見出し画像

低迷する世界のベンチャーキャピタルに占める気候テックスタートアップの割合が増加 -PwC

全世界のスタートアップ投資が落ち込む中、一際成長を見る分野として気候変動技術があります。ただ、その分野も同様に以前に比べると落ち込んではいるものの、落ち込みの比率は小さく、つまりは、他と比べると資金が集まっている、というPwCのレポートに関する記事です。

ココからはデータも無く、私見ですが、気候変動技術はそもそもがCapital Intensiveな事業が多く、必要となる資金が多い傾向にあります。ですので、投資が集まっている間は良いのですが、もしこれが逆回転すると簡単に潰れてしまうということも起こりうるので、このような記事でも注意が必要かと思いました。


PwCのアナリストが発表したレポートによると、気候変動関連のベンチャー企業への投資と助成金は、過去12ヶ月で40%強減少しているが、この落ち込みは、世界的なベンチャーキャピタル業界全体と比較すると、それほど急激なものではないという。

気候変動関連技術の現状に関する報告書では、投資家たちは重工業など、気候変動関連技術を最も必要とする分野に焦点を絞っているとし、気候変動関連技術は、世界的な経済・政治情勢に阻まれ、「落ち着いた市場の中でシェアを拡大している」と述べている。

「気候変動技術へのニーズは高まり続けていますが、民間市場が厳しい状況にある中、新興企業への株式投資は2年連続で減少しています。」とレポートは伝えている。

PwCによると、9月までの12ヶ月間のベンチャーおよびプライベート・エクイティ投資総額は、前年同期比50.2%減の6,380億ドルであった。気候変動関連技術への投資は、全体の約10%である。

PwCによると、世界の気温上昇を1.5℃に抑えるために必要な脱炭素化のレベルに対して、世界は大きく遅れている。農業や、商業ビルや住宅を含む建築環境など、気候変動技術を最も必要とする分野では、投資家の関心は比較的小さく、また減少傾向にある。

排出削減の可能性が高く、資本が集まっている分野には、炭素回収、水から作る「グリーン」水素、一般的に再生可能な電力を使うもの、代替食品などがある。

Source Link ↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?