Photo by masakazu 短歌八首 5 千代弦 2020年8月27日 10:41 雷がみっつ鳴ったらキスしよう 雨が閉ざした薄暮(はくぼ)の座敷上弦の月の角度で傾いて 君の背中にもたれてみたい永遠にうつくしゅうあれヒトガタのいもうと抱えいずちへゆこう葡萄酒の酔いにまかせて呼んだ名は幼心の貴女のあだなしたたかにしなやかに恋をしたいもの そっと差し出す冷えたネクターうつくしい嘘は小瓶の金平糖 やさしい色の角をたててる香水の空き瓶捨てるもう君の知ってるわたしはどこにもいない鮮やかにらせんのスカートひるがえし駅の階段駆け下りる女(ひと) ダウンロード copy #短歌 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート