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AVCカップ日本代表メンバー

こんにちは。ぱんだ(@vball_panda)です。

先週末、岡山で開催された日本代表の紅白戦を観戦してきました。
私がバレーにハマってから1年、初めて生で観戦する代表戦。なおかつ、公式戦ではないものの日本で有観客で開催される久しぶりの代表の試合ということもあり、私のフォロワーの方も多数参戦されていました。

ですが、実はこの裏でもう一つ、日本代表が熱い戦いを繰り広げる場所があります。それがフィリピンで開催されるAVCカップ。中国、韓国、タイといったアジアのライバルたちが集うれっきとした国際大会であり、世界ランキングにも影響する重要な試合です。
そして、代表メンバーには有望な若手選手が多く名を連ねており、個人的には非常に楽しみにしています。

今回の記事では、AVCカップに出場する14人の選手について、ダイジェストで紹介したいと思います。
(ダイジェストなのでいつものように長文ではなくサラッと!)

それでは、いってみましょ~!

アウトサイドヒッター(OH)/オポジット(OP)

#2 佐藤優花

1994/1/24生(28歳) 岡山県出身
身長172cm・最高到達点296cm
就実高校→トヨタ自動車ヴァルキューレ→埼玉上尾メディックス
コートネーム:スバル

就実高校からトヨタ自動車に入団し、V・チャレンジリーグでMVP、得点王など数々のタイトルを獲得した伝説のエース。
2018年に埼玉上尾メディックスに入団後、しばらくは出場機会に恵まれなかったものの、2021/22シーズンにようやくスタメンに定着。開幕戦でいきなり40得点と大暴れすると、終盤まで勢いは衰えることなく決定率37.5%、413得点と上々の数字を残した。
ようやく脚光を浴びた遅咲きのエース。生粋の点取り屋としての本領を発揮してほしい。

#4 田中瑞稀

1996/1/28生(26歳) 長崎県出身
身長170cm・最高到達点298cm
九州文化学園高校→JTマーヴェラス
コートネーム:ミズキ

今や伝説となった2014年の春高決勝で55得点を叩き出した大エースは、JTに入団後も若きエースとして奮闘。2017年には日本代表にも選出された。
高卒から安定して活躍を続ける田中も気付けば今季で9年目。現役選手では7番目となる2191点を積み上げ、チームでも日本人最年長となるなど、中堅からベテランの域に差し掛かってきた。
AVCカップでは全体的に若いメンバーの中で、アタックもサーブレシーブも高いレベルでこなす攻守の要としてチームを牽引するだろう。

#8 長内美和子

1997/7/19生(25歳) 東京都出身
身長175cm・最高到達点297cm
文京学院大学女子高校→日立Astemoリヴァーレ
コートネーム:ミワ

2016年の入団以来、日立の若きエースとして活躍。日本代表としてもU-23代表、そして2019年にはシニア代表としてワールドカップにも出場するなど、国際舞台での経験も豊富な選手。
ここ2年は代表から遠ざかっていたが、元々評価されている瞬発力を生かした切れ味鋭いスパイクに加え、近年はサーブレシーブも上達。今季から日立で主将を務める長内だが、若手中心のAVCカップでもリーダーシップを発揮してくれるはずだ。

#11 オクム大庭冬美ハウィ

1998/6/27生(24歳) 福岡県出身
身長178cm・最高到達点314cm
博多女子高校→日立Astemoリヴァーレ
コートネーム:ハウィ

日本人離れした高い身体能力から放たれる、ダイナミックなアタックが持ち味の点取り屋。昨季は怪我で途中戦線を離脱したが447得点、セットあたり得点では井上に次いで日本人2番目の成績を残す。今年のネーションズリーグで代表デビューを果たし、ドミニカ戦で2得点を挙げた。
スーパーエース不在の日本人サイドにあって、フロントでもバックでも高い得点能力を持ち打力で圧倒できる稀有な存在。

↓ハウィ選手はこちらの記事でも詳しく触れていますのでぜひ!↓

#14 志摩美古都

1999/1/18生(23歳) 長野県出身
身長175cm・最高到達点290cm
敬愛学園高校→順天堂大学→PFUブルーキャッツ
コートネーム:ミコト

OHもOPも器用にこなすバランスの取れたサイドアタッカー。大学時代はOPとしてユニバーシアードの出場経験も持つが、PFU入団1年目の昨季はOHとしてスタメンに定着。安定したサーブレシーブと巧みなアタックを武器に活躍した。
急造チームで臨む今大会では、複数ポジションでプレーできる志摩をどう起用するのかがポイントになってくるだろう。

#16 中川美柚

2000/1/8生(22歳) 北海道出身
身長183cm・最高到達点305cm
東九州龍谷高校→久光スプリングス
コートネーム:ユズ

身長183cmというサイドアタッカーとしてトップレベルの高さに恵まれ、2019年には19歳でネーションズリーグにも出場するなど、大きな期待を背負ってきた逸材。4年目にしてようやく殻を破った。
座安コーチ直伝の安定したサーブレシーブと高い打点から放たれる重いサーブを武器に、昨季のVリーグでは久光優勝の原動力となった。
日本代表の守備型OPには林・内瀬戸と好選手が揃うが、中川にはぜひとも2人の間に割り込んでもらいたい。そのためには、このAVCカップが正念場だ。

#18 西川有喜

2000/9/4生(21歳) 徳島県出身
身長180cm・最高到達点300cm
金蘭会高校→JTマーヴェラス
コートネーム:ユキ

世代屈指のアタッカーとして2019年の世界ジュニア優勝に貢献した逸材。JTでは厚い選手層に阻まれてきたが、昨季ようやくスタメンでの出場機会が増加。ほわっとした雰囲気からは想像できない、豪快にブロックを弾き飛ばすアタックが武器であり、特にバックアタックはリーグでも屈指の決定率を誇る。
先日のサマーリーグではMVPを受賞。勢いそのままに、AVCカップでもエースとして大暴れする姿が見たい。

ミドルブロッカー(MB)

#9 佐々木千紘

1997/11/17生(24歳) 秋田県出身
身長175cm・最高到達点300cm
角館高校→東京女子体育大学→ヴィクトリーナ姫路
コートネーム:チヒロ

大学を経てヴィクトリーナ姫路に入団。内定時代から試合に出場しており、2年目の昨季はセットあたりブロック本数0.41(日本人5位)、アタック決定率39.5%(日本人ミドル7位)と攻守にバランスの良い数字を残した。
切れ味抜群のスパイクと粘り強いブロックが強み。代表初選出だが、今大会のMBの中では最年長になるので、ぜひともリーダーシップを発揮してもらいたい。

#13 濵松明日香

1998/12/22生(23歳) 島根県出身
身長181cm・最高到達点304cm
誠英高校→久光スプリングス
コートネーム:ハマ

圧倒的なパワーから繰り出す破壊力抜群のアタックが武器。ブロードのイメージが強い選手だが、打ち出しの速いクイックやライトオープンも打ちこなす。昨季は参考記録ながらアタック決定率53.7%という驚異的な記録を叩き出し、今年のネーションズリーグで代表デビューを果たした。
全体的にやや粗削りな面もあるが、昨季のファイナル3ではゴールデンセットだけでブロック2本を決めるなど、ここ一番での勝負強さも光る。

#15 山中宏予

1999/11/11生(22歳) 埼玉県出身
身長180cm・最高到達点314cm
細田学園高校→青山学院大学→埼玉上尾メディックス
コートネーム:ヒロ

青山学院大学を経て、今季から埼玉上尾に新加入。入団後初の実戦となるサマーリーグでもスタメン出場し、チームの準優勝に貢献した。
代表選手中トップタイの最高到達点314cmという圧倒的な高さが魅力の選手。自身の強みはブロックと語っており、関東大学リーグでブロック賞の受賞経験もある。ブロックの高さが課題である日本代表にとっての救世主となれるか。

セッター(S)

#1 柴田真果(C)

1994/6/7生(28歳) 京都府出身
身長171cm・最高到達点280cm
京都橘高校→日本体育大学→JTマーヴェラス→バンドゥーブル・ナンシー(フランス)
コートネーム:ミカ

U23代表、ユニバ代表として国際舞台での経験も豊富であり、今大会で主将を務める。
昨季は5年目にしてようやくJTで正セッターの座を射止め、レギュラーラウンド優勝に貢献。シニア代表にも初選出された矢先、フランスへの移籍を決断するなど向上心に溢れた選手だ。
エースへの丁寧な供給のイメージが強い柴田だが、同時に他のアタッカーにも要所で決めさせ自身も攻撃的なツーを見せるなど、相手に的を絞らせないトス回しを強みとする。

#12 山崎のの花

1998/9/9生(23歳) 静岡県出身
身長172cm・最高到達点296cm
下北沢成徳高校→埼玉上尾メディックス
コートネーム:ノノカ

高校時代は下北沢成徳高校で春高連覇を達成し、大型セッターとして注目を浴びる。埼玉上尾では4年目にしてレギュラーを掴み、マルコス監督の指導の下で才能を開花させた。
成徳出身らしい美しい放物線を描くトスと、身体能力の高さが魅力。特にブロックでは代表セッターの中で断トツの成績を残した。
A代表では関・松井といった同世代のセッターが鎬を削るが、その争いに割って入れるか注目だ。

リベロ(L)

#6 花井萌里

1997/4/17生(25歳) 東京都出身
身長167cm・最高到達点275cm
共栄学園高校→日本体育大学→ヴィクトリーナ姫路
コートネーム:モエリ

世代屈指のリベロとして世界ジュニア、U-23など国際大会の経験が豊富な選手。2020年にヴィクトリーナ姫路に入団以来、正リベロとして全試合に出場し続けている。
昨季のVリーグにおいて日本代表リベロの中で最も高い数字を残したサーブレシーブと、大学時代までのアタッカー経験を生かしたスパイクの読みが強みの花井。攻撃的な選手が多い今大会の日本代表にあって、守備を統率する役割に期待したい。

#17 水杉玲奈

2000/4/6生(22歳) 大阪府出身
身長164cm・最高到達点275cm
金蘭会高校→東レアローズ
コートネーム:レナ

春高では2年連続でベストリベロを獲得し、2019年世界ジュニアでも優勝。東レでも内定時代からレギュラーを掴むなど、若手No.1リベロとして期待されてきた逸材。
直近2シーズンは中島との併用もありなかなか抜け出せない印象だが、守備範囲の広さやディグの超反応、丁寧な二段トスなどには定評がある。代表では久しぶりの実戦となる今大会でアピールし、再びパリ五輪の正リベロ候補として名乗りを上げることができるか注目だ。


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