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インドの五大元素とヲシテ文字

最近『図説 ヨーガ大全』(伊藤武著)を読んでいて、インドの五大元素(パンチャ・ブータ)を表すシンボルが、ホツマツタヱの文字であるヲシテ文字の母音にそっくりだということに、気がつきました。

宇宙の原初の凸と凹がつむぎだす創造のエネルギー ------ いわゆる「地水火風空」の五大元素もカタチにする。
<地>のエネルギーは四角。
<水>のエネルギーは円(または三日月)。
<火>のエネルギーは三角。
<風>のエネルギーは半円(または六芒星)。
<空>のエネルギーは涙型(または円)。

パンチャ・ブータ---「抽象化されたエネルギー」『図説 ヨーガ大全』(伊藤武著)

見出しの図で、上段がインドの五大元素で、下段がヲシテ文字の母音となっている五大元素の文字を書いたものです。
図では、(または・・・)の部分に「従」と記し、通常の場合を「主」としました。

インド五大元素の「空(従)」「火」「地」については、ヲシテ文字の「ウツホ」「ホ」「ハニ」と全く同じです。
インド五大元素の「風(主)」については、半円の円の部分のみを取り出し、逆さにすると、ヲシテ文字の「カセ」になります。
インド五大元素の「水(従)」の三日月については、これはわからないので、「月」という漢字が欠けてできたのでしょうか?という「あわぬこ」の推測でしかありません。
ちなみに、「月」という漢字自体が三日月だったりします。

漢字の「月」の成り立ち

伊藤武氏は、五大元素(パンチャ・ブータ)について、次のように記しています。

"パンチャ・ブータ"は、インドのあらゆるヴィディヤー(科学)の核をなすコンセプト。アーユルヴェーダも、ヴァーストゥ・シャーストラ(インド風水)も、この理論に拠る。ヨーガも、これを避けて通れない。五大元素が人体でカタチになったものが、チャクラであるからだ。

パンチャ・ブータ---「抽象化されたエネルギー」『図説 ヨーガ大全』(伊藤武著)

アーユルヴェーダのトリドーシャの絵も描かれています。

アーユルヴェーダのトリドーシャ

ホツマツタヱの15アヤに、アマテルカミのドーシャ的な言葉が書かれています。
日常の食べ物で一番良いのがソロ(うるち米と畑の穀物野菜)で、二番目が鱗のある白身魚と書かれています。
鱗のある白身魚がなぜ良いかの説明で、「魚は、ミツウツホを得て出来た。白身で鱗のあるものが上質で、その他の魚は、ホが強いので臭みがきつくなっている」と語っています。
ドーシャというのは病素と言われ、身体の病気の原因となります。ヴァータ(空と風)、ピッタ(火)、カパ(水と地)が均等になるのが良い状態とされます。
鱗のある白身魚の場合、カパ(ミツ)とヴァータ(ウツホ)とピッタ()の均衡が取れていると言っているわけです。

また、動物(獣、鳥)の肉もピッタ()が強すぎると言っており、キヨナ(清い野菜)を食べなさい、と書かれています。月のエネルギー(ヨルナミ)を得た清めの作用がある野菜(カパ)を、取りなさいと言っているように思われます。
強いドーシャを弱めるには、対立するドーシャとなる食べ物を食べて、打ち消します。

ホツマツタヱの15アヤは、アーユルヴェーダとパンチャ・ブータ(五大元素)で満ち溢れています。


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