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鑑賞 年末の句

今年もあと3日。
義母が亡くなってからまる2年。今年はお餅もおせちも購入することにして、のんびりと年末を過ごそうと思っていたのですが・・・
まあ、いろいろとあって、結構慌ただしい年末です😅

性格が八百屋お七でシクラメン/京極杞陽

今の季節の花といったらシクラメン。真っ赤なシクラメンの花を好む女性。その女性は八百屋お七のように激しく情熱的な人だったのでしょう。
もしかしたら、その女性はこの場にはいないのかもしれません。
「彼女、シクラメンが好きだったよね。」「八百屋お七のような性格だったね。今頃、どうしているのだろう。」
そんな噂話をしているのかもしれませんね。
作者の京極杞陽は華族出身だったようです。「京極杞陽」という作者の名前とこの句の華麗さが妙にマッチしていて、心に残った句です。

ペコちゃんを拭ひ銀座の年用意/舟 まどひ(童子)

舟まどひさんは、「童子」の同人の方です。
銀座数寄屋橋のペコちゃんハウスでしょうかねー?ペコちゃんを綺麗に拭うことも、そのお店での年用意。「銀座の年用意」と助詞「の」を使ったことで、銀座でのペコちゃんの存在感がより強く表現されているように感じます。



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