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欧州・イスラエルスタートアップ関連ニュース

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最新のヨーロッパやイスラエルのスタートアップエコシステムに関連する情報を発信しています。
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#venturecapital

ベンチャー・デット:欧州市場の見通し ー 欧州におけるベンチャー・デットの変遷、代表的な商品と市場の状況

日本ではまだまだ一般的ではないVenture Debtについての記事です。 Venture Debtは売上を上げられるようになるタイミングで検討することが多く、また、Venture Capitalの調達と合わせて検討すべきことが多いです。 よくあるのが、資金が足りなくなってきたからVenture Debtを検討するというもの。でも、これでは遅いです。Non-dilutiveなFundingとしての助成金や補助金と同様に、Equityの放出が限定的で持ち分に影響の少ないVe

Themaが初めてのファンドマネージャー向けにベンチャーファンドプラットフォームを立ち上げ ー テマ(Thema)は、運用規制、資本へのアクセス、LPの洞察にまたがるオールインワンのパッケージを提供し、新興マネージャーがベンチャーキャピタル戦略を立ち上げることを可能にする

スタートアップもVenture Capitalも意外と多いのが、皆同じところで躓くと言うものです。どちらも幾つも見るポジションに居ると色々ノウハウが溜まって良いのですが、そのようなことは多くの方にはできないことです。 このThemaが提供しようとしているサービスは、Y CombinatorがStartupに提供しようとしていたものに近く、Venture Capitalを立ち上げようとしている、一種のアントレプレナーたちにとっては、大変有り難い存在になるのではと思います。

2023年に気候変動技術に資金を提供する方法

足下の難しい状況での資金調達方法について、Lower Carbon CapitalのPartnerが語った記事です。Climate Techに限らず、資金調達が難しい状況でのDeeptech企業には共通する話かと思います。 クレア・コルスター博士が、2023年に気候変動技術に資金を提供するための秘訣を語る。 昨日、クリス・サッカが共同設立したベンチャーキャピタル、ローワー・カーボン・キャピタルのパートナーで科学部門責任者のクレア・コルスター博士と話をした。ロウアーカーボン

新興企業は海外に資金を求めるべきか? - あるVenture Capitalistの見解

日本国内でもスタートアップの海外進出の議論が出ますが、Venture Capitalistが自身の意見を載せている記事がありましたので共有します。 VCのプロフェッショナルとして、またスタートアップのメンターとして、私が創業者から繰り返し受ける質問は、海外に資金を求めるべきかどうかということだ。この決断を下すために必要不可欠な考慮事項をいくつか紹介しよう。 長所と短所を考慮する創業者の中には、トレンディな場所、ニュースになっている場所、スタートアップの評価が高い場所の魅力

ベルリンを拠点とする欧州のグリーンエネルギー移行を推進するオストロム社、シュナイダーエレクトリックから750万ユーロを追加調達

シュナイダーエレクトリックのVC部隊、SEベンチャーズがドイツのスマートエネルギースタートアップに出資の記事です。 2022年12月に930万ユーロのシリーズAを完了したオストロムは、シュナイダーエレクトリックが支援するシリコンバレーのベンチャーファンド、SEベンチャーズが主導する投資ラウンドで750万ユーロを追加調達した。既存の投資家であるUnion Square Ventures、Adjacent、J12、Übermorgenもこの資金調達に参加し、シリーズAは1680

増え続ける電子廃棄物の山に新たな命を吹き込む、ロッテルダムを拠点とする循環型プラットフォーム「Valyuu」が240万ユーロを調達

電子機器の再利用は非常に煩雑です。リサイクル券などを購入したり、たくさんお金を払ったりします。一方で、中古製品でも問題ないことは多くあり、自身もたくさんの中古製品を使ってきました。このオランダの会社のようなサービスが日本でももっと容易に使えるようになると良いと思いました。 最初の投資ラウンドから1年後、循環型プラットフォームValyuuは240万ユーロの新たな資金注入を受けた。Rubio Impact VenturesとSlingshot Venturesが主導し、米国のT

ヨーロッパで最も活発なエンジェルネットワーク

スタートアップの市況が悪い時、ミドルステージ以降の会社は資金調達に苦労するが、いつの時も新しいアイディア、新しいビジネスには資金を提供する方がいらっしゃるように思います。読者の方々は日本で起業される方々が多いかもしれませんが、もし欧州で起業する、または欧州の有望な投資先を探している方々であればこのようなエンジェルの方々をチェックしておくことで、良い投資先候補を見つけられるかもしれません。以下、欧州のアクティブなエンジェルネットワークの記事です。 エンジェル投資は孤独なスポー

不況下での事業売却:これが新たな新興企業の生き残りのトレンドか?

マクロのマーケットは不況とは言われないものの、スタートアップの界隈はDown turnのトレンドが続き、生き残るための方策が議論されます。その中で、事業売却の選択肢についての記事がありましたので、紹介いたします。 ヨーロッパの新興企業の中には、投資家から資金を調達できない事業の一部を売却しようとしているところもある。 事業売却は目新しいことではないし、ハイテク企業に限った話でもない。ちょうど今週、手数料で世界第2位の銀行であるゴールドマン・サックスは、赤字のウェルス・マネ

ポルトガルのリスボンはいかにして次のグローバル・テック・ハブに変貌しつつあるのか?

移住を考えた時によく出てくる街としてポルトガルのリスボンが挙げられます。実際に訪問してみると思った以上に大きな街と坂の多さにびっくりしますが、とても可愛らしい町並みで住み心地も良さそうでした。そんなリスボンをスタートアップ目線で紹介した記事をご紹介します。 アンドリーセン・ホロウィッツが支援するバウンスのCEO、コディ・キャンディがリスボンの現実を描く。お役所仕事も含めて。 ここ数ヶ月の最大のニュースは、会社がサンフランシスコからリスボンに移転したことです。シリコンバレー

イスラエルのVC、Team8が新興企業を直撃する不況下でも成長投資に目を向ける理由

イスラエルでも有名な、8200部隊や81部隊のHeadをしていた方などが創ったTeam8。数年前よりVCも設立し活動しています。そのVC部隊の方のインタビュー記事がありましたのでご覧ください。 Term Sheetをよく読む方なら、後期・成長段階の企業が資金調達で直面している課題をよくご存知だろう。そして、米国からヨーロッパ、ハイテク大国イスラエルに至るまで、スタートアップ市場は不況の中で苦しんでいる。だからこそ、テルアビブを拠点とするTeam8が、スタジオならびにインキュ

2030年までに10億本のペットボトルをなくすことを目指すDriplの「refillution」

ベルギーの新興企業Driplは、持続可能な自動販売機を通じて2030年までに10億本のペットボトルと缶をなくすことを目指し、「refillution」をヨーロッパ全土に拡大するために215万ユーロを確保した。 ベルギーの新興企業Driplは、ベルギーとオランダでの足場を強化し、同社がヨーロッパ全域で「refillution」と呼んでいる事業を推進するために、215万ユーロの成長資金を確保した。今回の出資は、株式と転換社債の両方で構成されており、ファラデーVP、ザ・ソース(ス

健康的な飲料を提供する消費者直販ブランド、HOLY、レフト・レーン・キャピタル主導で1,050万ユーロを調達 欧州をリードする健康志向の清涼飲料ブランドへ

昨今、なかなか資金調達が難しい欧州D2Cブランドの資金調達情報です。 ・HOLYは、通常の清涼飲料水に代わる、より健康的で低糖質の清涼飲料水を提供し、包装廃棄物を90%削減することで地球にも優しい。 ・世界的な投資会社Left Lane Capitalが主導するシリーズA資金調達ラウンドは、英国を含む新しい欧州地域への拡大、新製品の発売、小売チャネルへの進出に使用される。 ・2020年に設立されたHOLYは、すでに欧州4カ国で20万人以上の顧客を持ち、1000万杯以上の飲料

菌類からつくられる代替たんぱく質「マイコプロテイン」を製造するフードテック企業ENOUGHが4,000万ユーロを調達

菌類からつくられる代替たんぱく質「マイコプロテイン」を製造するFoodtech企業の英ENOUGHの資金調達ニュースです。 ユニリーバ(ULVR.L)やマークス・アンド・スペンサー(MKS.L)と提携関係にある食品テクノロジー企業ENOUGHは、代替肉・タンパク質部門に減速の兆しがあるにもかかわらず投資を集め、4,000万ユーロ(4,350万ドル)を調達した。 菌類を発酵させ、植物由来の鶏肉、ミンチ、乳製品用のタンパク質を生産するENOUGH社は、ベンチャーキャピタルのワ

投資家に聞いた、2023年に欧州で最も有望なインパクト・スタートアップ41社

スウェーデンのインパクト投資家Norrsken Foundation(ノルスケン財団)の発表したインパクト・スタートアップの100社のうち41社が欧州スタートアップでした。以下、紹介記事です。 昆虫タンパク質の生産から電気航空機の開発まで、投資家に聞いた最も有望なインパクト・スタートアップ41社を紹介する。スウェーデンのインパクト投資家Norrsken Foundationは、第2回目となる世界中のインパクト・スタートアップ100社のリストを発表した。今年は41社がヨーロッ