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パリ五輪プレビュー ~One Team One Dream~

こんにちは!ぱんだ(@vball_panda)です。
長かったVNL、女子代表は無事にオリンピック出場権を獲得し、男女ともに過去最高の銀メダルという快挙に浮かれていたのも束の間、
今日からパリ2024オリンピックが開幕します!!

2021年の東京五輪から今日まで3年、あっという間でした・・・
3年の間に日本のバレーボールは本当に強くなりました。男子はメダルどころか金が視野に入る所まで来ていて、女子もメダルが決して夢物語ではなく現実味を帯びた目標になりました。
ロンドン2012オリンピック以来12年ぶりとなるメダルを獲りに行く戦い、本当に見逃せません!!

というわけで、本記事ではパリオリンピックのプレビュー!と題して日本やライバルとなる国の情報、対戦時の展望について書きたいと思います。


1.オリンピックの概要

まずはオリンピックのレギュレーションについて見ていきましょう。

  • 予選ラウンド:出場12ヵ国を4:4:4で3グループに分け、4ヵ国で総当たりを行う
    各グループで1位、2位、3位…が決まった後、各グループの1位抜けの中で①②③、2位抜けの中で④⑤⑥…と順位付けを行い上位8ヵ国、つまり3位抜けの中で上位2チームが決勝トーナメントに進出する
    順位は勝利数→ポイント→セット率→得点率で決定

  • 決勝トーナメント:上記の方法で予選ラウンドの1位~8位通過までを決定し、①vs⑧、②vs⑦…という感じでトーナメントを実施。
    同じ予選グループの国と準々決勝でもう1回当たる可能性がある

出典:https://en.volleyballworld.com/volleyball/competitions/volleyball-olympic-games-paris-2024/competition/formula

前回の五輪までは12チームを6:6で2グループに分け、6チーム総当たりで予選を実施していましたが、試合数削減の観点から変更となりました。
そのためくじ運ゲーの様相が強くなっています。

じゃあ肝心の予選ラウンドの組み合わせはどうなったのか・・・?

出典:https://www.fivb.com/exciting-paris-2024-womens-volleyball-match-schedule-revealed/

日本はプールB!!ブラジル、ポーランド、ケニアと同組となりました。ぶっちゃけこれは耐えてるのか??
私個人の意見としては・・・まじでいいとこ引いた。川合会長ありがとう!!って感じです。
組み合わせ抽選会でブラジルの組に入った時思わずキタ~~~~!!!!って叫んでしまいました。。(その後ポーランドは余計だったけど)

それよりも他所の組がやばすぎる。
プールA、開催国フランスはいいとして(ドンマイ)、アメリカ中国セルビアと強い所が3つ揃いました。
特に日本にとってセルビアとアメリカは相性が良くないので、もし中国に代わってここに入っていたら最悪予選敗退も覚悟しないといけないレベルでした。。助かった。。。

プールCは今年のVNLを制したイタリアと、昨年無双していたトルコが揃うこちらもしんどい組。そしてオランダ・ドミニカ共和国も世界ランクは日本より下ですが、確実に勝ちが計算できないという意味で何気につらい相手でした。
これに比べたらプールBは天国ですよマジで…

まあその辺の話はあとでしましょう。
次のセクションからいよいよ五輪の展望について見ていきます!

2.日本代表について

他国の話をする前に、まず我らが #バレーボール女子日本代表 のメンバーを紹介します。
こちらが日本が誇る最強の12人+1だ!

アウトサイドヒッター/オポジット:古賀(C)、林、石川、井上、和田
ミドルブロッカー:山田、宮部、荒木
セッター:岩崎、関
リベロ:小島、福留
交替選手:山岸(リベロ)

選手個人について語りたいことは山ほどあるのですが、書き始めるとそれだけで1万字は行きそうなのでここでは割愛します。
各選手について詳しく知りたい方は、私のプロフィールの固定ツイートをご覧ください!!!(唐突な宣伝)(ツリーで全選手追加予定)

今年のVNLを見た感じだと、起用法は恐らくこんな感じ。

レフト対角はスタートがキャプテン古賀選手と石川選手。井上選手が劣勢の場面でのゲームチェンジャーとして控えます。
ライトは攻守に安定した選手と爆発力がある和田選手で迷うところですが、まあ初戦は林選手スタートで行くのではないでしょうか。
ミドルは山田選手が確定として、対角はブロックの良い荒木選手とアタックが得意な宮部選手を併用する形かなと。
セッターは今年代表復帰した岩崎選手がスタートで、タイプの違う選手は流れを変える役割を期待されます。
そしてリベロは、レセプション(相手サーブ時)が小島選手、ディグ(日本サーブ)が福留選手となります。

日本代表の強みとしては2点。
世界一のフロアディフェンス
ぶっちゃけブロックは若干目をそらしてる感じはありますが守備はやっぱり堅い。元々守備に定評があるリベロ2人&林選手はもちろんのこと、バックセンター(後衛OH)のディグもかなり良いように思います。
今年のVNLでも強豪相手でも拾って拾って日本の流れキタ~~、というタイミングが定期的にありましたし、五輪でも大いに期待です!

②アウトサイドヒッターの決定力
結局これ←
日本ってめちゃくちゃ粘るけど最後の最後決めきれなくて負ける、みたいなイメージあると思うんですが、今年はラリー中のハイセットとか二段で「レフトしかない!」みたいな場面になってもアタッカーが良く打ち切ってくれてます。
セッター岩崎さんの高いトスがアタッカーの力量を100%引き出していますし、アタッカーの個々の実力も上がったと思います。特に古賀様はやばいです。

上で書いた2つの強みは大前提となる要素なのですが、加えて強豪に勝利する際に必要となること(逆に言うと、格上に勝利する際にできていること)としては
ライト・ミドルの得点力
日本は他国に比べてMBの身長が低く、伝統的にOPに守備が得意な選手を置いていたことから、どうしてもレフトに攻撃が偏ってしまう傾向がありました。
ただ2023以降の日本代表を見ていると、サーブレシーブ免除で攻撃型のOP和田選手を起用したり、林選手が入った際にもバックライトを使ったり、ライト側からの攻撃を増やそうとしている意識は感じます。

また、ミドルにしても勝負所で使おうとする意思は見てとれ、歴史的勝利となった今年のVNL準決勝では最終セットの1点目を宮部選手のクイックで取ったことが後々大きく効いていました。
また、今や日本の大きな武器となった、センターからの「はやい」バックアタックもブロックを惑わせるためには必要不可欠な要素です。

一方で、2セット先取から逆転負けしたカナダ戦など、ライト・ミドルが封じられる展開になると厳しいので、いかにコート9m満遍なく使って得点を重ねられるかが鍵になるでしょう。

④効果的なサーブ
眞鍋監督は2022年の就任以降、常にサーブの強化を重要なテーマに掲げてきました。その甲斐あって2023年の代表シーズンでは2022年に比べて高いサーブ効果率が出ていたように思います。
そして今年も昨年の傾向を引き継いでいるはずなのですが、若干個人によって明暗が分かれている気がします。

日本代表の中でサーブ効果率が高いのは、山田・岩崎・古賀選手。
特に山田選手は先のVNL、第5セットの勝負所で流れを変えるサーブでブレイクを連発し、トルコ・ブラジルからの勝利をもたらしました。

基本的に日本は先行逃げ切り型のチームで、特に第5セットは序盤に5点以上先行することが勝利の必須条件となっています。
そのため、特に競った試合ではいかにサーバで相手を崩してブレイクできるかどうかが勝敗を決定づけると言えるでしょう。

3.五輪の展望~予選ラウンド編~

ここからは、日本と対戦する各チームの情報について見ていきましょう。

ポーランド(7/28対戦)WR4位

OH:1ステンツェル、11ウカシク、15チュルニアンスカ、41メンジク
O:9スティシアク、17スマジェク
MB:3アラギェルスカ、5コルネルク、95ユルチク
S:14ヴォウォシュ(C)、26ヴェネルスカ
L:12シュチグウォフスカ

最近の対戦成績:2024VNL 0-3●
コメント:昨年躍進したチームの1つ。2022年以降は日本との対戦が少なくあまり詳しくないが、エースのスティシアクを中心にきっちりしたバレーをするイメージがある。エゴヌとかボシュコみたいな理不尽OPはいないけど(とはいえスティシアクも十分怖い)、サーブとブロックが強くて高さがあり弱点らしい弱点が少ないので、相性はあんまり良くなさそう。
ただ2023OQTの時の方がもっと強かった気がしている・・・

注目選手:
スティシアク
203cmの高さを誇るポーランドのエース。2023年の欧州選手権でベストアウトサイドヒッターを獲得するなど実力は折り紙つき。
今年のVNLで日本と対戦した際には3セットで22得点をマークされ完膚なきまでにやられた(割と他は抑えてたのに)。あと日本のレフト勢がスティシアクの高いブロックを抜けずに完封された印象。どっちかというとこっちの方が深刻かも。

14 ヴォウォシュ
セリエAの強豪コネリアーノを何度もリーグ優勝・世界一に導き、世界No.1セッターの呼び声高いベテランの司令塔。ポーランドの強力アタッカー陣を変幻自在な配球で操る。
来季からコネリアーノで関選手とチームメイト。

ブラジル(8/1対戦)WR2位

OH:10ガビ(C)、12アナ・クリスティーナ、17バーグマン
O:7ロザマリア、19タイナラ、24ロレンネ
MB:2ディアナ、6タイーザ、15キャロル
S:3マクリス、9ロベルタ
L:1ニエメ

最近の対戦成績:2024VNL準決勝 3-2○
        2024VNL予選 2-3●
        2023OQT 2-3●
        2022世界バレー準々決勝 2-3●
        2022世界バレー予選 3-1〇
コメント:毎年大事なところで対戦する腐れ縁的存在。ただ毎回フルセットまで行くので相性は悪くない(強豪国の中では分がいい方)。
中心選手が長年入れ替わらず若干世代交代に苦しんでいる印象があるが、百戦錬磨の選手たちだけあって勝負所にバカ強い。タイ―ザ&キャロルのクイックと勝負所でギアチェンしたガビに毎回苦しめられている。

注目選手:
10 ガビ
世界的スーパースターにして世界No.1アウトサイドヒッター。ぶっちゃけバレーファンは全員ガビが好きだと思う(私も)。
全身をダイナミックに使ったアタックと鉄壁のレシーブ、そして何より勝負所での決定力が凄まじい。スピードに乗った助走から放たれるバックセンターは芸術の域。

6 タイーザ &15 キャロル
ブラジルが誇る両ミドルで日本の天敵。
タイーザは37歳の大ベテランで、2008北京・2012ロンドンの2大会で金メダル獲得経験あり。高い打点から放たれるクイックは分かっていても止められない。
キャロルは身長183cmと海外ミドルの中ではかなり低いが、抜群の読みでブロックを量産する。今年のVNLでは日本戦2試合で驚異の計13ブロックをマークした。

ケニア(8/4対戦)WR20位

OH:2アディアンボ、4カサヤ、13ジュリアナ
O:3パメラ、11シミユ
MB:6ベリンダ、8トリザ(C)、15ロリン、19エディス
S:1ムティンダ、7エマ
L:16クンドゥ

最近の対戦成績:2021五輪 3-0〇
コメント:前回五輪に続いての対戦。
今季はアフリカ代表としてチャレンジャーカップに出場し初戦でプエルトリコに敗れたものの、最終セットは25-27と善戦するなど力をつけてきている。
日本的にはストレートで勝てる(勝たないといけない)と思うが、前回五輪で古賀選手のアクシデントがあったのがこのケニア戦なので怪我には気を付けて欲しい。

ここまで予選ラウンドで対戦する各チームについて書いてきましたが、日本の勝敗予想 願望としては…

  • vs ポーランド 3-1○

  • vs ブラジル 3-2○

  • vs ケニア 3-0○

こんな感じで行けたら最高ですね!!!
まずはとにかくポーランド戦です。強いし正直相性は良くないし10回やって2~3回勝てるかな?みたいな感じだと思うんですが、絶対勝てない相手でもないので、何とか初戦取って欲しい。

ただ万が一ここで負けたとしても悲観する必要はあまりなくて、もっと重要なのが次のブラジル戦です。
近年の対戦成績を見るに実力・相性的には五分五分で、強豪国の中では最も倒せる可能性がある相手。もちろん五輪のブラジルは勝負強いと思うのですが、手も足も出ないわけでは全然ないので、なんとか食らいついて最後捲ってもらいたいです。
ポーランドorブラジルで1勝できれば予選通過は堅いでしょう。

そして予選ラウンド最後の対戦となるケニアですが、ここはまぁストレートで勝ってもらいましょう。予選ラウンドの順位決定方法からするとセット率も大事なので(万一ポーランド・ブラジルに連敗した場合は、各ブロック3位の中で1つ落ちるからなおさら)、足元をすくわれないようにしたいです。

少し先の話をすると、今大会の日本の目標はメダルですが、そのためには鬼門の準々決勝を越えないといけません。
もちろん五輪のベスト8に残る国で弱い所なんて一つもないのですが、強いて言うならイタリアセルビアとの対戦は避けたくて、できれば中国トルコオランダorドミニカあたりと当たりたいという願望があります。

上で書いた通り準々決勝の組み合わせは全体1位vs8位、2位vs7位…という風に決まるので、仮にプールBの3位(全体⑦or⑧)だと1位通過チームとの対戦が確定してしまい、非常に厳しいカードが予想されます。
というわけで、できれば準々決勝で通過順位が下のチームと対戦するために、日本は予選ラウンドで2位通過、あわよくば1位通過を狙いたいところです。

4.五輪の展望〜決勝ラウンド編〜

前章までで、メダル獲得のためには準々決勝の相手が非常に重要になることをお話ししましたが、ここからは準々決勝で対戦する可能性がある国々について見ていきます。

イタリア WR1位

OH:9ボゼッティ、17シッラ、21オモルイ、27ジョバンニ
O:18エゴヌ、24アントロポヴァ
MB:1ルビアン、11ダネージ(C)、19ファール
S:3カンビ、8オッロ
L:6デジェンナーロ

最近の対戦成績:2024VNL 1-3●
        2023VNL 1-3●
        2022世界バレー 1-3●
コメント:世界ランク1位で普通に強いかつ、相性も最悪なので準々決勝で絶対当たりたくない国ランキング第1位。
エースのOPエゴヌの火力、わかってても止められないMBのクイック、強烈なサーブ、高いブロックと連携が取れた強固なDFと全てが強い。

注目選手:
18 エゴヌ
身長193cm、最高到達点は344cmであの髙橋藍と同じという驚異の身体能力を誇るイタリアの超人。流石に届かん
力任せに叩きつけるだけではなく、ストレートへのコース打ちやフェイントもめっちゃ上手い。あとサーブもすごい。

トルコ WR3位

※18ギュネシュ→21ベイザへ登録変更

OH:7バラドゥン、9ディケン、11ゼベジオール、22アイドゥン、99カラクルト
O:4バルガス
MB:14エルデム(C)、19カラチ、21ベイザ
S:3オズバイ、12サヒン
L:1オルゲ

最近の対戦成績:2024VNL 3-2○
        2023OQT 1-3●
        2023VNL 3-2○
コメント:2023年に大躍進した国の一つで、大エースバルガスの火力をもって一気に世界の頂点に上り詰めた。ただ今年は主要選手の故障が相次ぎベスメンを組めていない印象。
乗せると手がつけられないがプレーには若干粗さがあり、日本との相性は悪くない。拾いまくって根負けさせたい。

注目選手:
4 バルガス
キューバからの帰化選手で2023年にトルコ代表に初登録されると、男子顔負けのパワフルなスパイクで一気に世界を席巻した。サーブは最速112km/hで女子の世界記録を持つ。
昨年のOQTで来日した際には滞空時間の長い空中姿勢と剛腕、そして丁寧なファンサで日本のファンの心を掴んだ。

アメリカ WR5位

OH:3スキナー、10ラーソン、22プラマー、23ロビンソン(C)
O:11ドルーズ、12トンプソン
MB:15ワシントン、16レットケ、24オグボグ
S:2ポールター、7カーリニ
L:4ウォン=オランテス

最近の対戦成績:2024VNL 0-3●
        2023VNL 3-2○
コメント:前回五輪の金メダリスト。ずば抜けてすごい選手がいるわけではないが選手層がめちゃくちゃ厚くて穴がない。上に書いたスタメンはリベロ以外当てにならない() 国際大会でもベスト4の常連。ただ近年は総合力が高い反面尖ったストロングポイントがない故に、あとひと山を越えられていない印象。
日本との相性は良くなく、フルメンのアメリカには近年勝利できていない。

注目選手:
10 ラーソン
今回で4回目の五輪出場。前回の東京で悲願の金メダルを獲得し、五輪の金銀銅メダルをコンプリートしたレジェンド。
安定感のあるサーブレシーブ、老獪な技術が光るアタックで37歳にして強豪アメリカのスタメンに君臨する。

中国 WR6位

OH:2シュテイ、9チョウジョウネイ、12リエイエイ、21ウーメンジェ
O:6コンショウウ、14テイエキキン
MB:1エンシンゲツ(C)、5ガオイ、7オウエンエン
S:3チョウリンウ、16テイカ
L:18オウムケツ

最近の対戦成績:2024VNL 3-1○
        2023VNL 0-3●
        2022世界バレー 1-3●
コメント:リオ五輪では金メダルを獲得したアジアNo.1の強豪。ミドルの高さを生かしたクイックと、勝負所で火を噴くサーブ&ブロックが武器。東京五輪での予選ラウンド敗退以来若干低迷が続いていたが、今季は遂にシュテイが代表復帰し覇権復活を狙う。
日本からすれば過去3年で2勝しており相性は悪くない。スプレッドしたブロックの穴を突きたい

注目選手:
1 エンシンゲツ
19歳で出場したリオ五輪では金メダルを獲得し、今大会は主将として気迫溢れるプレーと強力なキャプテンシーでチームをまとめる。
201cmの長身から放たれる迫力満点のクイック、高い打点から放たれるジャンプフローターサーブ、粘り強いブロックは必見。

セルビア WR9位

OH:1ブシャ、2ラゾヴィッチ、9ウセラチ、19ミレンコヴィッチ
O:18ボシュコヴィッチ、22ロゾ
MB:11クルタギッチ、14アレクシッチ、15ステファノヴィッチ
S:4ドルカ、10オグニェノヴィッチ(C)
L:17ポポヴィッチ

最近の対戦成績:2024VNL 3-0○
        2023VNL 2-3●
コメント:2022年の世界選手権で金メダルを獲得し、今大会も優勝候補の一角に挙げられる。大エースボシュコヴィッチを中心に、高い攻撃力とサーブ&ブロックで隙のない試合運びを展開する。
例年VNLでは主力を温存して臨むため、東京五輪以降日本とはフルメンでの対戦経験はないが、日本がモロ苦手なタイプの相手(相性以前に普通に強い)

注目選手:
18 ボシュコヴィッチ
2018、2022年の世界選手権でチームの得点源として連覇に貢献し、2大会連続のMVPを受賞したセルビアの大エース。世界最高の選手の1人に数えられる。
サウスポーの高い打点から繰り出される切れ味鋭いアタックでコンスタントに得点を量産する。

ここまで準々決勝で対戦する可能性が高そうなライバル国について触れて来ました。
ベスト4進出のためにはこれらの国を最低1つ、メダル獲得となると2つ倒さなければならず、非常にハードルは高いです。
個人的な所感としては、
贔屓目で見て五分五分→中国
ワンチャンいける→トルコ、アメリカ
できれば対戦したくない→イタリア、セルビア
なので、相性が良くない2ヵ国と準々決勝で当たらないことを祈りつつ、比較的可能性のある3チーム(+予選で当たるブラジルポーランド)から白星を挙げて悲願のメダルを掴み取って欲しいと思います。

最後に

いろいろ書いてきたけど、今の日本代表は最高のチームだと思います。
東京五輪から3年、短いスパンの中で多くの新しい選手が台頭し、当時から主力だった選手も成長し、チームとしてのビジョンも徐々に明確になって、3歩進んで2歩下がりながらではありましたが、登るべき階段を登ってきました。

今年のVNLでの銀メダルは、決して偶然でもくじ運に恵まれたからでもない。3年間の強化が実を結び始めた、実力で獲ったメダルです。

いよいよパリ五輪。
この大会を代表やバレーキャリアの集大成とする選手もいるでしょう。
どうか、全員が笑ってメダルを掲げられますように!!

One Team One Dream !!

2023VNL


2023OQT


古賀キャプテンと12人の選手たちに栄光あれ

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