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【レポート】Vegetable Record × WOODSMART × penotea studio, 音楽のインスタレーション「Music Plants」2023.06.26-28
2023年6月26日〜28日、下北沢reloadにて、ランドスケープデザイナー「WOODSMART」、デザインスタジオ「penotea studio」とコラボレーションした新作インスタレーション「Music Plants」を開催しました。
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Music Plants
今回のインスタレーション「Music Plants」は、音楽レーベル「Vegetable Record」、ランドスケープデザイナー「WOODSMART」、デザインスタジオ「penotea studio」の3者のコラボレーション作品。
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展示コンセプトは「ミュージックパーク」「ストリート」「インタラクティブ」。今回、空間を「音楽メディア」のひとつと捉え、音楽・植栽・人感センサーを使って、下北沢の街中に音楽の公園を出現させました。
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Vegetable Record / ベジタブルレコード
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「音楽の新しい楽しみ方・価値観を創る」をコンセプトに掲げた、音楽レーベル。ソロアーティストのSyotaro Hayashi(写真左)とRyota Mikami(写真右)により設立。デジタル/商業空間/プロダクトなどあらゆる対象を、CD/カセット/レコードと同じ音楽のメディアとして捉え、建築空間やプロダクトに対して音楽作品をリリースするように「音楽を使った空間デザイン」「音楽を使ったプロダクトデザイン」などを手がけている。ワークショップやライブ、インスタレーションも多数開催。
WOODSMART / ウッズマート
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「植木の魅力で、より豊かな暮らしを目指して」を理念に、グリーンコーディネーターやランドスケープデザイナーとして活動。オープンスペースや商業施設、ホテル等のあらやる場所を対象に、グリーン(植木)を軸とした空間の設計施工を得意とする。グリーンインフラ大賞国土交通大臣賞、GOODDESIGN賞、都市緑化機構会長賞などの受賞経歴。 株式会社BIOTA、Green Neighbors合同会社、一般社団法人ドコデモヒロバのパートナー。
penotea studio / ペノテアスタジオ
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ぺのてあ(中村優生)による想像した風景をもとに道具を発明するデザインスタジオ。風景や音を想像し現実にする試みをテクノロジーや文化、物理現象、身体と仲良くなりながら続けています。主な作品、製品として手のゆらめきで演奏できるアコースティックシンセサイザー「ペノトロン」、生活の模型と鉄道の模型による楽器「電車と街の楽器」、様々な現象をもとに音を再生することのできる音の展示デバイス「Sea」などがあります。これらオリジナルの楽器を用いたライブや展示活動を行っています。また、様々な企業のためのデザインエンジニアリングも手掛けています。
音楽 + 人感センサー
楽曲は展示コンセプトや植木から着想を得て5曲制作。5種類の楽曲がズレ続けながらも空間で混ざり合うことひとつの音楽が完成します。
「#1」「#2」はベースとなる音楽として、小型スピーカーを会場の対角線上に配置。
「#3 触る・香る」「#4 くぐる」「#5 座る」は、サウンドインタラクションを作るためのペノテアスタジオの独自デバイス「Sea」を使った、人の動作によって流れる楽曲。
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小型スピーカーやケーブル、センサーは、新しい自然物のように有機的に植栽と混ざり合い、鑑賞者の動きや差し込む光、通り抜ける風に呼応して植物が音楽を奏でているようでした。
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Music Plants #1
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「#1」は、バイオリン、ハープ、ピアノ、シンセサイザー、エレクトリックギターを主に使用。「人工的な自然」をテーマに少し未来の森をイメージ。鳥の鳴き声を模したギターやシンセサイザー、バイオリンやハープ、チェロのフレーズを使った神秘的な楽曲。
Music Plants #2
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「#2」は、サックス、クラリネット、シンセベース、ハンドベル、アコースティックギターなどを使用。「植物のアンサンブル」をテーマに、プリミティブなフレーズを幾重に織り交ぜ、それぞれの植木が人々と交流を試みているような楽曲。
Music Plants #3 触る・香る
「#3」は、スティールパン、エレクトリックギターを使用。温州みかんの柑橘系の香り、酸味、苦味をエフェクトをかけたスティールパンのトレモロとギターのフレーズで表現。植栽に触れる(近づく)と流れる楽曲。
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Music Plants #4 くぐる
「#4」は、アコースティックギター、ホイッスル、シンセサイザーを使用。風で木々が揺れる様子や、植物に集まる鳥や虫を音楽で表現。植栽の下をくぐり抜けると38種類の短いフレーズがランダムに流れる楽曲。
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Music Plants #5 座る
「#5」は、マリンバ、バイオリン、クラリネット、スティールパン、サックスを使用。座った人に周りの木々がゆるやかに反応していくような様子を音楽で表現。ベンチに腰掛けると28種類の短いフレーズがランダムに立ち上がってくる楽曲。
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植物
植栽は、温州みかん、クロモジ、カシワバアジサイ、クチナシ、アカマツ、コトネアスター、ヤマグルマ、ハクサンボク、タイサンボクリトルジェム、アセビ、ツワブキ、ヤマモモ、リュウツゲ、ツワブキ、ドウダンツツジ、タイワンフジ、ブルーベリー、マルバノキ、アオハダ、シャクナゲ、マユミ、ブラックティーツリーと22種類を使用。
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植木屋「河原園」の河原誠也氏による根巻き(農園の樹木を新しい土地に移動する際に傷まないように根を麻などで巻いて保護すること)を活かすことで、植木とコンクリートの会場が面白いコントラストを作っていました。
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時間帯や天気によって、会場の雰囲気やセンサーの反応が変化。会場の木々には多くの虫も引き寄せられ、3日間だけの生態系が出来ていました。
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音楽デザインとランドスケープデザインを組み合わせた、新しい空間デザインの可能性や新しい人工と自然の関係性の萌芽を感じられるような展示になりました。
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お越しいただいた皆さま、会場設営をご協力いただいた河原園、東京農業大学庭道部、GREENINGの皆さま、ありがとうございました。
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<2023年6月26日〜28日 下北沢 reload ENTRANCE HALLにて>
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