#25 ひとり、ふたり、と増えていったらうれしい
長岡花火の中で1番の感動を呼ぶのではないかと思っている"フェニックス"という花火
そのイラストが描かれたTシャツをこの夏はせっせと着て歩いた。そう、長岡花火の宣伝をひとり静かにしていたのです。
「え!まさかそのTシャツって長岡花火ですか?!」そんなふうに声をかけられることを想像して。宣伝の割には受け身。
この日もTシャツを着て出かけ、いきつけのお店でランチをした。そして、お会計のときに店員さんがTシャツについて触れてくれた。反応してもらったのは初めて。「このTシャツは...」と興奮しながら説明する。いつも笑顔で声をかけてくれる店員さん。「長岡花火楽しんできてくださいね!」と見送ってくれた。
あの日から2ヶ月が経った。ひさしぶりにランチに行った。あいかわらず美味しくて大満足。ごちそうさまでした、とお店の外に出ると、あの店員さんが笑顔でかけよってきてくれた。
「長岡花火、行ってきたんです!」と。驚いた。話を聞きたくて、またお店の中に入ってしまった。
あの日、花火のTシャツを見て、長岡花火のことを教えてもらって、娘に話をしたら行きたい!ってなって、弾丸で行ってきたんですよ!!
と。
話を聞いてみれば、それはそれはほんとに弾丸で。行ってみたかったから、行った。ことばに書いてしまうとかんたんで、だれにもできちゃいそうだけれど。いや、これってだれもができることじゃない。店員さんのパワーに興味が湧いてくる。
長岡花火のTシャツを着て、長岡花火に興味を持ってもらって、そして、長岡花火を見てくれた人がいる。
店員さんが願いを叶えたら、わたしの願いまでも叶った。人の願いとじぶんの願いってつながっているのかな。
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