブルの動きを良くする方法を紹介していきます!

まずケーブルはアウターとインナーで構成されており、それぞれに役割があります。
ケーブルの構造は至ってシンプルで、インナーエンドキャップ、インナーケーブル、ライナー菅、アウターエンドキャップ、アウターケーブル(アウターケーシング)で構成されています。あと、フレームやブレーキキャリパーには必ずアウター受けやグロメットがありそれぞれに役割があります。

インナーエンドキャップ→

先端のケーブルのほつれを防ぐ為のもの

インナーケーブル→

動作の元。シフトケーブルは機械が巻き取り変速します。ブレーキケーブルは握る事で引っ張られ、ブレーキキャリパーが作動します。

ライナー菅→

動作の要。自由があり、柔らかいインナーケーブルの自由を制限し屈曲させない役割と、インナーケーブルを動作させブレーキや変速機に力を加える役割があります。これがあるおかげでアウターケーブルの金属の部分に擦る事なく、スムーズにインナーケーブルを動かす事が可能になります。

アウターケーブル(アウターケーシング)→

ライナー菅を外側から守る役割。フレームやハンドルに這うように取り付けされる事が多い為、ダメージから守る役割。更にライナー菅も柔らかい為屈曲させない役割もあります。
ブレーキアウターはライナー菅に沿ってコイル状に巻かれており、シフトアウターは針状のものが真っ直ぐ束になってライナー菅を包んでます。その外側を樹脂製のケーシングが外を覆ってる為、ダメージ対策と屈曲対策の両方の役割があります。

アウターエンドキャップ→

アウターケーブル切断面にインナーケーブルを干渉させない役割と、ストッパーであるアウター受けとグロメットのアウターとの干渉と変形を防ぐ役割。


ケーブルはシフターからハンドルを通り、フレームを通ってブレーキキャリパーや変速機へ固定されます。もし仮にインナーケーブルだけだとインナーケーブルは1番自由に動く部品の為、滑車や溝のようなものがない限りはハンドルやフレームに這わして通す事が出来ず、ただただピンっと張るだけでディレイラーやブレーキの動作に繋がらなくなります。

アウターケーブルの役割は、そんな自由人のインナーケーブルにレールを敷いてあげる役割があり、筒の中をストロークさせる(滑らせる)事で動作に繋がっています。

その滑りが良い状態で、初めてブレーキや変速機がスムーズに動き、シフトレバーやブレーキレバーのタッチが軽くなります。

その"滑り”が悪い状態は何なのかこれから解説していきます!

結論から言いますと、滑りを悪くする条件は3つ

・アウターケーブルの先端の処理
・インナーケーブルの錆や汚れやほつれ
・ケーブルの取り回し(ケーブルルーティン)

です。つまりは逆の事をするとケーブル類の動きは良くなります。
特にアウターケーブルの先端の処理は1番抵抗が出やすい所ですし、インナーケーブルの汚れ等は内部で引っかかってる様な感覚があります。
ここまでは、想像がつくと思います。
しかし、ケーブルの取り回しは知らない方の方が多いと聞きます。

【動きをスムーズにするやり方】アウターケーブルの取り回しは実は難しくありません。アウターの中のインナーは金属であり、固いという事とアウターの中でどうなってるか考え、
取り回しの時のアウターの角度がきつい90°とすると、どうしてもカーブで曲がってる部分でケーブルがしっかり擦れてブレーキレバーは重く渋くなります。

逆に60°くらいのカーブだと、カーブの部分で
擦れるも90°と折れたケーブルよりスムーズに動きます。
ブレーキは特に、ケーブルルーティンに影響されやすく、長すぎるときついカーブを描くと同時に、キャリパーブレーキが押されたりアウターエンドキャップが折れる事もあります。逆にアウターケーブルが短かすぎるとハンドルを切った時にブレーキが作動します。
丁度良いケーブルの長さを探して、満足出来る所で切る事をして下さい!

インナーケーブルは錆びてたら替えるべきで、特に錆びてないのであれば、汚れを落とし、ケーブルグリスを付けて、また再度つけると良いです。1番良いのはインナーケーブルを全て替えるですね。
あと、フレームによってはグロメットからの角度がキツくて必ずアウターと干渉することがあるので、ライナー菅を加工して、エンドキャップの外側に少しライナー菅を延長し、グロメットやアウター受けの干渉を防ぐ、という方法もあります。

まとめると、

・屈曲やカーブを避ける
・アウターケーブルの先端を整える
・インナーケーブルの状態を良くする

これだけでもだいぶ違うと思います!
交換する時はアウターにヒビがある時や、インナーがほつれたり、錆びたりした時だけで良いと思います。結構、アウターとインナーはセットで変えないといけないというのがありますが、確かにその方が正しいですが、コストを少しでもかけないとなると、インナーケーブルだけ交換でも良いとおもいます。

以上で、ケーブルについてお話しました。
また次回もよろしくお願いします!

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