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ヴドギラ氏の個展のようなもの

読書会の帰りにヴドギラ氏の個展のようなものを鑑賞。
ヴドギラ氏はモヨウ画家である。果たしてモヨウとはなんなのか。模様なら漢字で書けばいいだけの話。しかし氏の描くのはカタカナなのである。
これがなんなのかと聞かれればよくわからい。そもそも画家と言いながら最近はブロックのようなもので立体である。私の思うに氏のモヨウは万能なのだ。
アートの種類には違いない。しかしアートのどのジャンルに属するかと問われればどのジャンルにも属するのである。絵であって絵ではなく、立体であって立体であり、美術でありデザインでありイラストであり具象であり抽象なのである。
そんな氏のお盆に行われる「個展のようなもの」。
そこのあたりも立ち位置が曖昧だ。個展と言いながらゲストを呼び、賑やかに商店街のコミュニティスペースで賑やかにやっている。
正直、この人と知り合って数年になるが、この人の説明は非常に難しい。どのジャンルにもさも当たり前のように馴染み、さりげなく異彩を放つ。主張と安定を同時に備えているのだ。その二つは本来相反するものだと思う。
作品がいいとか悪いとかそんなことも超越している。只々面白い。見るたびに主張は激しくなっている。今日一通り見て思ったのは作品の面白さもさることながら「片付け大変だろうな」という膨大なパーツの多さとかであった。
アートとかどうとかもどうでもなくなるくらいやはり氏の作品は「モヨウ」なのである。
それは比較対象のない唯一のジャンルであり、それでいてお隣さんのようにさりげなく、パンクのように主張する不思議な生命体のようなのだ。

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