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【個性豊かな運動能力を持つ子供たち】運動能力の低い子に共通することは?

私が運営するブイコンディショニングスタジオでは、子供たちの運動能力を育成するグループレッスンを行っています。
2009年ころからお受けし始めたので、もう14年くらいになります。

個性豊かな生徒に囲まれた14年間

これまでたくさんの子供たちが参加してくれました。
競技レベルが高く、身体能力が高い子もたくさんいましたが、
いわゆる『運動能力の低い』と言われた子もいました。
小学1年生で競技を始め、早々に競技コーチから、

運動神経を改善しないと(競技は)上手くならないよ!

と言われ、保護者に連れられて来たお子さん。
確かに、様々な身体動作が同じ年頃の子に比べて、高くはありません。
私はこのような子たちには、いくつかの共通点があると考えます。

『運動能力の低い子』に多い共通点とは?

これは私見です。
まず1つ目は、

見て真似が出来ない(=イメージ力の欠如)

運動が得意な子って、人の動きやしぐさを真似するの上手じゃないですか?
動作フォームにしても、人のモノマネにしても、特徴をつかむことが上手い。
例えば、憧れのサッカー選手の真似をしてボールを蹴ってみたり、プロ野球選手のバッティングフォームを真似たり。
運動が上手な子は、動作を立体でイメージする能力が長けていると考えています。
見て真似る習慣をつくり、動きを立体でイメージできるように導くことで、身体操作力が上がり、運動が上手になります。

私のトレーニングで行う【ミラードリル】は、この能力を高める手法の1つです。
見て真似る習慣、動きをイメージする訓練で、能力を磨きましょう。
まずは、あこがれの選手のフォームを真似ることから初めてもいいかもしれませんね。

2つ目は、

動作経験値の低さ

幼少期から、様々な遊びを通して身体動作を経験をしている子は、動作能力身体応用力が高いです。
どんどん身体を動かしましょう。
公園にアスレチック遊具がある場合は、怖がらずにどんどん遊ばせてあげてください。
公園で、『危ないからやめなさい!』と言っている保護者を見かけますが、それが本当に【危険なのか】をしっかり判断したうえで指導されることを望みます。保護と過保護。見守りは保護。管理は過保護。
危険予知判断ができる子に育てましょう。
私のトレーニングは、競技動作に限定せず、様々な動作を多用しながら運動能力を上げていきます。
フィギュアスケートを頑張る子たちもサッカーボールを蹴ったり、ボールを投げたりして身体技術能力の強化をします。
【進む・止まる・回る・捻る・曲げる・伸ばす】
動作の基礎を高め、能力を高めていきます。
闇雲に身体を動かすことは【強化】にはなりません。
どのような方法で、どの要素に働きかけ、どのような能力向上に期待するのか。
私は、ここが明確でないと強化にはつながらないと考えています。
影ふみ、高鬼、追いかけっこ、縄跳び、だるまさんが転んだなどは、運動能力を高めるトレーニングに十分効果が期待できると考えています。

3つ目は、

周囲の大人が優劣を押しつける

言い換えれば、大人が考える理想の押しつけです。
わが子は周りの子に比べて○○が遅い(できない)
熱心な保護者の中には、他者と比較して「できる出来ない」を評価する方がいます。
みなさんに質問です。

お子さんの優れた特徴はなんですか?』

たくさん出る方は安心です。
しかし、『うちの子は優れているところが少なくて』とおっしゃる方は危険です。
目につきやすい能力で優劣をつけるのはやめましょう。
評価する際、ある1面だけを見てはいけません。
スタジオに通ってくれるメンバーさんの中に、児童館で絵本の読み聞かせをしている方がいます。
その方から、『人見知りの子は自己分析が長けているのよ』と教えられたことがあります。
ある側面だけを見てしまうと『劣る』ことも、視点を変えると『優れている』に気がつきます。
指導をする場において、この視野の広さ・理解力は欠かせません。
優劣を押し付けられ、大人の理想を押し付けられた子は自信を失います。
最低です。
お子さんの能力は伸ばせます。勇気の出る声掛けを心がけてください。

できるに理由があり、できないにも理由がある

走るのが遅い、投げるのが下手、敏捷性がない。。。
私は、その理由を丁寧に観察し、改善していきます。
子供たちには「見る力・聞く力・行動する力」を求めますが、周りの大人にも必要な要素と考えています。
そして、大人には、口を出しすぎない見守る力も必要です。

先に挙げた運動能力の低い子も、その理由を整理した上で、運動の基礎を徹底して強化し、身体応用力を高めるトレーニングを継続してきました。
あれから12年くらいが経過しましたが、今も大学で競技を続けています。
ここまで継続できるということは、素晴らしいことです。

これまで、たくさんの個性豊かな生徒に囲まれてきました。
また機会があれば、思い出深い生徒の話も書いてみようと思います。

今日もご清聴ありがとうございました。

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